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RIビームファクトリー(RIBF)とは、国立研究開発法人理化学研究所仁科加速器研究センターで、1997年(平成9年)度から整備が始まった既存設備に増設し全RIビームを種類と強度において現在(計画当初)の水準を遥かに凌ぐ性能で発生させる重イオン加速器施設の計画。完成後は理研加速器施設そのものを指すことがある。

RIBFの最終段加速器、超伝導リングサイクロトロン(SRC)

目次

概要編集

RIビームファクトリーは、自然界には存在しない中性子の多い原子核中性子過剰核や、陽子の多い原子核陽子過剰核を加速器を用いて人工的に大量に生成して、原子核物理学宇宙の元素合成の解明、超重元素の探査から、産業界へ応用まで幅広く研究開発を推進する施設。RIビームは、加速器を用いて、重イオンビームを高速に加速し、これを標的核に衝突させ核破砕反応を用いて生成する。同時に沢山の種類の不安定核が生成されるので、その後特定の核種を選別するため、複数の加速器とともに、2次ビーム分離装置BigRIPSから構成される。国内では理化学研究所仁科加速器研究センターで建設が進められ、2006年12月に念願のファーストビームの取り出しに成功した。同センターでは新元素ニホニウムの発見も行なわれ、周期表に新たに日本で発見された原子核が加わった。

海外の同様の施設としては、ドイツ重イオン研究所FAIR、米国ミシガン州立大学の現行施設のNSCL及び、建設中のFRIBフランスGANILの現行施設のSPIRALと建設計画中のSPIRAL2などがある。

施設の構成編集

RILAC 入射用線形加速器
ここから気体充填型反跳分離器GARISに入射することでニホニウムが発見された。
RILAC2 固定周波数入射専用線形加速器
これにより、RILAC2利用中は単独運転で超重元素探索等のためにRILACを使えるようになった[1]
RRC 理研リングサイクロトロン
1986年に稼働開始した、RIビームファクトリーでは最古のリングサイクロトロン[2]。連合国軍に東京湾に沈められた初代サイクロトロンから数えて5代目にあたる。
fRC 固定加速周波数型リングサイクロトロン
ウランビーム加速のために利用される
IRC 中間段リングサイクロトロン
ここで加速し超伝導リングサイクロトロンに送り込む他RIPSにビームを送ることが出来る
SRC 超伝導リングサイクロトロン
最終段加速器でここからBigRIPSにビームが送られる。
AVFサイクロトロン
線形加速器の代わりに初段の加速を行うサイクロトロン
RIPS RIken Projectile-fragment Separator
整備前から存在するインフライト型RIビーム分離装置
BigRIPS
強力なインフライト型RIビーム分離装置

脚注編集

  1. ^ 理研の4台のリングサイクロトロン(RRC, fRC, IRC, SRC)の運転状況、第9回日本加速器学会年会プロシーディングス、2012年、350-352頁。[1] (PDF)
  2. ^ 理研リングサイクロトロン「RRC」、仁科加速器科学研究センター - 2019年3月20日閲覧。

関連項目編集

外部リンク編集