WGCデルテクノロジーズ・マッチプレー(WGC-Dell Technologies Match Play)は、1999年に創設された世界ゴルフ選手権の一戦として、毎年3月下旬に開かれるゴルフの大会である。

Golf pictogram.svgWGCデルテクノロジーズ・マッチプレー
Nuvola apps kolf.svg トーナメント情報
創設 1999
開催地 テキサス州
WGCマッチプレーの位置(アメリカ合衆国内)
WGCマッチプレー
オースティンCC
基準打数 71
ヤーデージ 7,108ヤード (6,500 m)
ツアー PGAツアー
ヨーロピアンツアー
競技方法 マッチプレー
賞金総額 2000万米ドル
開催月 3月
Nuvola apps kolf.svg 最高記録
スコア 8 & 7 タイガー・ウッズ (2008年)
Nuvola apps kolf.svg 最新優勝者
アメリカ合衆国の旗 サム・バーンズ
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概要編集

スポンサーは1999年の第1回から2014年までアクセンチュア(旧アンダーセンコンサルティング)であり、同社は1995年から98年までアンダーセンコンサルティング・ワールドチャンピオンシップ・オブ・ゴルフのスポンサーを務めていた。2014年まではWGCの第1戦として2月下旬に開催されていた。2015年はキャデラックが協賛[1]。2016年から19年まではデルがタイトルスポンサーとなる予定。

出場資格は「世界ランキング64位以内」の選手。そのため、有資格者に欠場があった場合は繰り上げがあり、その繰り上げ選手も(世界ランキングにより)順番が定められている。「マッチプレーでは何が起こるか分からない」とよく言われるが、トーナメントの展開は毎回波乱に富み、上位シード選手がほとんど早期敗退することも珍しくない。それだけに、上位進出の常連選手たちは“マッチプレー巧者”とみなされる。

優勝者には、1924年から1927年に(当時はマッチプレー方式の)全米プロゴルフ選手権で4連覇を達成したウォルター・ヘーゲンにちなんだ「ウォルター・ヘーゲン・カップ」が贈呈される。

1994年から1996年までマッチプレー方式の「全米アマチュア選手権」に3連覇していたタイガー・ウッズでも、このタイトルは遠い道のりだった。2000年の大会では決勝でダレン・クラークに敗れて準優勝になり、2002年には1回戦敗退もある。それだけに、2003年の大会初優勝には重みがあった。続く2004年に大会連覇を達成しているが、2005年は2回戦敗退で終わり、3連覇はならなかった。

大会は最初の3日間が1組4名の計16組に分かれて3日間の総当たり戦を実施。1位のみノックアウト方式の決勝トーナメントに進出し(1位の勝ち星が並ぶ場合はサドンデスストロークプレー形式のプレーオフを実施)、最終日に優勝者を決定する。2014年までは64選手によるノックアウト方式で実施。2010年まで決勝のみ36ホールで実施していた。

開催コース編集

会場 開催地
2016–23 オースティンCC[2][3] テキサス州オースティン
2015 TPCハーディング・パーク英語版[4] San Francisco, CA
2009–14 ザ・ゴルフクラブ・アット・ダブマウンテン Marana, Arizona
2007–08 ザ・ギャラリーGC Marana, AZ英語版
2002–06 ラ・コスタ・リゾート&スパ カールスバッド (カリフォルニア州)
2001 メトロポリタンGC ビクトリア州
1999–2000 ラ・コスタ・リゾート&スパ カールスバッド (カリフォルニア州)

歴代決勝戦結果編集

ツアー 優勝者 シード ランク 準優勝者 シード ランク スコア 賞金総額($) 優勝賞金($) 会場
WGC-Dell Technologies Match Play
2023 EUR, PGAT   サム・バーンズ 13   キャメロン・ヤング 15 20,000,000 3,500,000 Austin, Texas
2022 EUR, PGAT   スコッティ・シェフラー 5 5   Kevin Kisner 29 33 4 and 3 2,100,000 12,000,000 Austin, Texas
2021年 EUR, PGAT   ビリー・ホーシェル 32 34   スコッティ・シェフラー 30 32 2 & 1 1,820,000 10,500,000 オースティン
2020年 新型コロナウイルス感染拡大の影響で中止[5]
2019年 EUR, PGAT   ケビン・キスナー 48 50   マット・クーチャー 23 24 3 & 2 1,745,000 10,250,000 オースティン
2018年 EUR, PGAT   バッバ・ワトソン 35 39   ケビン・キスナー 36 32 7 & 6 1,700,000 10,000,000 オースティン
2017年   ダスティン・ジョンソン 1 1   ジョン・ラーム 21 1 up 1,660,000 9,750,000 オースティン
WGC-Dell Match Play
2016年   ジェイソン・デイ (2) 2 2   ルイ・ウェストヘーゼン 16 18 5 & 4 1,620,000 9,500,000 オースティン
WGC-Cadillac Match Play
2015年   ローリー・マキロイ 1 1   ゲリー・ウッドランド 50 52 4 & 2 1,570,000 9,250,000 ハーディングP
WGC-Accenture Match Play Championship
2014年   ジェイソン・デイ 8 11   ビクトル・デュビッソン英語版 27 30 23ホール 1,530,000 9,000,000
2013年   マット・クーチャー英語版 21 23   ハンター・メイハン 23 25 2 & 1 1,500,000 8,750,000
2012年   ハンター・メイハン英語版 21 22   ローリー・マキロイ 2 2 2 & 1 1,400,000 8,500,000
2011年   ルーク・ドナルド 9 9   マルティン・カイマー 2 2 3 & 2 1,400,000 8,500,000
2010年   イアン・ポールター 9 11   ポール・ケーシー 6 8 4 & 2 1,400,000 8,500,000
2009年   ジェフ・オギルビー (2) 8 8   ポール・ケーシー 23 23 4 & 3 1,400,000 8,500,000
2008年   タイガー・ウッズ (3) 1 1   スチュワート・シンク 22 22 8 & 7 1,350,000 8,000,000
2007年   ヘンリク・ステンソン 9 9   ジェフ・オギルビー 11 11 2 & 1 1,350,000 8,000,000
2006年   ジェフ・オギルビー 52 54   デービス・ラブ3世 23 24 3 & 2 1,300,000 7,500,000
2005年   デビッド・トムズ 14 15   クリス・ディマルコ 16 17 6 & 5 1,300,000 7,500,000
2004年   タイガー・ウッズ (2) 1 1   デービス・ラブ3世 3 4 3 & 2 1,200,000 7,000,000
2003年   タイガー・ウッズ 1 1   デビッド・トムズ 6 7 2 & 1 1,050,000 6,000,000
2002年   ケビン・サザーランド英語版 62 64   スコット・マキャロン英語版 45 47 1 up 1,000,000 5,500,000
2001年   スティーブ・ストリッカー 55 90   ピエール・フルケ英語版 21 45 2 & 1 1,000,000 5,000,000
WGC-Andersen Consulting Match Play Championship
2000年   ダレン・クラーク 19 19   タイガー・ウッズ 1 1 4 & 3 1,000,000 5,000,000
1999年   ジェフ・マガート英語版 24 25   アンドリュー・マギー英語版 50 51 38ホール 1,000,000 5,000,000

脚注編集

関連項目編集

外部リンク編集