加藤昭男
加藤 昭男(かとう あきお、1927年6月16日[1] - 2015年4月30日[1])は、愛知県瀬戸市出身の日本の彫刻家。武蔵野美術大学名誉教授。新制作協会会員。旭日小綬章受章。
父は日展特選受賞作家の加藤華仙[1]、兄は蛙目粘土原料採掘・精製技術開発で知られる加藤政良、岳父は二科会会長などを歴任した洋画家北川民次[1]。
略歴
編集1927年愛知県瀬戸市朝日町にて出生[1]。1940年愛知県立窯業学校(現愛知県立瀬戸窯業高等学校)に入学し[1]、絵画を佃政道、彫刻を橋爪英夫、石膏デッサンを田沼起八郎に学ぶ[1]。1945年同校を卒業すると、京都工業専門学校(現京都工芸繊維大学)に入学し[1]、1948年卒業[1]。1949年東京藝術大学に入学し、菊池一雄に師事[1]。
1952年新制作協会展に入選[1]。1953年東京藝術大学彫刻科卒業[1]。在学中には安宅賞を受賞した[1]。1955年東京藝術大学彫刻専攻科修了[1]、同副手[1]。同年、第19回新制作協会展に「トルソ」を出品して新作家賞を受賞[1]。1956年、第20回同展に「女」を出品して再度、新作家賞受賞[1]。1957年東京藝術大学副手を退任[1]。1969年から1974年まで、東海大学芸術研究所教授[1]。
1974年、第2回 長野市野外彫刻賞(「母と子」)[1]、第5回中原悌二郎賞優秀賞(「月に飛ぶ」)[1]をそれぞれ受賞。1980年、松下幸之助の依頼により、松下政経塾 アーチ正門に「明日の太陽」制作設置[要出典]。1982年、高村光太郎大賞展優秀賞受賞(「鳩を放つ」)[1]。1983年、第1回東京野外現代彫刻展大衆賞[1]、武蔵野美術大学教授[1]。1986年、第2回東京野外現代彫刻展大衆賞[1]。
1990年、新瀬戸駅前広場(愛知県瀬戸市)に「鳩を放つ」制作設置[要出典]。1991年、都立大井ふ頭中央海浜公園(東京都品川区)に「南の空へ」制作設置[要出典]。1994年、第25回中原悌二郎賞受賞(「何処へ」)[1]。1995年、第16回現代日本彫刻展で「小川に魚が帰った日」を展示[要出典]。1996年、福岡市立総合図書館(福岡県福岡市)に「森の詩」制作設置[要出典]。
2000年、第5回倉吉・緑の彫刻賞受賞[1]。2001年、北海道療育園(北海道旭川市)に「小川に魚が帰った日」制作設置。2002年、第2回円空大賞受賞[1]。2004年、旭日小綬章受章。
主な作品
編集- 『月に飛ぶ』-北海道旭川市、埼玉県狭山市(西武学園文理中学・高等学校)の野外彫刻
- 『母と子』-長野県長野市の野外彫刻
- 『小川に魚が帰った日』-北海道旭川市、埼玉県狭山市(西武学園文理中学・高等学校)、山口県宇部市の野外彫刻
その他、全国各地の美術館等に作品収蔵。また、北海道から九州に至る全国各地に野外彫刻として、数多くの作品が展示されている。特に東京都内には多くの作品が展示されており、都立大井ふ頭中央海浜公園(品川区)、池袋西口公園(豊島区)などの公園から二子玉川高島屋(世田谷区)など人々の多く集まる商業施設まで、随所で人々に愛されている[要出典]。