川須栄彦
テレビ番組・中継内での各種情報(終了した番組・中継を含みます)は、DVDやBlu-rayなどでの販売や公式なネット配信、または信頼できる紙媒体またはウェブ媒体が紹介するまで、出典として用いないで下さい。 |
川須 栄彦(かわす はるひこ、1991年11月9日 - )は、日本中央競馬会 (JRA) 栗東トレーニングセンター所属の騎手。
川須栄彦 | |
---|---|
2012年小倉大賞典表彰式 | |
基本情報 | |
国籍 | 日本 |
出身地 |
福岡県前原市 (現・糸島市) |
生年月日 | 1991年11月9日(32歳) |
身長 | 159cm |
体重 | 51kg |
血液型 | B型 |
騎手情報 | |
所属団体 | JRA |
所属厩舎 |
栗東・本田優(2010.3.1 - 2010.12.8) 栗東・フリー(2010.12.9 -) |
初免許年 | 2010年 |
免許区分 | 平地・障害[1] |
重賞勝利 | 12勝(中央7勝、地方5勝) |
G1級勝利 | かしわ記念(2024年) |
来歴
編集2007年4月にJRA競馬学校騎手課程第26期生として入学。2010年2月に卒業して騎手免許を取得した[2]。同期には菅原隆一、平野優、高倉稜らがいる。
競馬学校卒業後は栗東の本田優厩舎に所属。2010年3月13日、第2回中京競馬3日目第1競走のビーンケードで初騎乗(16頭立て13着)。2010年5月23日、第1回新潟競馬8日目第1競走でメイショウクレモナに騎乗して初勝利[3]。
2010年12月9日、本田厩舎を離れ、フリーに転向[4]。本人によれば、この直前に行われた騎手免許更新のための講習会[5]の存在を失念し、講習会に遅刻したことで調教師の本田の逆鱗に触れたことが直接の原因だが、それ以前から「厩舎のことを考えない行動が目立つ」等の理由で本田との関係が悪化していたとのことで、半ば所属厩舎から追放されるような形でフリーにならざるを得なかったという[6]。
2011年になると一気にブレークし、勝利を量産。2011年11月5日の第5回新潟競馬7日目第4競走でマルコフジに騎乗してJRA通算100勝を達成した[7]。2011年10月30日現在での関西リーディングで、岩田康誠・福永祐一・川田将雅に次ぐ4位に入る(そのため、同年開催の第25回ワールドスーパージョッキーズシリーズで補欠となっている。補欠とはいえ、デビュー2年目の騎手が選出対象となること自体が珍しいことである)。
2011年6月19日の第4回阪神競馬2日目第11競走のマーメイドステークスで重賞初騎乗。騎乗馬のモーニングフェイスは12番人気ながらも5着と人気を大きく上回る健闘を見せたが、以後は年内だけで9戦あった重賞騎乗機会で全て掲示板に載ることが出来ず、一度も初騎乗時以上の着順を取ることはできなかった。
2011年度の小倉競馬開催で通算40勝を挙げたことから、2012年1月18日、九州競馬記者クラブより「小倉ターフ賞」に選出された[8]。
2012年2月4日に第1回小倉競馬7日目第11競走の小倉大賞典でエーシンジーラインに騎乗して重賞初制覇。11月18日の福島記念でダイワファルコンを勝利に導き重賞2勝目を挙げた。
2013年5月4日の第1回新潟競馬1日目第9競走でオーシャンドライブに騎乗してJRA通算200勝を達成した[9]。
2016年11月13日3回福島4日9Rサラ3歳以上500万下でニシノイナズマに騎乗してJRA通算300勝を達成
2021年5月21日の第1回新潟競馬5日目第10競走の栃尾特別でウルトラソニックに騎乗してJRA通算400勝を達成した[10]。
人物
編集デビュー当時は、競馬関係者の間で同期の高倉と苗字を混同され「高須君」と呼ばれることが多かった[12]。しかし2012年頃からは呼び間違えられることも少なくなったという[12]。
騎乗が荒っぽく、2010年・2011年と2年連続でJRAの制裁点の合計が60点を超えている[要出典]。このため他の騎手から騎乗振りを批判されることも少なくない。特に2012年2月に小倉競馬でレース中に西田雄一郎と交錯し騎乗停止(2日間)になった件については、後に吉田隼人が「年明けにヒジを使ってアウトになったじゃないですか。ああいうのは1ヶ月とかもっと重い処分が必要だと思う」と語るなど[13]、競馬サークル内で不評を買った。
騎乗成績
編集日付 | 競馬場・開催 | 競走名 | 馬名 | 頭数 | 人気 | 着順 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
初騎乗 | 2010年3月13日 | 2回中京3日1R | 3歳未勝利 | ビーンケード | 16頭 | 9 | 13着 |
初勝利 | 2010年5月23日 | 1回新潟8日1R | 3歳未勝利 | メイショウクレモナ | 15頭 | 3 | 1着 |
重賞初騎乗 | 2011年6月19日 | 4回阪神2日11R | マーメイドステークス | モーニングフェイス | 13頭 | 12 | 5着 |
重賞初勝利 | 2012年2月4日 | 1回小倉7日11R | 小倉大賞典 | エーシンジーライン | 16頭 | 5 | 1着 |
GI初騎乗 | 2012年5月13日 | 2回東京8日11R | ヴィクトリアマイル | アスカトップレディ | 18頭 | 14 | 14着 |
GI(JpnI)初勝利 | 2024年5月1日 | 2回船橋3日11R | かしわ記念 | シャマル | 13頭 | 6 | 1着 |
年度 | 1着 | 2着 | 3着 | 騎乗数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 表彰 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2010年 | 18 | 13 | 26 | 345 | .052 | .090 | .165 | |
2011年 | 91 | 72 | 69 | 892 | .102 | .183 | .260 | 中央競馬騎手年間ホープ賞・小倉ターフ賞 |
2012年 | 69 | 62 | 63 | 830 | .083 | .158 | .234 | |
2013年 | 48 | 42 | 47 | 699 | .069 | .129 | .196 | |
2014年 | 33 | 35 | 50 | 620 | .053 | .110 | .190 | |
2015年 | 27 | 20 | 23 | 496 | .054 | .095 | .141 | |
2016年 | 14 | 24 | 30 | 411 | .034 | .092 | .165 | |
2017年 | 18 | 18 | 25 | 392 | .046 | .092 | .156 | |
2018年 | 14 | 14 | 20 | 332 | .042 | .084 | .145 | |
2019年 | 19 | 22 | 13 | 352 | .054 | .116 | .153 | |
2020年 | 25 | 23 | 22 | 455 | .055 | .105 | .154 | |
2021年 | 18 | 18 | 22 | 380 | .047 | .095 | .153 | |
2022年 | 9 | 15 | 15 | 293 | .031 | .082 | .133 | |
2023年 | 5 | 18 | 8 | 287 | .017 | .080 | .108 | |
2024年 | 0 | 0 | 1 | 30 | .000 | .000 | .033 | |
中央 | 408 | 396 | 434 | 6814 | .060 | .118 | .182 | |
地方 | 15 | 12 | 10 | 69 | .217 | .391 | .536 |
2024年2月26日現在
主な騎乗馬
編集脚注
編集- ^ “平成28年度 騎手免許試験合格者” (PDF). 日本中央競馬会 (2016年2月11日). 2016年4月6日閲覧。
- ^ “競馬学校 騎手課程第26期生が卒業”. web.archive.org/. 2023年6月15日閲覧。
- ^ 川須栄彦騎手がJRA初勝利".netkeiba.com (2010年5月23日).2011年4月13日閲覧。
- ^ “川須 本田厩舎所属からフリーに転向”. web.archive.org (2010年12月15日). 2023年6月15日閲覧。
- ^ 騎手免許取得後3年未満の騎手は毎年受講する必要がある。
- ^ 『競馬最強の法則』(KKベストセラーズ)2011年8月号 p.68
- ^ “開催競馬場・今日の出来事、明日の取消・変更等”. web.archive.org (2011年11月8日). 2023年6月15日閲覧。
- ^ 川須騎手が小倉ターフ賞初受賞 Archived 2012年1月18日, at the Wayback Machine. スポーツ報知 2012年1月18日閲覧
- ^ 川須栄彦騎手JRA通算200勝達成!サンスポ2013年5月4日閲覧
- ^ 川須栄彦騎手がJRA通算400勝達成「やっと達成できた」".netkeiba.com (2022年5月22日).2022年5月25日閲覧。
- ^ “【かしわ記念】シャマルと逃げ切り初のG1タイトル 川須栄彦騎手「本当に最高の気分。かみしめながら追いました」”. netkeiba.com (2024年5月1日). 2024年5月1日閲覧。
- ^ a b 川須栄彦騎手の「あいうえおトーク!」第2回 - netkeiba.com・2012年3月14日
- ^ 『競馬最強の法則』(KKベストセラーズ)2012年7月号 p.96
- ^ レッドアリオン競走成績 - netkeiba.com、2020年7月17日閲覧
- ^ “シャマル”. JBISサーチ. 2022年4月20日閲覧。