楠瀬 康璽(くすのせ こうじ、1942年 - )は、高知県高知市出身の植物モチーフを得意とする日本の水彩画家イラストレーター。本名は、楠瀬 浩二(くすのせ こうじ)。

楠瀬 康璽
生誕 楠瀬 浩二
(1942-00-00) 1942年00(82歳)
高知県高知市
国籍 日本の旗 日本
教育 大阪美術学校デザイン科卒業
著名な実績 絵画イラストレーション
代表作 フユイチゴ(2002)、ネコヤナギ(2003)、ドクダミ(2003)、ホウセンカ(2004)
活動期間 2001-
影響を与えた
芸術家
日和崎尊夫、横尾忠則

概要

編集

楠瀬 康璽は、2001年頃より、高知県土佐市の池加津夫が漉いた土佐和紙に、透明水彩絵具を用いて、主に野山の植物を画題として、原寸大でその葉脈や虫食痕の細部まで、和紙のにじみを活かして描き始めた。 その後、2004年頃より、大阪市デザイナー近藤進との共同作業で、原画を用いたジクレー版画[1]なども制作しているが、グラフィックデザイン出身の水彩画家、である。

略歴

編集

 木口木版画家の日和崎尊夫(1941-1992)とは同級生。

 広告媒体を中心に企画・デザインを担当。

 その後、約20数年間、数々のデザイン活動を主宰する。

  • 1988年 - 高知市制100周年記念事業広報計画を作成。

 文化事業の一環として、高知市でギャラリーを企画運営。

  • 1987年 - 高知県産業デザイン振興協議会の設立会員。

 副会長、会長を勤める。
 全国デザイン活動[2]の「黒潮グラフィティ1989」[3]
 「黒潮グラフィティ1991」[4]、「黒潮グラフィティ1993」を成功させる。

  • 1996年 - 大阪・東京に拠点を置く友人のデザイン会社に勤務。

 大型商業施設などの開発プロジェクトに参画。

 この頃より、作家名の「楠瀬康璽」を使用。

  • 2005年 - 高知県いの町の「ギャラリーぼたにか」で、初個展。
  • 2010年 - 「四季の草木譜」と題して、「ぼたにか」で、第4回個展。
  • 2013年 - 「四季の草木譜」と題して、「ぼたにか」で、水彩画個展。

現在、高知市に「草木画房」を構え、創作中。

人物像

編集
  • 「80年代、高知に新生INKSPOTを設立し、デザインオフィスに併設したギャラリー(ギャラリー・パン)では、1987年から1993年まで67回にもおよぶ展覧会をプロデュースして、楠瀬さんは岡本太郎遠藤享といったさまざまなアーティストと親交を結びながら、その活動範囲を高知の文化活動にまで広げていった。」と、ボスコの小林春生はブログで述べている。[5]

作品集

編集
  • the Botanical Art Collection(2001-)
  • 四季の草木譜(2004)限定100部のオフセットリトグラフ
  • グラフィックアートシリーズ(2004)ジクレー版画、近藤進との共同作品

作品ギャラリー

編集

関連項目

編集

出典

編集
  • DOME Vol.15,日本文教出版社,「ポーレポーレ 楠瀬浩二」26-27P,1994.08.01
  • 楠瀬康璽 『草木画房』 草木画房、2004年
  • 高知新聞記事「 郷愁呼び起こす植物画」(2005年11月22日掲載)
  • 楠瀬康璽 『和紙水彩画』CD 草木画房、2008年
  • 高知新聞記事「 野山の植物 柔らかに」(2010年9月23日掲載)
  • 楠瀬康璽 『楠瀬康璽 草木画房』草木画房、2012年04月、2P、略歴
  • Website 高知県産業デザイン振興協議会[6]、2013年9月24日閲覧
  • Website ギャラリーぼたにか[7]、2013年12月06日閲覧

脚注

編集
  1. ^ 原画をデジタル化して、インクジェットプリンターで印刷する限定版画。署名を自筆すると価値が高まる。
  2. ^ 1989年デザインイヤーにあたり、通商産業省主導により、全国でデザインイベントが開催された。
  3. ^ 長濱雅彦、「鰹プロジェクト/高知県」『にっけいでざいん』12月号、日経BP社、1989年12月1日、30号、30-34頁----参照
  4. ^ 笹田克彦、「高知/鰹を手法を鯨に活用」『にっけいでざいん』1月号、日経BP社、1992年1月1日、55号、43-45頁----参照
  5. ^ 「MONO LOGUE」、SHUNSEI KOBAYASHI 2011年10月02日の記事より引用」
  6. ^ 高知県産業デザイン振興協議会『KIDPCの10年の活動記録(28MB)』PDF
  7. ^ 四季の草木譜〜楠瀬康璽水彩画展〜

外部リンク

編集