下村海翔
下村 海翔(しもむら かいと、2002年3月27日 - )は、兵庫県西宮市出身のプロ野球選手(投手)。右投右打。阪神タイガース所属。
阪神タイガース #19 | |
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U-18日本代表との壮行試合にて (2023年8月28日 東京ドーム) | |
基本情報 | |
国籍 | 日本 |
出身地 | 兵庫県西宮市 |
生年月日 | 2002年3月27日(22歳) |
身長 体重 |
174 cm 73 kg |
選手情報 | |
投球・打席 | 右投右打 |
ポジション | 投手 |
プロ入り | 2023年 ドラフト1位 |
年俸 | 1600万円(2024年)[1] |
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度) | |
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この表について
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経歴
編集プロ入り前
編集西宮市立樋ノ口小学校3年生の時に甲武ライオンズで野球を始める[2]。西宮市立甲武中学校在学時は硬式野球のクラブチームである宝塚ボーイズでプレーしていた[2]。
九州国際大学付属高等学校に進学し、1年秋からベンチ入り。2年春の九州大会で優勝した[3][4]。3年春の練習試合で自己最速となる149km/hを計測した[5]。同年夏は福岡大会準決勝で筑陽学園に敗れた[6]。3年間で甲子園大会出場はなかった。1学年上に甲斐生海がいた。
高校卒業後は青山学院大学に進学し、1年秋からリーグ戦に先発登板したが、入学直前から右肘を痛めており、同年冬にクリーニング手術を受けて長期離脱した[7]。リハビリ中はウエイトトレーニングに励み身体能力が向上し、チーム内の体力測定で1位を争うようになった[7]。3年春のリーグ戦でクローザーとして復帰し、同年秋から先発を務めた[7]。4年春のリーグ戦ではチームとして33季ぶりとなる優勝を成し遂げた[8]。また、同年6月に開催された全日本大学野球選手権大会では準決勝の富士大学戦に先発して6回2失点で勝利[9]。明治大学との決勝では同学年の常廣羽也斗が完封勝利し、チームは優勝した[10]。7月には日米大学野球選手権大会の日本代表に選出された[11]。9月13日付でプロ志望届を提出した[12]。
2023年10月26日に開催されたプロ野球ドラフト会議で阪神タイガースから単独1位指名を受け、契約金1億円プラス出来高5000万円・年俸1600万円という内容で仮契約を結んだ(金額はいずれも推定)[13]。背番号は19[14]。担当スカウトは吉野誠[15]。同ドラフトでは、大学同期の常廣羽也斗が広島東洋カープから1位指名、中島大輔が東北楽天ゴールデンイーグルスから6位指名されている[16]。
阪神時代
編集2024年、春季キャンプは二軍スタートとなり、大学時代の疲労回復を優先するためとしてスロー調整を進め、ブルペンでの投球練習も1度のみにしていた[17][18][19]。4月11日、 右肘内側側副靭帯再建術(トミー・ジョン手術)を受けたことが球団から発表された[20][19]。
選手としての特徴
編集身長174cmと投手としては小柄ながら、最速155km/hのストレートと高い制球力が武器[21][22]。変化球はスライダー、カットボール、カーブ、フォーク、チェンジアップを投げ[23]、特にカットボールの評価が高い[24]。
遠投120m、50m6.0秒[25]。
人物
編集幼少期から大の阪神ファンで、本拠地の阪神甲子園球場は実家から自転車で行ける距離だという[26]。
好きな芸能人は齋藤飛鳥で、大学野球部の部員紹介の好きな芸能人の欄に書いていたこともあってドラフト会議の翌日には本人からInstagramを通じてエールが送られた[27]。
詳細情報
編集背番号
編集- 19(2024年 - )
代表歴
編集脚注
編集- ^ 「阪神D1位・下村海翔が仮契約「息の長い選手、ファンから愛されるというのを目標に」契約金1億円+出来高5000万円、年俸1600万円」『サンスポ』2023年11月26日。2022年11月26日閲覧。
- ^ a b 「下村海翔」『週刊ベースボールONLINE』。2023年9月19日閲覧。
- ^ 「九国大付決勝へ下村が1失点完投 九州大会決めた」『日刊スポーツ』2018年10月7日。2023年9月19日閲覧。
- ^ 「2018年春季九州地区大会」『日刊スポーツ』。2023年9月19日閲覧。
- ^ 「最後の夏、初の聖地へ 九国大付エース最速149キロ下村 激戦区勝ち抜く」『西スポWEB OTTO!』2019年7月6日。2023年9月19日閲覧。
- ^ 「福岡県ベスト4でした【速報】」『九州国際大学付属高等学校』2019年7月28日。2023年9月19日閲覧。
- ^ a b c 「野球 - 青山学院大・下村海翔投手 手術から1年ぶりの復活のマウンドで更なる飛躍誓う」『4years.』2022年4月27日。2023年9月19日閲覧。
- ^ 「【大学野球】33季ぶりのリーグ制覇を決めた青学大 安藤寧則監督の下、なぜ復活Vを果たせたのか | 野球コラム」『週刊ベースボールONLINE』2023年5月18日。2023年9月19日閲覧。
- ^ 「2023年6月10日 富士大vs.青山学院大 - 大学野球」『スポーツナビ』2023年9月19日。2023年9月19日閲覧。
- ^ 「青学大が18年ぶり日本一 プロ注目・常廣が10K完封…悲願達成の指揮官は歓喜の涙」『Full-Count』2023年6月11日。2023年9月19日閲覧。
- ^ 「第44回 日米大学野球選手権大会 試合・大会詳細」『野球日本代表 侍ジャパンオフィシャルサイト』。2023年9月19日閲覧。
- ^ 保坂淑子「青学大・常広羽也斗&下村海翔 明大・上田希由翔 法大・尾崎完太ら続々とプロ志望届を提出」『日刊スポーツ』2023年9月13日。2023年9月19日閲覧。
- ^ 「阪神D1位・下村海翔が仮契約「息の長い選手、ファンから愛されるというのを目標に」契約金1億円+出来高5000万円、年俸1600万円」『サンスポ』2023年11月26日。2023年11月26日閲覧。
- ^ 三宅ひとみ「【阪神】新人8選手の背番号発表 ドラ1下村「19」ドラ2椎葉「26」ドラ3山田「52」」『日刊スポーツ』2023年12月11日。2023年12月11日閲覧。
- ^ 波部俊之介. “【阪神】ドラ1下村海翔が仮契約 契約金1億、年俸1600万 契約金で「何か親孝行できれば」 - プロ野球 : 日刊スポーツ”. nikkansports.com. 2024年10月24日閲覧。
- ^ 「【硬式野球部】プロ野球ドラフト会議で常廣羽也斗選手・下村海翔選手・中島大輔選手・卒業生の泉口友汰選手が指名されました」『青山学院大学』2023年10月27日。2024年6月17日閲覧。
- ^ 「【阪神】ドラ1下村海翔は全身の疲労回復優先 岡田監督が明かす「4年で無理したんやろ?」」『日刊スポーツ』2024年2月8日。2024年4月11日閲覧。
- ^ 「【阪神】ドラ1下村海翔が待ちに待ったブルペン入り 藤川球児SAらの前で躍動感あふれる投球」『日刊スポーツ』2024年2月10日。2024年4月11日閲覧。
- ^ a b 「【阪神】ドラ1下村海翔のトミー・ジョン手術を発表「1日でも早くチームの力になれるよう」」『日刊スポーツ』2024年4月11日。2024年4月11日閲覧。
- ^ 「下村海翔選手について」『阪神タイガース』2024年4月11日。2024年4月11日閲覧。
- ^ 「【ドラフト】阪神が一本釣り!青学大・下村海翔を単独1位指名 抜群の制球力&最速155キロ」『日刊スポーツ』2023年10月26日。2023年11月26日閲覧。
- ^ 「【ドラフト】阪神1位の青学大・下村海翔「俺、ないかな」祈り通じた 小柄ながらクレバーさ武器」『日刊スポーツ』2023年10月26日。2023年11月26日閲覧。
- ^ 「【ドラフト】阪神1位指名の青学大・下村海翔は兵庫県西宮市出身、甲子園球場は実家から「自転車で行ける距離」」『スポーツ報知』2023年10月26日。2023年11月26日閲覧。
- ^ 「【ドラフト】阪神岡田監督「カットボールがエグい」青学大・下村海翔を1位で一本釣り」『日刊スポーツ』2023年10月26日。2023年11月26日閲覧。
- ^ 「“虎1勝”だ!!青学大・下村キラリ修正力!! フォーク駆使し粘投見せた 俊足&2犠打マルチぶり発揮」『Sponichi Annex』2023年11月19日。2023年11月26日閲覧。
- ^ 「阪神ドラフト1位の下村 実家は甲子園から自転車圏内 小学生の頃から阪神ファン「小さい頃からずっと見てきた」と感激」『デイリースポーツ』2023年10月26日。2023年10月26日閲覧。
- ^ 「【阪神】ドラ1下村海翔「好きな芸能人」齋藤飛鳥からエール「ご活躍をお祈りしております!」」『日刊スポーツ』2023年10月27日。2023年10月26日閲覧。
関連項目
編集外部リンク
編集- 個人年度別成績 下村海翔 - NPB.jp 日本野球機構
- 選手プロフィール - 阪神タイガース公式サイト
- 選手情報 - 週刊ベースボールONLINE
- 下村海翔 (@kaichannu0327) - Instagram