1968年の日本
他の紀年法 編集
在職者 編集
できごと 編集
通年 編集
1月 編集
- 1月4日
- 1月5日 - 公定歩合引き上げ1銭7厘。
- 1月9日 - 円谷幸吉が自殺[1]。
- 1月17日 - アメリカ海軍の原子力空母「エンタープライズ」寄港阻止闘争始まる[2]。
- 1月19日 - 原子力空母「エンタープライズ」が佐世保基地に入港(1月23日出港)。入港直前と入港中に新左翼・市民団体等による反対運動(佐世保エンタープライズ寄港阻止闘争)が発生。
- 1月20日 - 北海道美唄炭鉱ガス爆発で16人死亡[2]。
- 1月27日 - 佐藤栄作首相、国会答弁で非核三原則に触れる。
- 1月29日 - 東大医学部無期限スト突入。東大闘争始まる[3][4]。
- 1月 - 週刊文春(文芸春秋)にて、東海林さだおの漫画『タンマ君』の連載開始。現在も連載が続き、日本で2番目の長寿漫画[5][注 1]。
2月 編集
- 2月12日
- 2月20日 - 前日に静岡県清水市で暴力団2人を殺害した金嬉老が人質を取り、寸又峡温泉の旅館に88時間に亘り立て籠もる(金嬉老事件)[6]。
- 2月21日 - 宮崎県えびの町を中心に最大震度6の地震が発生。死者3人[7]。詳細は「えびの地震」を参照
- 2月22日 - 沖縄コカ・コーラボトリング設立。これにより日本コカ・コーラのボトラー網が完成し、全国でコカ・コーラ商品が発売される。
- 2月23日
- 2月24日 - 東武日光軌道線がこの日限りで廃止。
- 2月25日 - 京都市など電話市外局番075地域の市内局番が3桁に変更。
- 2月26日 - 成田空港問題:成田空港阻止三里塚闘争集会、デモ隊と警官隊が衝突、戸村一作反対同盟代表重傷(第1次成田デモ事件)[3][6]。
- 2月29日 - 小学館から青年漫画雑誌「ビッグコミック」が創刊される。
3月 編集
- 3月1日 - 服部時計店(現在のセイコー)が「トランジスタクロック」を発売。
- 3月2日 - 新潟総合テレビ設立(12月16日開局)。
- 3月4日 - 広島県尾道市の本土と向島を結ぶ尾道大橋が開通。
- 3月10日 - 成田空港問題:前月に引続き、成田市街で大規模な衝突(第2次成田デモ事件)[9]。
- 3月18日 - 日産自動車が「キャブスター」を発売。
- 3月30日 - テレビアニメ『巨人の星』(読売テレビ)放送開始[10]。“スポ根ブーム”の代表作となる。
- 3月31日 - 朝日放送『てなもんや三度笠』(藤田まことほか出演)が終了。
4月 編集
- 4月1日
- 4月2日 - 東京国税局が、日本大学の約20億円の脱税を摘発する[3]。
- 4月7日 - 神戸市内で神戸高速鉄道東西線、南北線が開業[12]。市内に乗り入れる私鉄4社の相互接続・直通(東西線:京阪神急行電鉄・阪神電気鉄道・山陽電気鉄道、南北線:神戸電気鉄道)が実現。同路線の代替として山陽電鉄の電鉄兵庫 - 西代間が前日限りで廃止。
- 4月8日 - 日産自動車が「ローレル」を発売。
- 4月12日 - 東京都千代田区に日本初の超高層ビルである霞が関ビルディングが完成[13]。高さ147メートル。
- 4月15日
- 4月19日 - 西武百貨店渋谷店開店。
- 4月25日 - 東名高速道路、東京IC - 厚木IC、富士IC - 静岡IC、岡崎IC - 小牧IC各区間が開通、小牧ICで名神高速道路と接続[14]。
5月 編集
- 5月1日
- 5月8日 - イタイイタイ病を公害病に認定[13][15]。
- 5月15日 - 山梨県韮崎市の国道20号で、関西方面へ修学旅行に行く同県大和村の中学生が乗った観光バスにトラックが追突。男子生徒や引率の教頭ら6名が死亡。
- 5月16日 - 十勝沖地震が発生[16]。北海道・青森県を中心に被害。最大震度5、死者52人。
- 5月25日 - 篠栗線の篠栗 - 桂川間が開業し、福岡市と筑豊が鉄道により直結される。
- 5月24日 - 経団連第3代会長に植村甲午郎が就任[13]。
6月 編集
- 6月1日 - 利用者の減少により前年11月5日より休止していた赤城登山鉄道が廃止。
- 6月2日 - 福岡市の九州大学大型計算機センターに米空軍のF-4ファントム偵察機が墜落。詳細は「九州大学電算センターファントム墜落事故」を参照
- 6月14日 - 札幌市の北海道立真駒内公園で北海道大博覧会が開催(8月18日まで)。
- 6月15日 - 文化庁発足[3][17]。
- 6月16日 - 横須賀線大船駅付近で列車内に仕掛けられた爆発物が爆発[18]。1人が死亡、14人が負傷。詳細は「横須賀線電車爆破事件」を参照
- 6月17日 - 東洋工業が「ファミリアロータリークーペ」を発売。
- 6月21日 - 都営地下鉄1号線(現・浅草線)の大門駅 - 泉岳寺駅間が開業[19]。
- 6月26日 - 小笠原諸島がアメリカ合衆国との間での協定が発効したことにより、日本に返還される[20]。東京都の管轄となり、東京都小笠原支庁と小笠原村が発足。
7月 編集
- 7月1日
- 7月5日 - アメリカ統治下の沖縄県那覇市で琉球銀行若松支店強盗事件発生。
- 7月7日 - 第8回参議院議員通常選挙が実施される[13][20]。全国区から作家の石原慎太郎(トップ当選)、タレント・放送作家の青島幸男、ジャーナリストの上田哲、漫才師の横山ノックが当選。
- 7月8日 - 三菱石油・三菱商事・東北電力の出資により東北石油設立。
- 7月10日 - 京福電気鉄道丸岡線がこの日限りで廃止。
- 7月11日 - 集英社から「少年ジャンプ」が創刊される(ただし当初は月2回刊)。
- 7月25日 - 明治製菓が日本初のスナック菓子「カール」を発売。
- 7月29日 - 大阪市営地下鉄中央線の森ノ宮駅 - 深江橋駅間が開業。
8月 編集
- 8月8日 - 札幌医科大学で日本初(世界30例目)の心臓移植が和田寿郎によって行われた[3][21]。日本初のレシピエントは移植83日後タンを詰まらせ死亡。詳細は「和田心臓移植事件」を参照
- 8月12日
- 8月18日 - 岐阜県白川町の国道41号で岡崎観光自動車の貸切バス2台が集中豪雨により発生した土石流に巻き込まれ、増水していた飛騨川に転落。乗員・乗客104人が死亡[22]。詳細は「飛騨川バス転落事故」を参照
- 8月20日 - 日本専売公社が20本入りたばこ「エコー」を発売。
- 8月28日 - 函館本線小樽 - 旭川間が電化(北海道初の交流電化)。
- 8月31日 - 豊橋鉄道田口線がこの日限りで全線廃止。
9月 編集
- 9月1日
- 9月14日 - プロ野球・広島東洋カープの外木場義郎がプロ野球史上10人目のノーヒットノーランを達成。同時にセ・リーグタイ記録の1試合16奪三振を記録。
- 9月16日 - トヨタ自動車が「コロナマークII」を発売。
- 9月20日 - 滋賀県大津市でびわこ大博覧会が開催される(11月10日まで)。
- 9月22日-25日 - 台風16号が宮古島・南西諸島に接近し九州に上陸。宮古島などで大きな被害が発生しのちに「第3宮古島台風」と命名される。詳細は「第3宮古島台風」を参照
- 9月30日
10月 編集
- 10月1日
- 10月5日 - 栃木県矢板市で29歳の女性が53歳の実父を殺害する事件が発生。のちにこの女性が実父から近親姦を強要されていたことが明らかとなり、この事件の判決に関して、当時の刑法第200条で定められていた尊属殺人罪が最終的に最高裁判所で違憲と判断された。詳細は「尊属殺重罰規定違憲判決」を参照
- 10月6日 - 南海の皆川睦雄が対東映戦でシーズン30勝目(2020年シーズン終了時点で最後の達成)。
- 10月8日 - 巨人が後楽園球場の広島戦に勝ち、4年連続セ・リーグ制覇(V4)。
- 10月11日
- 10月13日 - 磐梯急行電鉄がこの日限りで休止(翌1969年3月27日に廃止)。
- 10月17日 - 川端康成が日本人初のノーベル文学賞受賞[3][24]。
- 10月20日 - 日本シリーズで巨人が阪急を4勝2敗で下し、プロ野球史上初の4年連続日本一(V4)を達成。
- 10月21日 - 国際反戦デーで新宿駅を新左翼の学生らが占拠する暴動が発生。743人が逮捕され、騒擾罪が適用される[3][25]。詳細は「新宿騒乱」を参照
- 10月23日 - 日本武道館で明治百年記念式典が開催される[13][24]。明治改元(1868年10月23日)から100周年を記念するもの。
- 10月24日 - 柳津線が開業。
- 10月25日 - 和田アキ子が歌手デビュー。
- 10月31日 - ソニーがトリニトロンカラーテレビの1号機「KV-1310」を発売。
11月 編集
- 11月1日 - テレビ静岡が開局。
- 11月2日 - 神戸市兵庫区の有馬温泉の旅館「池之坊満月城」で火災が発生、死者30人[26]。詳細は「池之坊満月城火災」を参照
- 11月3日 - 北海道テレビ放送が開局[27]。
- 11月4日 - フジテレビの歌謡番組『夜のヒットスタジオ』が放送開始(初代司会:前田武彦、芳村真理 / - 1990年9月)。
- 11月10日 - アメリカ統治下の琉球政府初の公選となる第1回行政主席通常選挙で、屋良朝苗が行政主席に当選[13]。
- 11月14日 - 皇居新宮殿が落成[28]。
- 11月22日 - 日本航空サンフランシスコ湾着水事故[29]。
- 11月29日 - ビックコミックNo.10(小学館)発売。この号から、さいとう・たかを/さいとう・プロダクションの長編劇画『ゴルゴ13』の連載開始。日本で3番目の長寿漫画[5]。
- 11月30日 - 第2次佐藤第2次改造内閣が発足[13][30]。
12月 編集
社会 編集
政治 編集
経済 編集
ビジネス 編集
教育 編集
女性史 編集
詳細は「1968年の女性史」を参照
交通 編集
詳細は「1968年の交通」を参照
道路 編集
詳細は「1968年の道路」を参照
鉄道 編集
詳細は「1968年の鉄道」を参照
航空 編集
詳細は「1968年の航空」を参照
文化と芸術 編集
流行 編集
流行語 編集
ファッション 編集
建築 編集
音楽 編集
詳細は「1968年の音楽」を参照
- 帰ってきたヨッパライ(フォーク・クルセダーズ)
- 星影のワルツ(千昌夫)
- 恋の季節(ピンキーとキラーズ)
- 小樽のひとよ(鶴岡雅義と東京ロマンチカ)
- サウンド・オブ・サイレンス(サイモンとガーファンクル)
- 花の首飾り(ザ・タイガース)
- エメラルドの伝説(ザ・テンプターズ)
- ガール・フレンド(オックス)
- 恋のしずく(伊東ゆかり)
- 伊勢佐木町ブルース(青江三奈)
- 恋はみずいろ(ポール・モーリア)
- 愛の奇跡(ヒデとロザンナ)
- ゆうべの秘密(小川知子)
- 虹色の湖(中村晃子)
- 愛のさざなみ(島倉千代子)
- 薩摩の女(北島三郎)
- 天使の誘惑(黛ジュン)
- 花と蝶(森進一)
- 盛り場ブルース(森進一)
- 長崎ブルース(青江三奈)
- 好きになった人(都はるみ)
- 釧路の夜(美川憲一)
- たそがれの銀座(黒沢明とロス・プリモス)
- 思案橋ブルース(中井昭・高橋勝とコロラティーノ)
- 今は幸せかい(佐川満男)
- ヘイ・ジュード(ビートルズ)
- ペケのうた(長谷川よしみ)
- デビュー
映画 編集
詳細は「1968年の日本公開映画」を参照
日本映画 編集
外国映画 編集
文学 編集
漫画 編集
- 1月 - 東海林さだおの『タンマ君』が週刊文春に連載開始。連載中の漫画としては、『碧南一家』につぐ、日本で2番目の長寿漫画となっている。また連載期間では、『仙人部落』、『碧南一家』につぐ日本で3番目の長期にわたっている[5]。
- 2月 - 小学館から青年漫画雑誌「ビッグコミック」創刊。
- 5月 - つげ義春の『ねじ式』が月刊「ガロ」6月増刊号「つげ義春特集」に発表され、漫画界のみならず世間に衝撃を与える。
- 7月 - 集英社から「少年ジャンプ」が創刊(ただし当初は月2回刊)され、『ハレンチ学園』連載開始。
- 11月 - さいとう・たかを/さいとう・プロダクションの『ゴルゴ13』が「ビッグコミック」(1969年1月号、11月29日発売)に連載開始。連載中の漫画としては、『碧南一家』、『タンマ君』につぐ、日本で3番目の長寿漫画となっている。また連載期間では、『仙人部落』、『碧南一家』、『タンマ君』につぐ日本で4番目の長期にわたっている[5]。
テレビ 編集
詳細は「1968年のテレビ (日本)」を参照
- ドラマ
- バラエティなどの諸分野
- 木島則夫ハプニングショー(日本テレビ系、木島則夫)
- 夜のヒットスタジオ(フジテレビ系、前田武彦、芳村真理)
- お昼のワイドショー(日本テレビ系)
- お笑い頭の体操 (TBS系)
- 3時のあなた(フジテレビ系)
- コント55号の世界は笑う(フジテレビ系)
- 初詣!爆笑ヒットパレード(フジテレビ系)
- 開局
コマーシャル 編集
キャッチフレーズなど | 商品名など | メーカー | 出演者 | 音楽 |
---|---|---|---|---|
わんぱくでもいい、たくましく育ってほしい | 丸大ハム | 丸大食品 | 田中浩 | - |
大きいことはいいことだ | エールチョコレート | 森永製菓 | 山本直純 | 山本直純 |
ひと味ちがいます | タケヤみそ | 竹屋 | 森光子 | - |
シュコロ、イチコロ | キンチョール | 大日本除虫菊 | 桜井センリ | - |
♪あ〜らよ出前一丁 | 出前一丁 | 日清食品 | - | キダ・タロー |
♪水虫でたぞ | ハイポリック(水虫治療薬) | 明治製菓 | - | いずみたく |
ラジオ 編集
詳細は「1968年のラジオ (日本)」を参照
アニメ 編集
スポーツ 編集
総合競技大会 編集
- 第23回国民体育大会 (親切国体/正式名称:明治百年記念第二十三回国民体育大会)
オリンピック 編集
- 冬季(グルノーブル) - 37カ国参加、日本はメダル獲得なし。詳細は「1968年グルノーブルオリンピックの日本選手団」を参照
- 夏季(メキシコシティ) - 112カ国参加、日本は金メダル11個、銀メダル・銅メダル各7個獲得。体操男子団体競技などで金メダル、バレーボールで男女ともに銀メダル、男子サッカーで銅メダル獲得。詳細は「1968年メキシコシティーオリンピックの日本選手団」を参照
各競技 編集
- 大相撲(幕内最高優勝)
誕生 編集
「1968年#誕生」および「Category:1968年生」も参照
死去 編集
「1968年#死去」および「Category:1968年没」も参照
フィクションのできごと 編集
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脚注 編集
注釈 編集
出典 編集
- ^ 昭和二万日14、p.34-35
- ^ a b 昭和二万日14、p.34
- ^ a b c d e f g h i 総合年表2、p.679
- ^ 昭和二万日14、p.38
- ^ a b c d 「碧南一家連載50年記念特集」(PDF)『広報へきなん』第1805巻、碧南市、2017年2月1日、2-5頁。
- ^ a b c 昭和二万日14、p.42
- ^ 昭和二万日14、p.42-43
- ^ 日本人の海外渡航による外貨流出問題に関連した発言。
- ^ 昭和二万日14、p.46
- ^ 昭和二万日14、p.48-49
- ^ 現職国会議員128人の「勝共連合・統一教会」関係度リスト(『週刊現代』99.2.27号から)
- ^ 昭和二万日14、p.50
- ^ a b c d e f g 総合年表2、p.678
- ^ a b 昭和二万日14、p.52
- ^ 昭和二万日14、p.60
- ^ 昭和二万日14、p.62-63
- ^ 昭和二万日14、p.66-67
- ^ 昭和二万日14、p.67
- ^ 昭和二万日14、p.66
- ^ a b 昭和二万日14、p.68
- ^ 昭和二万日14、p.76
- ^ 昭和二万日14、p.76-77
- ^ a b c 昭和二万日14、p.86
- ^ a b 昭和二万日14、p.90
- ^ 昭和二万日14、p.90-91
- ^ 昭和二万日14、p.92-93
- ^ 昭和二万日14、p.92
- ^ 昭和二万日14、p.94-95
- ^ 昭和二万日14、p.94
- ^ 昭和二万日14、p.96
- ^ 昭和二万日14、p.98
- ^ 昭和二万日14、p.98-99
- ^ 昭和二万日14、p.102
- 書籍
参考文献 編集
- 加藤友康、瀬野精一郎、鳥海靖、丸山雍成『日本史総合年表 第二版』吉川弘文館、2001年5月20日。ISBN 4-642-01344-X。
- 講談社/編集『昭和―二万日の全記録 (第14巻) 揺れる昭和元禄―昭和43年〜46年』講談社、1990年7月24日。ISBN 4-06-194364-2。