うつ病九段 プロ棋士が将棋を失くした一年間

うつ病九段 プロ棋士が将棋を失くした一年間』(うつびょうくだん プロきしがしょうぎをなくしたいちねんかん)は、日本将棋棋士先崎学によるノンフィクション書籍。文藝春秋より2018年7月13日に刊行された。将棋界を牽引する棋士が、うつ病の発症から回復までの経緯を自ら克明に綴った闘病記[1][2][3][4]

うつ病九段
プロ棋士が将棋を失くした一年間
著者 先崎学
発行日 2018年7月13日
発行元 文藝春秋
ジャンル ノンフィクション
日本の旗 日本
言語 日本語
形態 四六判 軽装 並製カバー装
ページ数 192
公式サイト books.bunshun.jp
コード ISBN 978-4-16-390893-9
ISBN 978-4-16-791533-9文庫判
ウィキポータル 文学
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うつ病九段』と題して2019年に漫画化およびラジオドラマ化、2020年テレビドラマ化された。

あらすじ

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かつて「天才」と称された将棋棋士・先崎学九段はある朝目覚めると、昨日まで正常に動作していた頭や身体に、かすかな異変を覚える。日を追うごとにそれらは一方的に悪化し、対局でも思考がまとまらず負けを重ねるばかりか、数週間のうちに日常生活を送ることも困難となった。

精神科を営む兄に診せると「うつ病だ」と告げられる。原因は将棋界に起こった騒動の仲介、将棋映画の宣伝イベントへの参加など、慌ただしい日々の中で積み重なった精神的な疲労であった。不戦敗を嫌がり入院を拒む先崎だったが、兄はうつ病の恐ろしさを先崎に話し、説得する。結果、将棋連盟に休場届を提出、入院することが決まった。ここから一年近くにわたり続くことになる闘病生活が始まる。

書誌情報

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漫画

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うつ病九段』と題し河井克夫の絵でコミカライズされ、ウェブサイト「文春オンライン」にて2019年7月7日から2020年2月16日まで毎週日曜日に全25話で配信[5]、文藝春秋より2020年4月24日に刊行された[6]

書誌情報(漫画)

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『うつ病九段』先崎学(原作)、河井克夫(漫画)、文藝春秋、2020年4月24日。ISBN 978-4-16-391200-4

ラジオドラマ

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うつ病九段』のタイトルでラジオドラマ化され、NHK-FMFMシアター』で2019年7月13日の22時から22時50分に放送、令和元年度文化庁芸術祭参加作品として同枠で同年10月19日に再放送された[7]

キャスト(ラジオドラマ)

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スタッフ(ラジオドラマ)

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テレビドラマ

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うつ病九段
ジャンル テレビドラマ
原作 先崎学
小松與志子
演出 吉田浩樹
出演者 安田顕
内田有紀
南沙良
福地桃子
渡部豪太
前川泰之
寺島進
高畑淳子
高橋克実
音楽 和田貴史
国・地域   日本
言語 日本語
製作
制作統括 磯智明
プロデューサー 大杉太郎
宇佐川隆史
放送
放送チャンネルNHK BSプレミアム
放送国・地域  日本
放送期間2020年12月20日
放送枠特集ドラマ
放送分89分
回数1
公式ウェブサイト
公式ウェブサイト2
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うつ病九段』と題してテレビドラマ化され、「特集ドラマ」としてNHK BSプレミアム[11]2020年12月20日に放送された[12]。主演は安田顕[13][14]

2020年9月に東京都内近郊にて撮影[14]

キャスト(テレビドラマ)

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スタッフ(テレビドラマ)

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吹奏楽演奏(モーツァルト『クラリネット協奏曲』)

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  • 指揮: 川畑真一
  • ソリスト:大川遥
  • クラリネット:井山夏実 野辺かれん 亀谷有紀 田中そよ香 森みく 春田傑
  • フルート:多久和怜子 杉山翼 鎌倉有里
  • ファゴット:廣幡敦子 大島理恵子
  • ホルン:豊田実加 豊田万紀
  • コントラバス:竹岡きなり

脚注

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  1. ^ BOOKウォッチ編集部 (2018年7月13日). “藤井ブームの陰で、うつ病と闘う有名棋士がいた!”. J-CAST BOOKウォッチ (ジェイ・キャスト). https://books.j-cast.com/2018/07/13007625.html 2020年8月29日閲覧。 
  2. ^ “将棋ブームの中でうつ病と戦った一人の棋士の物語『うつ病九段 プロ棋士が将棋を失くした一年間』に反響続出”. ダ・ヴィンチニュース (KADOKAWA). (2018年8月5日). https://ddnavi.com/news/476405/a/ 2020年8月29日閲覧。 
  3. ^ 紀村真利 (2020年7月8日). “プロ棋士としての生活が急遽一変…「うつ病」と闘い抜いた話題の記録が文庫化!”. ダ・ヴィンチニュース (KADOKAWA). https://ddnavi.com/review/643977/a/ 2020年8月29日閲覧。 
  4. ^ 山本直人 (2018年10月11日). “『うつ病九段』は、すべての人に希望を届けてくれる。”. from_NY 山本直人のブログ. 2023年3月14日閲覧。
  5. ^ 先崎学さんの『うつ病九段 プロ棋士が将棋を失くした一年間』 文春オンラインでマンガ連載開始!』(プレスリリース)文藝春秋、2019年7月8日https://www.atpress.ne.jp/news/1876642020年8月29日閲覧 
  6. ^ “「うつ病九段」プロ棋士・先崎学の闘病エッセイを河井克夫がコミカライズ”. コミックナタリー (ナターシャ). (2020年4月19日). https://natalie.mu/comic/news/375968 2020年8月29日閲覧。 
  7. ^ NHK オーディオドラマ過去作品アーカイブ / FMシアター「うつ病九段」(2019年7月13日 初回放送)”. NHK 日本放送協会. 2022年9月12日閲覧。
  8. ^ FMシアター『うつ病九段』 出演者の津田寛治さんからメッセージをいただきました!”. NHKドラマ. スタッフブログ. 日本放送協会 (2019年7月9日). 2020年8月29日閲覧。
  9. ^ FMシアター『うつ病九段』 出演者の鈴木杏樹さんからメッセージをいただきました!”. NHKドラマ. スタッフブログ. 日本放送協会 (2019年7月8日). 2020年8月29日閲覧。
  10. ^ FMシアター『うつ病九段』 原作者の先崎学さんからメッセージをいただきました!”. NHKドラマ. スタッフブログ. 日本放送協会 (2019年7月9日). 2020年8月29日閲覧。
  11. ^ 安田顕がうつ病になった実際の棋士に!特集ドラマ『うつ病九段』制作開始!”. NHKドラマ. ドラマトピックス. 日本放送協会 (2020年8月28日). 2020年8月29日閲覧。
  12. ^ 安田顕主演ドラマ 〈うつ病九段〉 12月20日(日)放送決定 !”. NHKウイークリーステラ (NHKサービスセンター). 2020年11月17日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年11月17日閲覧。
  13. ^ “うつ病闘病の先崎学棋士NHKドラマに、安田顕主演”. 日刊スポーツ. (2020年8月28日). https://www.nikkansports.com/entertainment/news/202008280000377.html 2020年8月29日閲覧。 
  14. ^ a b “安田顕が主演、棋士・先崎学の手記「うつ病九段」ドラマ化”. 映画ナタリー (ナターシャ). (2020年8月28日). https://natalie.mu/eiga/news/394026 2020年8月29日閲覧。 
  15. ^ a b “ナイツ土屋が羽生善治役、鈴木福が藤井聡太役で出演 『うつ病九段』20日放送”. ORICON NEWS (oricon ME). (2020年12月8日). https://www.oricon.co.jp/news/2178734/full/ 2020年12月8日閲覧。 

外部リンク

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