れいめい橋
れいめい橋(れいめいばし)は、長野県上水内郡信濃町大字野尻 - 新潟県妙高市大字関川の関川に架かる上信越自動車道(関越自動車道上越線)のラーメン橋。
れいめい橋 | |
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れいめい橋1期橋。手前は池尻川調整池(2007年8月) | |
基本情報 | |
国 | 日本 |
所在地 | 長野県上水内郡信濃町大字野尻 - 新潟県妙高市大字関川 |
交差物件 | 関川 |
用途 | 道路橋 |
路線名 | 上信越自動車道 |
管理者 | 東日本高速道路 |
設計者 | 八千代エンジニヤリング(2期線) |
施工者 | ピーエス三菱(2期線) |
竣工 | 1995年(平成7年)(1期線) |
開通 |
1997年(平成9年)10月16日(1期線) 2019年(令和元年)12月5日(2期線) |
座標 | 北緯36度51分10.5秒 東経138度11分14.2秒 / 北緯36.852917度 東経138.187278度 |
構造諸元 | |
形式 | ラーメン橋 |
材料 | プレストレスト・コンクリート |
全長 |
514.000 m(1期線) 500.500 m(2期線) |
幅 |
10.490 m(1期線) 9.410 m(2期線) |
最大支間長 | 142.000 m |
関連項目 | |
橋の一覧 - 各国の橋 - 橋の形式 |
概要
編集信濃町IC - 妙高高原IC間の長野県上水内郡信濃町大字野尻 - 新潟県妙高市大字関川にあり、橋長は1期橋の1期橋514 m (メートル) 、2期橋500.5 mである。
れいめい橋は1期線施工時に1・2期線一体型の基礎を採用したが、1990年道路橋示方書と設計要領第2集に準拠したため、2期線をそのまま架橋した場合、2012年道路橋示方書を満たさない。そのため、A1 - P5径間については既設下部工を補強した上で1期線と同じ支間割で架橋し、P5 - A2径間については、P6・P7橋脚がケーソン基礎であり補強が困難とされたことから、支間割を変更して橋脚を新設することとした。P5 - A2径間については、PC3径間連続波形鋼板ウェブ橋とPC4径間連続ラーメン箱桁橋の2案があったが、上部工の維持費および架設費用の点から後者が採用された [1]。
関川河岸には、火山由来の最大2 mの岩塊があり、1期線の交通を確保したうえで人力による砕波を強いられた。上部架設時には、東北電力の高圧線が張り出し架設部の上空で交差するため、5 m以上離隔する安全対策を要した[2][3]。
1期線(上り線)
- 形式 - PC5径間および3径間連続ラーメン箱桁橋
- 橋長 - 514.000 m
- 支間割 - ( 5×42.500 m ) + ( 78.200 m+142.000 m+78.200 m )
- 幅員 - 10.490 m
- 車線数 - 2車線
- 道路規格 - 第1種第3級
- 竣工 - 1997年(平成9年)
- 基礎 - 直接基礎(P1 - P4)・杭基礎(P5)・ケーソン基礎(P6・P7)
2期線(下り線)
- 形式 - PC5径間および4径間連続ラーメン箱桁橋
- 橋長 - 500.500 m
- 支間割 - ( 40.853 m+42.509 m+42.517 m+42.527 m+42.144 m ) + ( 61.950 m+106.000 m+71.000 m+46.100 m )
- 幅員 - 9.410 m
- 車線数 - 2車線
- 道路規格 - 第1種第3級
- 横断勾配 - 2.667 - 4.500 %
- 縦断勾配 - 1.750 - 1.200 %
- 設計 - 八千代エンジニヤリング[3]
- 施工 - ピーエス三菱[3]
- 基礎 - 直接基礎(P1 - P4)・杭基礎(P5 - P8)
- 架設工法 - 支保工架設(A1 - P5)・張出し架設(P5 - A2)
歴史
編集上信越自動車道の信越国境をまたぐ橋梁として、上り側を1期線として、1995年(平成7年)に架橋され、1997年(平成9年)10月16日に暫定2車線で供用した。その後、交通渋滞の緩和および冬季の円滑交通確保を目的に4車線化事業化された[1]。2019年(令和元年)12月5日に本橋を含む信濃町IC - 上越JCT間が4車線化され、2期線が供用されるとともに、上信越自動車道が全線4車線化された[4]。
2020年(令和2年)に1月末から2月末までの期間限定で上信越自動車道全通20周年・4車線化を記念して、本橋を含む6橋の上信越道はしカードがNEXCO東日本により配布された[5]。
脚注
編集注釈
編集出典
編集- ^ a b c d (東田典雅 et al. 2016)
- ^ 川嵜裕二. “NEXCO東日本上信越道4車線化事業 年内に約8割の4車線化が完了”. 道路構造物ジャーナルNET. 鋼構造出版. p. 2. 2020年9月6日閲覧。
- ^ a b c “NEXCO東日本新潟支社 上信越道4車線化現場を公開”. 道路構造物ジャーナルNET. 鋼構造出版. 2020年9月6日閲覧。
- ^ “【E18】上信越自動車道(信濃町IC〜上越JCT間) 12月5日(木)に全区間4車線となります”. 東日本高速道路 (2019年11月28日). 2020年9月6日閲覧。
- ^ “上信越道はしカード” (PDF). 東日本高速道路. 2020年9月6日閲覧。
参考文献
編集- 東田典雅、齋藤正司、渋谷智裕、小張裕介「れいめい橋(2期線)の計画・設計 : 1・2期線一体基礎を有するラーメン橋」『プレストレストコンクリート』第58巻第1号、プレストレストコンクリート工学会、2016年1月、25 - 31頁、NAID 40020729282。
関連項目
編集外部リンク
編集- NEXCO東日本 コーポレートサイト - 東日本高速道路(橋梁管理者)
- ライブカメラ 信越エリア - 東日本高速道路によるれいめい橋のライブカメラ