アナザーワールド鏡の国のアリス

ケイト・ベッキンセール in アナザーワールド 鏡の国のアリスAlice through the Looking Glass)は1998年に制作されたイギリスファンタジー映画 。主演はケイト・ベッキンセール

アナザーワールド 鏡の国のアリス (別題:アリス・イン・ミラーランド)
ALICE THROUGH THE LOOKING GLASS
監督 ジョン・ヘンダーソン
原案 鏡の国のアリス
原作 ルイス・キャロル
製作総指揮 ガイ・コリンズ
出演者

ケイト・ベッキンセール イアン・ホルム イアン・リチャードソン

スティーヴ・クーガン
配給 日活
上映時間 83分
製作国 イギリス
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日本では2005年DVDリリースされた[1]

概要 編集

イギリスのTV局制作のドラマ(テレビ映画)。

ルイス・キャロル鏡の国のアリス」を初めて単独映像化した作品。

「子どもに読み聞かせをしていた母親が、アリスとなり鏡の国を旅する」という設定を持つが、その点を除けば設定・台詞共に原作に近い脚本になっている。

あらすじ 編集

娘に「鏡の国のアリス」を読み聞かせるうちに母親ジェーンは小説の主人公“アリス”になってしまい、チェスゲームの盤に見立てられた不思議な世界で女王の座を目指す…。

キャスト 編集

役名 俳優 日本語吹替
ソフト版 NHK
アリス/ジェーン ケイト・ベッキンセール かないみか 八十川真由野
白の王 ジェフリー・パーマー英語版 納谷六朗 稲垣隆史
白の女王 ペネロープ・ウィルトン 唐沢潤 鈴鹿景子
赤の女王 シアン・フィリップス 沢田敏子 萩尾みどり
赤の王 マイケル・メドウィン英語版 佐々木梅治
[2] スティーヴ・クーガン 森田順平 長島雄一
トゥイードルダム ゲイリー・オルセン英語版 後藤哲夫 佐々木勝彦
トゥイードルディ マーク・ウォーレン 鈴木千尋 鈴木祐二
ハンプティ・ダンプティ デズモンド・バリット英語版 藤本譲 石塚運昇
白の騎士 イアン・ホルム 佐々木梅治 有川博
赤の騎士 グレッグ・ワイズ英語版
ワスプ(スズメバチ) イアン・リチャードソン 石住昭彦 坂部文昭
オニユリ ルイーズ・J・テイラー 浅井晴美 林智恵
バラ レベッカ・J・パルマー 山門久美 山下智子
シャーロット・カーリー 相田さやか 吉田小百合
ヤギ 吉田小百合

スタッフ 編集

監督 ジョン・ヘンダーソン英語版
製作総指揮 ガイ・コリンズ
脚本 ニック・ヴィヴィアン
原作者 ルイス・キャロル
音楽 ドミニク・シャーラー

日本語版制作スタッフ

演出 志水良旺
翻訳 徐賀世子
字幕 森泉佳世子
調整 小出善司
録音 小林幸知
録音スタジオ スタジオザウルス
制作担当 栗林秀年/内藤恭子(くりぷろ)
プロデューサー 大平剛史(日活)/菊地恒行(アングル)

衣装・ヘアメイク 編集

ベッキンセール演じるアリスのヘアスタイルは、シーンごとに変わる。衣装(すべてパフスリーブワンピース)も大抵の場合、それに伴って替えられているが、4着を着まわしており、蝶の装飾を付けるなどのマイナーチェンジが行われるに留まっている。

  1. ワンピースA:青紫色・膝下丈
  2. ワンピースB:紫色・ロング丈・ウェストマークなし
  3. ワンピースC:薄紫色・ショート丈
  4. ワンピースD:ピンク色・ロング丈・ハイウェスト
鏡の国におけるアリスの変化
マス目 シーン ヘアスタイル ヘアアクセサリー ワンピース エプロン装飾
鏡の向こうの家 ダウンヘア カチューシャ(金属) A なし
庭(フライング) 不明 B
庭(花園) カチューシャ(花) A
庭(赤の女王) ツインテール シフォンリボン、ヘアクリップ
3マス目 汽車
ダウンヘア クリップ(昆虫)
4マス目 トゥイ―ドルディ&ダム アップヘア① リボン C 赤の蝶
5マス目 白の女王 ツインテール ポンポン(雑貨店で増える) A 白の蝶
6マス目 ハンプティ・ダンプティ ダウンヘア スリーピン(オレンジ色の花) C 赤の蝶
7マス目 白の王 ヘアクリップ(ウサギ) 白の蝶
白の騎士 スリーピン(紫色の花) 赤の蝶
ワスプ ソバージュヘア ヘアピン
8マス目 女王 ダウンヘア 不明 B
王冠 D なし
アップヘア②

その他 編集

キャロルにより書かれたものの原作から削除された挿話「かつらを被ったスズメバチ」が本編に含まれている。こちらは本作によって初めて映像化された。

日本における発売形態 編集

日本においては日活配給により、2005年に「ケイト・ベッキンセール in アナザーワールド 鏡の国のアリス」としてDVDが発売された。

また2008年にもオルスタックピクチャーズよりDVD発売されている。しかしこちらは邦題が「アリス・イン・ミラーランド」となっており、日本語吹き替えは付いていない。

脚注 編集

  1. ^ Lance Weldy, Crossing Textual Boundaries in International Children’s Literature (Cambridge Scholars Publishing, 2011), p. 120
  2. ^ NHK版では『蚊』と訳されている

出典 編集

外部リンク 編集

関連項目 編集