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アンテオサウルス (Anteosaurus) は古生代ペルム紀後期(約2億5,250万 - 約2億4,900万年前)に生息していた単弓類絶滅した。単弓綱 - 獣弓目 - ディノケファルス亜目に属する、大型の捕食者である。学名は「初期のトカゲ」の意。

アンテオサウルス
生息年代: 古生代ペルム紀後期, 252.5–249 Ma
Anteosaurus BW.jpg
復元想像図
地質時代
古生代ペルム紀後期
(約2億5,250万 - 約2億4,900万年前)
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
上綱 : 四肢動物上綱 Tetrapoda
: 単弓綱 Synapsida
: 獣弓目 Therapsida
亜目 : ディノケファルス亜目 Dinocephalia
上科 : アンテオサウルス上科 Anteosauroidia
: アンテオサウルス科 Anteosauridae
: アンテオサウルス属 Anteosaurus
学名
Anteosaurus
Reisz, 1972
  • A. magnificus

特徴編集

最大で頭蓋長約80cm、体長は4mを超えると推定されている。その頭骨は鼻から眉の上にかけて、骨が分厚く隆起している。これは、ディノケファルス類全般に見られる傾向である。

胴体の化石はあまり良好なものは見つかっていない。しかし断片的な情報から、盤竜類を思わせる尾の長い胴と、やや華奢な四肢を持っていたらしいと思われる。半水生であったとの説もある。より原始的なディノケファルス類であるエステメノスクスの化石に何らかのらしきものの痕跡が発見された事から、アンテオサウルスでは体毛を獲得していたという説もある。それに基づき、たてがみを持った姿で復元される事もあるが疑問が残る。

生態編集

肉食に適化した歯性から、捕食者であったとされる。また、頭骨に骨性の隆起が発達している事から、縄張り争いや儀礼的闘争の手段として頭部をぶつけ合っていたと考えられている。この特徴は、彼らが活動的な生物であった事を示している。

アンテオサウルスはエオティタノスクスなどのビアルモスクス亜目に取って代わったペルム紀後期の頂点捕食者であったが、やがて彼等も何らかの原因(おそらくは気候変動による獲物の変化や水辺の減少)によって衰退し、それに乗じてより小型で機動力に富むゴルゴノプス類が台頭していく。肉食の獣歯類が勢力を伸ばす一方、ディノケファルス類は植物食(もしくはカバのような雑食)へと食性を変化させていきモスコプスなどのタピノケファルス類がこれにあたる。

分布編集

若いアンテオサウルスの個体の頭蓋骨は、多数のディノケファルス類の化石が発見された南アフリカ共和国東ケープ州より大量に出土している。 他の四種のアンテオサウルス科はロシアイシューボで発見された。アンテオサウルスは南アフリカにおける唯一のアンテオサウルス科の捕食者であった。

参考文献編集

  • 金子隆一 『哺乳類型爬虫類 : ヒトの知られざる祖先』 朝日新聞社〈朝日選書〉、1998年、ISBN 4-02-259709-7
  • J・C・マクローリン作・画 『消えた竜 : 哺乳類の先祖についての新しい考え』 小畠郁生・平野弘道訳 岩波書店、1982年。
  • (著)ポール·ウィグナル『大絶滅時代とパンゲア超大陸』第一〜ニ部

外部リンク編集