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イワン・グレン級揚陸艦

イワン・グレン級揚陸艦は、ロシア海軍の揚陸艦の艦級である。ロシア海軍では11711号計画型大型揚陸艦（ロシア語: Большие десантные корабли проекта 11711）とも呼ばれる。「イワン・グレン」と「ピョートル・モルグノフ」の2隻で構成される予定であったたが、改造された設計の船舶をさらに数隻取得する予定であることが後にロシア海軍から発表された。

イワン・グレン級揚陸艦
基本情報
艦種 揚陸艦
建造所 ヤンター造船所
運用者  ロシア海軍
建造期間 2004年 - 建造中
就役期間 2018年 - 就役中
計画数 4隻
建造数 2隻
前級 ロプーチャ級揚陸艦
要目
満載排水量
  • 6,000トン(最初の2隻)
  • 最大9,000トン(それ以降)
全長 135 m
最大幅 16.5 m
機関方式 Kolomna 10D49 ディーゼルエンジン
速力 最大18ノット
航続距離 3,500海里 (6,500 km)
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設計・建造 編集

イワン・グレン級揚陸艦の排水量は5,000〜6,000トンで、最大13輌の主力戦車または36台の装甲兵員輸送車と300人の海兵隊を運ぶことができる[1]。艦級の最初の艦である「イワン・グレン」は、2004年12月23日に起工した。「イワン・グレン」の船体は2010年11月末までに完成した。2010年10月9日、船舶の作業を増やす契約が締結された[2]。2012年5月18日に進水し、2014年までにロシア海軍に引き渡される予定だった[3] [4]。「イワン・グレン」の引き渡しは2015年まで延期され、2番艦である「ピョートル・モルグノフ」は2014年10月に就役した[5]。「イワン・グレン」は、2016年6月にバルト海で海上公試を開始した[要出典]。ロシアの情報筋によると、主船の試運転の遅れは、船体の安定性やエンジンの問題など、いくつかの設計上の欠陥によるものだった[6]。

2018年5月3日、1番艦である「イワン・グレン」は、ロシア国防省の国家受け入れ委員会によってバルト海で行われた海上公試を無事に完了し[7]、2018年6月20日に就役した[8]。

当初、「ピョートル・モルグノフ」に続いてさらに多くの艦を建造する計画はなかった[9]。しかし、2018年12月、ロシアの統一造船会社の責任者は、ロシアが追加の改良したイワン・グレン級揚陸艦を追加で2ないし3隻発注する予定であると発表した[10] [11]。2019年4月9日、ロシア国防相のセルゲイ・ショイグは、2019年4月23日にさらに2隻の11711号計画型揚陸艦を建造すると発表した。 [12]

2019年4月23日、カリーニングラードのヤンター造船所での式典で、2隻の改良された11711号計画型の揚陸艦、「ウラジミール・アンドレーエフ」と「ヴァシリー・トルシン」の建造に着手された[13]。 これらは、上部構造の変更、排水量の増加、16D49エンジン、より大きな寸法、単一の上部構造、およびカモフKa-52K艦載攻撃ヘリコプターを搭載する機能という変更がされている。拡大した船体の排水量はベースラインバージョンと比較して最大40%大きいか、最大9240トン（一部の情報源では7,000〜8,000トンの排水量しかないと示唆されている）[14] 、輸送量は100％（戦車26輌まで）大きいとされている[15]。ロシア海軍への引き渡しは、それぞれ2023年と2024年に予定されている[16]。

「ピョートル・モルグノフ」は2020年12月23日に就役し、二等艦長Vyacheslav Solovyovの指揮の下、セヴェロモルスクの常設基地に2021年1月30日到着した。 [17] [18]

同型艦 編集

全艦がカリーニングラードのヤンター造船所で建造される。

名前 同名異人 船体番号 起工 進水 就役 海軍 スターテス
イワン・グレン イワン・グレン海軍中将 135 2004年
12月23日 		2012年
5月18日 		2018年
6月20日[19] 		北方艦隊 就役中
ピョートル・モルグノフ ピョートル・モルグノフ少将 017（117） 2015年
6月11日[20] 		2018年
5月25日[21] 		2020年
12月23日[22] [23] [24] 		北方艦隊[25] [26] 就役中
ウラジーミル・アンドレイエフ ウラジミール・アレクサンドロヴィッチ・アンドレイエフ提督 2019年
4月23日[13] 		2022 [27] 2023 [16] [28] 太平洋艦隊[28] 建造中[29]
ヴァシリー・トルシン 少将VasilyProkofiyevichTrushin 2019年
4月23日[13] 		2022 [27] 2024 [16] [28] 工事中
 
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参考文献 編集

  1. ^ “Yantar shipyard to complete landing ship Ivan Gren in 2012”. rusnavy.com (2011年2月14日). 2018年5月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年1月5日閲覧。
  2. ^ “Калининградский завод "Янтарь" получил контракт на продолжение строительства десантных кораблей” (ロシア語). flot.com (2010年10月9日). 2018年5月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年1月5日閲覧。
  3. ^ “Landing Ship Ivan Gren Prepares for Launching”. rusnavy.com (2012年4月25日). 2018年6月21日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年1月5日閲覧。
  4. ^ “Армия и ОПК” (ロシア語). TASS. 2014年10月21日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年1月5日閲覧。
  5. ^ “Russia orders second Ivan Gren-class landing ship”. janes.com. 2014年10月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年10月18日閲覧。
  6. ^ “Ivan Gren Landing Ship: No Hope to Join Navy before March Due to Reverse-Run Problems, Insider Says”. mil.today (2018年1月18日). 2019年1月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年1月5日閲覧。
  7. ^ “Russia wraps up sea trials of large amphibious assault ship”. TASS (2018年5月4日). 2018年5月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年5月8日閲覧。
  8. ^ Jones (2018年6月22日). “Russian Navy commissions first Ivan Gren-class landing ship”. janes.com. 2018年7月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年1月5日閲覧。
  9. ^ “Russian Navy Drops Plans for More Project 11711 Ivan Gren-class LSTs”. navyrecognition.com (2018年3月1日). 2018年10月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年1月5日閲覧。
  10. ^ “Russia to order additional, improved, landing ships: shipbuilder”. navaltoday.com (2018年12月4日). 2018年12月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年1月5日閲覧。
  11. ^ “Russia to build two more large amphibious assault ships”. TASS (2018年12月3日). 2018年12月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年1月5日閲覧。
  12. ^ “Two frigates, two amphibious ships to be laid down April 23”. TASS (2019年4月9日). 2019年4月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年4月13日閲覧。
  13. ^ a b c "Владимир Путин принял участие в закладке кораблей на верфях ОСК" (Press release) (ロシア語). United Shipbuilding Corporation. 23 April 2019. 2019年4月24日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年4月23日閲覧。
  14. ^ “Russian Shipyard Hopes for More LST Orders” (2022年1月18日). 2022年4月12日閲覧。
  15. ^ “Russia's latest amphibious assault ships to feature 40% larger displacement tonnage”. tass.com (2021年2月17日). 2021年2月17日閲覧。
  16. ^ a b c “Новая пара БДК проекта 11711 будет отличаться от "Ивана Грена" и "Петра Моргунова"” (Russian). flotprom.ru (2019年4月23日). 2019年4月23日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年4月23日閲覧。
  17. ^ “Большой десантный корабль "Петр Моргунов" прибыл в Североморск” (Russian). murman.tv (2021年1月30日). 2022年4月12日閲覧。
  18. ^ “Новый большой десантный корабль «Пётр Моргунов» вошел в Баренцево море” (Russian). Ministry of Defense of the Russian Federation (2021年1月29日). 2021年4月26日閲覧。
  19. ^ "На БДК «Иван Грен» поднят Андреевский флаг" (Press release) (ロシア語). Yantar Shipyard. 20 June 2018. 2018年6月29日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年6月20日閲覧。
  20. ^ “Russia's Yantar Shipyard Held Keel Laying for Second Landing Ship Project 11711 "Pyotr Morgunov"”. navyrecognition.com (2015年6月12日). 2018年6月21日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年1月5日閲覧。
  21. ^ “Russia floats out large amphibious assault ship”. TASS (2018年5月25日). 2018年10月17日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年1月5日閲覧。
  22. ^ “«Пётр Моргунов» начал ходовые испытания”. United Shipbuilding Corporation (2019年12月13日). 2019年12月16日閲覧。
  23. ^ “Latest amphibious assault ship accepted for service in Russian Navy”. TASS (2020年12月23日). 2021年4月26日閲覧。
  24. ^ “БДК "Петр Моргунов" передадут ВМФ 15 декабря” (Russian) (2020年12月11日). 2021年4月26日閲覧。
  25. ^ “Admiral Golovko project 22350 frigate to join Northern fleet of Russian Navy”. navyrecognition.com. 2021年4月26日閲覧。
  26. ^ “Большой десантный корабль "Петр Моргунов" передали ВМФ России” (Russian). Interfax (2020年12月23日). 2021年4月26日閲覧。
  27. ^ a b “Russian Shipyard Hopes For More LST Orders”. navalnews.com (2022年1月18日). 2022年1月18日閲覧。
  28. ^ a b c “Строительство боевых кораблей основных классов для ВМФ России на 01.01.2022” (ロシア語). navy-korabel (2022年1月1日). 2022年4月12日閲覧。
  29. ^ “Russian Making Progress On Improved Ivan Gren-Class Landing Ships” (英語) (2021年6月18日). 2021年6月21日閲覧。

外部リンク 編集

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