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揚陸艦(ようりくかん、Landing Ship)は、人員や物資の輸送を目的とした艦船のうち、岸壁などの港湾設備に頼ることなく、自力で揚陸する能力をもった軍艦のこと。海岸に直接、もしくは自らに積載したヘリコプターホバークラフト上陸用舟艇を介して歩兵及び装甲戦闘車両などを上陸させる。物資や人員を素早く陸揚げすることから、揚陸艦の名が付いた。第二次世界大戦期に急速に発達した。

現在の米英では「揚陸(艦)」の用語として、陸上基地に拠って立つ空軍力による「空挺(エアボーン/ヘリボーン)」までも含む「Landing(operation)」ではなく、もとは「水陸両棲」という意味の「Amphibious」の語義を拡張した「陸海軍共同作戦」という意味の「Amphibious warfare」、さらに「敵前での強襲」という意味合いを含む「Amphibious assault」を好んで用いている。

発展編集

当初は揚陸艦が「直接海岸に乗り上げて揚陸(ビーチング)」する戦車揚陸艦(LST)が主体であったが、現在では、船型大型化と母船が陸上砲火に晒されるのを防ぐため、上陸用舟艇を積載したドック型揚陸艦(LSD/LPD)やヘリコプターによる空輸を主体とするヘリコプター揚陸艦(LPH)や強襲揚陸艦(LHA/LHD)が主流となっていった。

上陸部隊を多数搭乗させ敵前に上陸させるという特質のため、多数の人員や物資を乗せる事ができ、病院設備を保有しているケースも多い。このため、災害時には物資輸送艦病院船、避難民の収容所となる事もある。また、艦の性質上、大きな容積を持つため、指揮艦補給艦に転用される事もある。

各国の揚陸艦編集

  アメリカ合衆国

  イギリス

  イタリア

  インド

  エジプト

  オーストラリア

  オランダ

  シンガポール

  スペイン

  ソビエト連邦

  韓国

  大日本帝国

  中国

  中華民国台湾

  デンマーク

  日本

  ニュージーランド

  フランス

強襲揚陸艦「ワスプ」から発進するLCACエアクッション揚陸艇
ドック型輸送揚陸艦「グリーン・ベイ
ドック型補助揚陸艦「マウンツベイ」
強襲揚陸艦「ミストラル


関連項目編集