エドゥアール・バティスト

エドゥアール・バティスト(Édouard Batiste, 1820年3月28日 - 1876年11月9日)は、フランス作曲家

エドゥアール・バティスト
Édouard Batiste
生誕 1820年3月28日
フランス王国 パリ
死没 (1876-11-09) 1876年11月9日(56歳没)
フランスの旗 フランス共和国 パリ
ジャンル クラシック
職業 作曲家

生涯 編集

バティストはパリに生まれた。彼は帝国音楽院で学び、ソルフェージュ和声伴奏対位法フーガ、そしてオルガンで賞を獲得した。1840年にはカンタータHéloïse de Monfort』により、フランソワ・バザンに続いてローマ大賞の次席に選ばれている[1]

1842年、パリのカトリック教会であるサン=ニコラ=デ=シャン(Saint-Nicolas-des-Champs)のオルガニストになったバティストは、この教会に12年勤めた後、サントゥスタッシュ教会(Saint-Eustache Church)へと移った。サントゥスタッシュ教会の役職に就いていた間の1855年4月、彼はベルリオーズの『テ・デウム』の初演に際し、作曲者が指揮をする傍らオルガンを演奏した[1]。バティストの弟子のアメリカ人であるジョゼフ・レノン(Joseph Lennon)が証言するところでは、バティストはバッハの前奏曲とフーガやメンデルスゾーンのソナタをはじめとするドイツの難曲を、暗譜で演奏したという。

バティストはパリに没した。

主要作品 編集

  • Op.3 – 奉献曲 ロ短調、オルガニストの博物館(Musée de l’organiste)からの抜粋、友人のオルガニストであるGeorges Schmitt(Saint-Sulpiceのオルガニスト)に献呈
  • Op.4 - 2つの聖体拝領曲 (第1番 ト長調;友人のAmédée Méreauxに献呈、第2番ハ長調;友人のMaillotに献呈)
  • Op.5 - 4つの聖体奉挙曲
    • イ長調 友人のRenaud de Vilbac(パリ、Saint-Eugèneのオルガニスト)に献呈
    • ハ短調 友人のSteiger(ヴィトレ、ノートル=ダム寺院のオルガニスト)に献呈
    • イ長調 友人のHenry(レンヌの聖堂のオルガニスト)に献呈
    • 変ロ長調 友人のKlein(ルーアンの聖堂のオルガニスト)に献呈
  • Op.7 - サント=セシル(Sainte-Cécile)の大奉献曲 ハ短調 D.E.F.Auberに献呈
  • Op.8 - サント=セシル(Sainte-Cécile)の大奉献曲 ロ長調 友人のシャルル・グノーに献呈
  • Op.9 - サント=セシル(Sainte-Cécile)の大奉献曲 ヘ短調 アンブロワーズ・トマに献呈
  • Op.10 - サント=セシル(Sainte-Cécile)の大奉献曲 ヘ長調 師、友人のフランソワ・ブノワに献呈
  • Op.11 – ソプラノ、テノールまたは、バリトン独唱のための『アヴェ・マリア』 Archaimbaudに献呈
  • Op.13 – メンデルスゾーンの『真夏の夜の夢』の大オルガン編曲 友人のジョゼフ・オルティーグフランス語版に献呈
  • Op.14 - リースの凱旋行進曲の大オルガン編曲 A. Gilbert(ロレット、ノートル=ダム寺院のオルガニスト)に献呈
  • Op.16 - ショパンシューベルトによる2つの葬送行進曲 Quiévreux(ヴァランシエンヌ、l'église St-Géryのオルガニスト)に献呈
  • Op.17 - シューベルトによる2つの英雄的行進曲のオルガン編曲 Heinzmann-Vallez(ヴァランシエンヌ、ノートル=ダム寺院のオルガニスト)に献呈
  • Op.18 - 奉献曲 ヘ短調と聖体奉挙曲 変ホ長調 Emilie Ballard婦人に献呈
  • Op.19 - 奉献曲 ホ長調と聖体奉挙曲 イ短調 R.P.Girodに献呈
  • Op.20 - 奉献曲 イ短調と聖体奉挙曲 ヘ長調 abbé Neyratに献呈
  • Op.21 - 奉献曲 変イ長調と聖体奉挙曲 ニ短調 M.Paul Lahureに献呈
  • Op.22 - 奉献曲 ト長調と聖体奉挙曲 変ホ長調 M.Boulangerに献呈
  • Op.23 - 奉献曲(Fantaisie-Orage)ハ短調と聖体奉挙曲 変ホ長調 友人のBoissier-Duran(ブールジュの聖堂のオルガニスト)
  • Op.24と25 - 2巻の平易な50のオルガン曲集
  • Op.26 - l'O Filiiの歌による聖復活祭の奉献曲 友人のルフェビュール=ヴェリーに献呈
  • Op.27から29 - 3つの奉献曲と3つの聖体拝領曲
  • Op.27 - 奉献曲と聖体拝領曲 仲間で友人のV.C.Burnap(ニューヨーク)に献呈
  • Op.28 - 奉献曲と聖体拝領曲 G.Washbourn Morgan(ニューヨークのグレース・チャーチのオルガニスト)に献呈
  • Op.29 - 奉献曲と聖体拝領曲 オルガン設計者ヨーゼフ・メルクリン英語版に献呈
  • Op.30 - ベートーヴェンの『アテネの廃墟』の行進曲と最後の断章 ハ短調
  • Op.31 - 聖体拝領曲、奉献曲、葬送奉献曲ベートーヴェンの交響曲第1番第2番第3番の編曲 ブリュッセル王立音楽院学長のフェティスに献呈
  • Op.32 - 聖体奉挙曲、聖体拝領曲、奉献曲、ベートーヴェンの交響曲第4番第5番第6番の編曲 フェティスに献呈
  • Op.33 - 奉献曲、奉献曲、Grande Sortie、ベートーヴェンの交響曲第7番第8番第9番の編曲
  • Op.34 – 全ての長調と短調による152の唱句
  • Op.35 - ベートーヴェンのヴァイオリンソナタ第9番の主題による大奉献曲とヘンデルの『ユダス・マカベウス』の合唱の編曲 (サント=セシルの祭典のための)
  • Op.36から41 - オルガンのための12の奉献曲 (2つの奉献曲と各々に続く6つの楽曲集)
  • Op.42と43 – Op.24と25に続く2巻の平易な50のオルガン曲集、第2集
  • Op.Posth – ウェーバーの『オベロン』の合唱

脚注 編集

出典

  1. ^ a b Rollin Smith, January 2007. Édouard Batiste. Retrieved 2009-11-12.

外部リンク 編集