カルムイク共和国

ロシア連邦を構成する共和国
カルムイク共和国
ロシア語Республика Калмыкия
カルムイク語Хальмг Таңһч
カルムイク共和国の旗カルムイク共和国の紋章
カルムイクの国旗カルムイクの国章
カルムイク共和国の位置
国歌不明
公用語ロシア語カルムイク語
首府エリスタ
首長バツ・ハシコフロシア語版
首相オチル・シュルグチェーフ(Очир Шургучеев)(代行)
構成体種別共和国
連邦管区南部連邦管区
経済地区ヴォルガ経済地区
面積
 - 総計
国内第41位
76,100km2
人口(2002年)
 - 総計
 - 人口密度
 - 都市/地方比率
国内第78位
292,410人
3.8人/km2
44.3% : 55.7%
時間帯UTC +3(DST: なし)
モスクワ時間
ISO 3166-2:RURU-KL
番号08
ウェブサイトhttp://www.kalmregion.ru/?SVIEW=Y

カルムイク共和国(カルムイクきょうわこく、ロシア語: Республика Калмыкия)は、カスピ海の北西に位置するロシア連邦内の共和国[1]である。カルムイキア共和国と表記されることもある[1]首都エリスタ[1]。人口は約27万人で、モンゴルカルムイク人が約6割、ロシア人が約3割である[1]

Kalmykia03.png

歴史編集

ソビエト連邦編集

1920年自治州として設立され、1936年には自治共和国カルムイク自治ソビエト社会主義共和国)となった。

第二次世界大戦編集

1943年12月27日、ソビエト当局は「多くのカルムイク人」がドイツ軍との協力について有罪であると宣言し、中央アジアシベリアへカルムイク人全体を強制移住させた。強制移住に伴い、カルムイク自治共和国は廃止され、その領土は隣接するスタヴロポリ地方アストラハン州ロストフ州スターリングラード州に分割された。また、カルムイク人の痕跡を完全に消し去るために、ソビエト当局は旧共和国の町や村の名前を変更した。カルムイク人はチベット仏教を信仰していたが、強制移住を推進した独裁者ヨシフ・スターリンは寺院を破壊するなどして弾圧し、カルムイク人の帰還後(後述)も宗教活動は制限された[1]

戦後編集

1957年にカルムイク人の帰還が許され[1]再び自治州になり、1958年に自治共和国に復帰。1991年ソビエト連邦の崩壊により、翌1992年、ロシア連邦を構成する共和国となった[1]

政治編集

キルサン・イリュムジーノフが初代大統領として2010年まで在任した[1]。イリュムジーノフは国際チェス連盟会長も務めエリスタに「チェス・シティー」を整備したほか、モスクワ国際関係大学日本語を専攻した経験から日本との交流も進め、カルムイキア・日本友好協会が活動している[1]

地理編集

この共和国はヨーロッパロシアの南東に位置する。北コーカサスのすぐ北にあり、北西と北はヴォルゴグラード州、北と東はアストラハン州、南はダゲスタン共和国、南西はスタヴロポリ地方、西はロストフ州と国境を接する。南東はカスピ海に面する。

東部にはヴォルガ川が流れている他、主な河川にはエゴリク川ロシア語版クマ川マヌィチ川がある。最大の湖はマヌィチ・グジロ湖で、この他にサルパ湖ツァガンハグ湖が主要な湖として挙げられる。しかし国内には全体としてあまり湖はない。

カルムイクは石炭石油天然ガスといった天然資源を産出する。

野生生物としてはサイガなどがいて、生息地はチョルニジェムリ自然保護区ロシア語版で保護されている。

河川編集

湖沼編集

気候編集

カルムイクは寒冷な亜砂漠気候で、暑く乾燥した夏と少量の降雪がある寒い冬がある。平均気温は1月で−5 °C (23 °F)、7月で24 °C (75 °F)である。降水は内陸側で多く、カスピ海側は砂漠で覆われている一方、内陸側は湿地などで覆われている。年間降水量は東部で170 millimeters (6.7 in)、西部で400 millimeters (16 in)と幅がある。ウッタロシア語版という小さな町はロシア全体の中で最も暑い場所となっている。2010年7月12日、ロシア全体を著しい熱波が襲ったとき、45.4 °C (113.7 °F)の史上最高気温が観測された。

行政地区編集

主に1直轄市と13地区からなる。

直轄市編集

  • エリスタ市行政区

地区編集

  • サルパ地区
  • マールィエ・レルベートゥイ地区
  • 十月地区
  • ケトチェニェールィ地区
  • ユスタ地区
  • 開拓地区
  • ヤシクリ地区
  • ゴロドヴィコフスク地区
  • ヤシャルタ地区
  • プリユートノエ地区
  • イキ・ブルール地区
  • チョールヌィエ・ゼムリ地区
  • ラガニ地区

経済編集

主な産業には農業、食品加工、ガス産業などがある。

住民編集

2010年の人口は283,691人であった[2]

民族編集

2010年に実施された国勢調査の結果はオイラト族カルムイク人57.4%、ロシア人30.2%、ダルギン人2.7%,カザフ人1.7%、メスヘティア・トルコ人1.3%,チェチェン人1.2%、アヴァール人1.0%、その他0.5%

言語編集

カルムイク語及びロシア語公用語とする。

宗教編集

特に中央アジアオイラト族のトルグート部(旧ケレイト)にルーツを持つカルムイク人によってチベット仏教が信奉されており、ヨーロッパ唯一の仏教である[3][4]。2005年にエリスタで完成したシャカムニ黄金寺院はヨーロッパ最大の仏教寺院で、チベット仏教指導者ダライ・ラマ14世が訪問したこともある[1]

交通編集

首都エリスタでは3本の主要道路が交差し、鉄道は黒海まで通っている。

標準時編集

この地域は、モスクワ時間帯標準時を使用している。時差はUTC+3時間で、夏時間はない。(2011年3月までは、標準時がUTC+3で夏時間がUTC+4、同年3月から2014年10月までは通年UTC+4であった)

脚注編集

関連項目編集

外部リンク編集