ケプラー38 (: Kepler-38) とは、こと座の方向に約3970光年離れた場所に位置する恒星である。ケプラー38は連星系であり、ケプラー38Aとケプラー38Bの2つからなっている。これらの恒星の質量は、それぞれ太陽質量の 95% と 25% である。ケプラー38Aのスペクトル分類はG型で、BはM型である。ケプラー38AとBは 0.147 au 離れた位置を公転している[4]

ケプラー38
Kepler-38
星座 こと座
分類 恒星
位置
元期:J2000
赤経 (RA, α)  19h 07m 19.2814s[1]
赤緯 (Dec, δ) +42° 16′ 45.120″[1]
固有運動 (μ) 赤経:−4.648±0.026 mas/yr
赤緯:−13.159±0.025 mas/yr [1]
年周視差 (π) 0.8225 ± 0.0145ミリ秒[1]
(誤差1.8%)
距離 3970 ± 70 光年[注 1]
(1220 ± 20 パーセク[注 1]
物理的性質
スペクトル分類 G / M[2]
他のカタログでの名称
KOI-1740, KIC6762829, 2MASS J19071928+4216451[3]
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ケプラー38A
Kepler-38A
星座 こと座
物理的性質
半径 1.757 R
質量 0.949 M
表面温度 5640 K
金属量[Fe/H] -0.11
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ケプラー38B
Kepler-38B
星座 こと座
物理的性質
半径 0.2724 R
質量 0.249 M
金属量[Fe/H] -0.11
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惑星系 

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2012年にケプラーによる観測から、海王星サイズの惑星ケプラー38bがケプラー38Aをトランジットしているのが検出された[4]。その後の視線速度測定では、惑星の質量を制限するのに十分な情報が得られなかった。その後惑星の存在はトランジット継続時間の変動を調べることによって確認された。ケプラー38bはケプラー38の連星の周囲を公転している周連星惑星である。そのため、周連星惑星であることを明確にするため「ケプラー38(AB)b」と表記される場合もある。

ケプラー38の惑星
名称
(恒星に近い順)
質量 軌道長半径
天文単位
公転周期
()
軌道離心率 軌道傾斜角 半径
b 0.4644 105.595 0.39 RJ

脚注 

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注釈

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  1. ^ a b パーセクは1 ÷ 年周視差(秒)より計算、光年は1÷年周視差(秒)×3.2615638より計算

出典

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  1. ^ a b c d Brown, A. G. A.; et al. (Gaia collaboration) (August 2018). "Gaia Data Release 2: Summary of the contents and survey properties". Astronomy & Astrophysics. 616. A1. arXiv:1804.09365. Bibcode:2018A&A...616A...1G. doi:10.1051/0004-6361/201833051 Gaia DR2 record for this source at VizieR.
  2. ^ Notes for star Kepler-38(AB)”. Extrasolar Planets Encyclopaedia (2012年). 2013年4月29日閲覧。
  3. ^ "Kepler-38". SIMBAD. Centre de données astronomiques de Strasbourg. 2017年1月4日閲覧
  4. ^ a b Orosz, Jerome A.; Welsh, William F.; Carter, Joshua A.; Brugamyer, Erik; Buchhave, Lars A.; Cochran, William D.; Endl, Michael; Ford, Eric B. et al. (2012). “THE NEPTUNE-SIZED CIRCUMBINARY PLANET KEPLER-38b”. The Astrophysical Journal 758 (2): 87. arXiv:1208.3712. Bibcode2012ApJ...758...87O. doi:10.1088/0004-637X/758/2/87. ISSN 0004-637X. 

関連項目

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