シティ・フィールド
シティ・フィールド(Citi Field)は、ニューヨーク市クイーンズ区にある野球場。MLBニューヨーク・メッツのホーム球場である。フラッシング・メドウズ・コロナ・パークの北端に位置している。2009年完成。
シティ・フィールド Citi Field | |
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施設データ | |
所在地 |
126th St. & Roosevelt Ave Flushing, New York |
座標 | 北緯40度45分25.70秒 西経73度50分45.05秒 / 北緯40.7571389度 西経73.8458472度座標: 北緯40度45分25.70秒 西経73度50分45.05秒 / 北緯40.7571389度 西経73.8458472度 |
起工 | 2006年11月13日 |
開場 |
2009年3月29日(大学野球) 2009年4月13日(MLB公式戦) |
所有者 | ニューヨーク市 |
グラウンド | 天然芝 |
建設費 | 6億1,000万ドル |
設計者 | POPULOUS(旧HOK Sport) |
使用チーム • 開催試合 | |
ニューヨーク・メッツ(MLB)(2009年 - ) | |
収容人員 | |
45,000人(41,800席、立ち見3,200席) | |
グラウンドデータ | |
球場規模 |
左翼 - 335 ft (約102.1 m) 左中間 - 358 ft (約109.1 m) 中堅 - 408 ft (約124.4 m) 右中間 - 370 ft (約112.8 m) 右翼 - 330 ft (約100.6 m) |
フェンス | - |
概要
編集シティ・フィールドは、ニューヨークが開催都市に立候補していた2012年の夏季五輪の会場の一部として建設が予定されていたが、ニューヨークが落選したため、用途を老朽化したシェイ・スタジアムの代替に変更、シェイ・スタジアムに隣接する駐車場に建設された。
アメリカ金融大手のシティグループが20年、総額4億ドル(1年あたり2000万ドル)で命名権を取得し、シティ・フィールドと名付けられた。
球場の外観は、かつてニューヨーク市ブルックリン区にあったブルックリン・ドジャース(現ロサンゼルス・ドジャース)の本拠地球場エベッツ・フィールドを模したデザインとなっている。
2009年4月13日、ニューヨーク・メッツ対サンディエゴ・パドレス戦で初のMLB公式戦開催。かつてメッツでプレーしたトム・シーバーとマイク・ピアッツァが始球式を行った。パドレスの先頭打者ジョディ・ゲルートがメッツの先発マイク・ペルフリーから本塁打を打ち、メジャー史上初の「新球場先頭打者本塁打」を記録。パドレスが6-5で勝利し、エドワード・ムヒカが最初の勝利投手となった[1]。
2009年オフ、パドレスがブルペンの位置に対して不満を訴えていたため、ブルペン部分を改装。また、ホームランを増やすため、センターフィールドのフェンスの高さを16フィート(4.9メートル)から8フィート(2.4メートル)に改装した[2]。
2012年と2015年にフェンスを前に出した[3]。
メッツの選手がホームランを打つとシェイ・スタジアム同様にホームラン・アップルが出現する。球場の入り口にはシェイ・スタジアム時代に使用されていたホームラン・アップルが飾られている。
メイン入口にはジャッキー・ロビンソンの残した名言が掲げられている。[4]
センター奥にはハンバーガーチェーンのShake Shackが出店。[4]
フィールドの特徴
編集右中間は左中間と比べて約5メートル深いが、左打者不利ではない[4]。開場以来2度(2012年、2015年)にわたって外野フェンスを前に出したことにより、投手有利から中立的な球場になった[4]。
主な出来事
編集- 2009年3月29日:大学野球 セント・ジョーンズ大学レッド・ストーム対ジョージタウン大学ホーヤズ戦で開場。
- 2009年4月13日:初のMLB公式戦開催(メッツ 5 - 6 パドレス)。
- 2009年4月17日:メッツのゲイリー・シェフィールドが通算500号本塁打を代打で達成。
- 2009年6月28日:ニューヨーク・ヤンキースのマリアノ・リベラが通算500セーブを達成(メッツ 2 - 4 ヤンキース)。またこの試合で9回表に押し出し四球を選びキャリア初の打点も記録[5]。
- 2009年8月23日:フィラデルフィア・フィリーズ戦の9回裏、フィリーズの二塁手エリック・ブラントレットが史上15人目の無補殺三重殺を記録(無死1、2塁でライナーを捕って2塁を踏み、走ってきた1塁走者にタッチして3アウト)。無補殺三重殺でゲームセットとなったのは1927年5月31日以来メジャー史上2度目。
- 2012年6月1日:メッツのヨハン・サンタナが対セントルイス・カージナルス戦で球場初、およびメッツ史上初のノーヒットノーラン達成(メッツ 8 - 0 カージナルス)[6]。
- 2013年7月16日:MLBオールスターゲーム開催(ナ・リーグ 0 - 3 ア・リーグ)。
- ワールドシリーズ開催:2015年
- 2017年9月11日-13日:ハリケーン・イルマがフロリダ半島に上陸することを考慮し、トロピカーナ・フィールドでの開催が予定されていたタンパベイ・レイズ対ヤンキース3連戦を当球場で開催した[7]。
アクセス
編集- ニューヨーク市地下鉄7系統、メッツ-ウィレッツ・ポイント駅下車すぐ。
- ロングアイランド鉄道ポート・ワシントン支線 メッツ-ウィレッツ・ポイント駅下車すぐ(この駅はメッツ戦開催時のみ営業)。
脚注
編集- ^ Apr 13, 2009, Padres at Mets Play by Play
- ^ Brian Costa (2009年11月13日). “Mets renovating bullpen area at Citi Field” (英語). The Star-Ledger. 2017年8月19日閲覧。
- ^ 『2019年MLB選手名鑑 全30球団コンプリートガイド』日本スポーツ企画出版社〈スラッガー〉、79頁
- ^ a b c d 『2017年MLB選手名鑑 全30球団コンプリートガイド』日本スポーツ企画出版社〈スラッガー〉、81頁
- ^ リベラ 史上2人目の通算500セーブを達成AFPBB News(2009年06月29日)2015年7月14日閲覧
- ^ サンタナ メッツ史上初ノーヒッター!左肩手術乗り越え快挙 スポニチ Sponichi Annex 野球(2012年6月3日)2015年7月14日閲覧
- ^ Yanks-Rays moving from St. Pete to Citi Field(2017年9月8日)2017年9月11日閲覧。
外部リンク
編集前本拠地: シェイ・スタジアム 1964 - 2008 |
ニューヨーク・メッツの本拠地 2009 - 現在 |
次本拠地: - |
先代 カウフマン・スタジアム |
MLBオールスターゲーム開催場 第84回(2013年) |
次代 ターゲット・フィールド |