シャノン・レーシング・チームは、フォルティ・コルセチームと協力して1996年のF1シーズンに参加したレーシングチーム。親会社であるFinFirstが所有しており、これら2つの事業体はアイルランドダブリンに拠点を置き、ミラノのドナーから資金提供を受けていた。

歴史

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シャノンレーシングは、1996年にトム・クリステンセンルカ・ランゴーニをドライバーに起用して国際F3000選手権に出場するために設立され、フォーミュラ3にもチームを組織し参加した[1]。クリステンセンは国際F3000でポールポジションを獲得し、決勝レースでのファステストラップも獲得したが、シャノン・レーシングがシーズン半ばにフォルティとの共同プロジェクトでF1への参画を開始したためにF3000への参戦はストップされ、わずか2戦の短いものとなった。

シャノン・レーシングは当初、独自に1998年のF1へ本格参戦する構想を持っていたが、1996年スペインGP前にフォルティの株式51%を購入することを選択した[2][3]

このパートナーシップの結果、フォルティF1のカラーリングは黄色だったものがシャノンのイメージカラーであるグリーンを主体としたカラーに変えられた。しかしフォルティのボスであるグイド・フォルティとの間で、シャノンからの資金不払い[4]に関連する論争が起こり、結果フォルティ・コルセの破産とF1からの撤退をもたらした。F1だけでなく、シャノンレーシングが管理していた他のカテゴリーのチームも全て姿を消した。

レース結果

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国際F3000

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シャシー エンジン タイヤ ドライバー 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 ランキング ポイント
1996年 ローラT96/50 ザイテック-ジャッド A NÜR PAU PER HOC SIL SPA MAG EST MUG HOC 10 4
  トム・クリステンセン 4 Ret
  ルカ・ランゴーニ 6

F1世界選手権

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チーム シャシー エンジン タイヤ ドライバー 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 ポイント ランキング
1996年 フォルティ コルセ フォルティ・FG03 コスワース・ZETEC-R V8 G AUS
 
BRA
 
ARG
 
EUR
 
SMR
 
MON
 
ESP
 
CAN
 
FRA
 
GBR
 
GER
 
HUN
 
BEL
 
ITA
 
POR
 
JPN
 
0 NC
  ルカ・バドエル DNQ Ret Ret DNQ DNP
  アンドレア・モンテルミーニ DNQ Ret Ret DNQ DNP

脚注

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  1. ^ (英語) Profil de Forti Corse sur f1rejects.com. Consulté le 23 juin 2011.
  2. ^ (英語) Shannon arrives early! sur grandprix.com. Consulté le 23 juin 2001
  3. ^ (英語) New name for Forti; Tests at Imola sur atlasf1.autosport.com. Consulté le 23 juin 2011.
  4. ^ (英語) CONSTRUCTORS: FORTI CORSE S.R.L sur grandprix.com. Consulté le 23 juin 2011.