ステゴビル
ステゴビル (学名: Allium inutile) は、日本の本州から中国南東部の安徽省が原産のネギ属の非栽培種である。
ステゴビル | ||||||||||||||||||||||||
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分類 | ||||||||||||||||||||||||
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学名 | ||||||||||||||||||||||||
Allium inutile Makino |
ネギ属でありながらタマネギやニンニクの特徴的な香りを持たない珍しい種であり、学名は「役立たずのタマネギ」という意味である。また、和名は「捨てて利用しない蒜」の意味である[1]。
最大直径13ミリメートルの球形から卵型の球根を作る。花茎は30センチメートルの高さとなり、断面は円形だが、端に沿って葉脈がある。葉は管状で、最大30センチメートルの長さになる。散形花序は比較的小さく、4 - 7個の白い花を付ける。
日本の牧野富太郎によって1898年に愛知県豊橋市の石巻山で採集された標本に基づき、種として命名記載された[2]。日本での分布は局所的で、環境省レッドリストでは「絶滅危惧II類」に指定されている[2]。
脚注
編集- ^ 季節の花(東京都薬用植物園) ステゴビル - 東京生薬協会
- ^ a b 藤井俊夫「兵庫県絶滅危惧種のステゴビルの標本 (PDF) 」 - 兵庫県立人と自然の博物館(「研究員展2023」)2024年8月25日閲覧。