ATPファイナルズ

男子テニスATPツアーのシーズン最終戦

Nitto ATPファイナルズ: Nitto ATP Finals)は、トーナメント方式の国際テニス大会であるATPツアーのシーズン最終戦である。ATPレースなどによりシングルス8名、ダブルス8組が選出され年間王者を決定する。

ATPファイナルズ
2023年ATPファイナルズ
ATPツアー
大会名 Nitto ATPファイナルズ
スポンサー 日東電工 (2017–)
開始年 1970年
開催地 イタリアの旗 イタリア
トリノ (2021–2025)
会場 イナルピ・アリーナ
カテゴリ ATPファイナルズ
サーフェス ハード / 室内
ドロー 8S / 8D
賞金総額 $15,000,000 (2023)
最多優勝 セルビアの旗 ノバク・ジョコビッチ (7回)
前回優勝 セルビアの旗 ノバク・ジョコビッチ
公式サイト
NittoATPFinals.com

このトーナメントは、他のATPツアーイベントでは見られない独自の形式を採用しており、プレイヤーは4人ずつ2つのグループに分けられ、それぞれ総当たり戦を行う。総当たり戦を勝ち抜いた各グループの上位2名が準決勝に進み、その後の決勝で優勝者を決める。

歴史

編集

1970年日本東京都体育館で「ペプシ・グランプリ・マスターズ」(Pepsi Grand Prix Masters)として第1回大会が行われた。「ザ・マスターズ」(The Masters)とも言われ、この年以降、各国持ち回りで行われたが、1977年からはシングルスはアメリカニューヨーク、ダブルスはイギリスロンドンで行われるようになる。以降はWTAツアー選手権との同時開催で行われた。

1990年に「ATPツアー世界選手権」(ATP Tour World Championships)に改称され、1999年までドイツフランクフルトハノーファーで行われていた。2000年の第31回大会から「テニス・マスターズ・カップ」(Tennis Masters Cup)という名称になり、2005年から2008年までは中国上海上海旗忠森林体育城テニスセンターで開催された。

2009年からはイギリスロンドンO2アリーナで開催されるとともに、大会名称も「ATPワールドツアー・ファイナルズ」(ATP World Tour Finals)に変更された。2017年より「ATPファイナルズ」(ATP Finals)に改称し、ロンドンでの開催を2020年まで延長[1]。これと同時に、日東電工が新たなタイトルスポンサーとなった[1][2]

2021年から25年まではイタリアトリノでの開催が決まっている[3][4]

本大会のシングルス優勝者にはブラッド・ドルーエット・トロフィーが授与される[注 1][6]

出場資格

編集

1月からの年間レースランキングを元に上位8人を選出。9位-20位の選手の中にグランドスラム優勝者が居た場合、8位の選手に替わって出場(2人以上いる場合ランキング上位の選手1人のみ出場)。[7][8]補欠は9位-20位の間で辞退者を除く上位2名が選出され、ラウンドロビンで出場選手がけがなどで棄権した場合に代わりに出場するが、出場しなくても賞金は与えられる。

レースランキングは1シーズンに出場した獲得ポイントの多い18大会分の合計ポイントで計算する。

大会方式

編集

シングルスは8名、ダブルスは8組がグループAとグループBに4名(組)ずつ振り分けられる。振り分け方はレース・ランキングを参考に行われることが多い。

2つのグループ内で、「ラウンドロビン」と呼ばれる1次リーグを総当たり戦方式で行い、各グループの戦績上位2名および2組が準決勝に進出できる。準決勝の勝者は決勝に進出する。

試合形式

編集

各グループでのラウンドロビンおよび準決勝はベスト・オブ3タイブレーク・セットで行われる。決勝は年によってはベスト・オブ5タイブレーク・セットで行われる事もあったが、2008年以降はベスト・オブ3タイブレーク・セットで行われている。

ポイント・賞金

編集

(賞金は2021年大会のもの)[9]

ステージ ポイント シングルス ダブルス(1)
補欠選手 $93,000 $33,000
試合出場 $173,000 $82,000
ラウンドロビン1勝につき 200 $173,000 $33,000
準決勝で勝利 400 $530,000 $84,000
決勝で勝利 500 $1,094,000 $164,000
全勝優勝(2)(3) 1,500 $2,316,000 $429,000
  • (1) チームの賞金
  • (2) ポイントはラウンドロビン3勝・準決勝で勝利・決勝で勝利の合計
  • (3) 賞金は試合出場・ラウンドロビン3勝・準決勝で勝利・決勝で勝利の合計

大会歴代優勝者

編集

シングルス

編集
ザ・マスターズ (The Masters)
開催地 優勝者 準優勝者 決勝結果 出典
1970年   東京   スタン・スミス   ロッド・レーバー ラウンドロビン [1]
1971年   パリ   イリ・ナスターゼ   スタン・スミス ラウンドロビン [2]
1972年   バルセロナ   イリ・ナスターゼ   スタン・スミス 6-3, 6-2, 3-6, 2-6, 6-3 [3]
1973年   ボストン   イリ・ナスターゼ   トム・オッカー 6-3, 7-5, 4-6, 6-3 [4]
1974年   メルボルン   ギリェルモ・ビラス   イリ・ナスターゼ 7-6, 6-2, 3-6, 6-4 [5]
1975年   ストックホルム   イリ・ナスターゼ   ビョルン・ボルグ 6-2, 6-2, 6-1 [6]
1976年   ヒューストン   マニュエル・オランテス   ヴォイチェフ・フィバク 5-7, 6-2, 0-6, 7-6, 6-1 [7]
1977年   ニューヨーク   ジミー・コナーズ   ビョルン・ボルグ 6-4, 1-6, 6-4 [8]
1978年   ニューヨーク   ジョン・マッケンロー   アーサー・アッシュ 6-7, 6-3, 7-5 [9]
1979年   ニューヨーク   ビョルン・ボルグ   ビタス・ゲルレイティス 6-2, 6-2 [10]
1980年   ニューヨーク   ビョルン・ボルグ   イワン・レンドル 6-4, 6-2, 6-2 [11]
1981年   ニューヨーク   イワン・レンドル   ビタス・ゲルレイティス 6-7, 2-6, 7-6, 6-2, 6-4 [12]
1982年   ニューヨーク   イワン・レンドル   ジョン・マッケンロー 6-4, 6-4, 6-2 [13]
1983年   ニューヨーク   ジョン・マッケンロー   イワン・レンドル 6-3, 6-4, 6-4 [14]
1984年   ニューヨーク   ジョン・マッケンロー   イワン・レンドル 7-5, 6-0, 6-4 [15]
1985年   ニューヨーク   イワン・レンドル   ボリス・ベッカー 6-2, 7-6, 6-3 [16]
1986年   ニューヨーク   イワン・レンドル   ボリス・ベッカー 6-4, 6-4, 6-4 [17]
1987年   ニューヨーク   イワン・レンドル   マッツ・ビランデル 6-2, 6-2, 6-3 [18]
1988年   ニューヨーク   ボリス・ベッカー   イワン・レンドル 5-7, 7-6, 3-6, 6-2, 7-6 [19]
1989年   ニューヨーク   ステファン・エドベリ   ボリス・ベッカー 4-6, 7-6, 6-3, 6-1 [20]
ATPツアー世界選手権 (ATP Tour World Championships)
開催地 優勝者 準優勝者 決勝結果 出典
1990年   フランクフルト   アンドレ・アガシ   ステファン・エドベリ 5-7, 7-6, 7-5, 6-2 [21]
1991年   フランクフルト   ピート・サンプラス   ジム・クーリエ 3-6, 7-6, 6-3, 6-4 [22]
1992年   フランクフルト   ボリス・ベッカー   ジム・クーリエ 6-4, 6-3, 7-5 [23]
1993年   フランクフルト   ミヒャエル・シュティヒ   ピート・サンプラス 7-6, 2-6, 7-6, 6-2 [24]
1994年   フランクフルト   ピート・サンプラス   ボリス・ベッカー 4-6, 6-3, 7-5, 6-4 [25]
1995年   フランクフルト   ボリス・ベッカー   マイケル・チャン 7-6, 6-0, 7-6 [26]
1996年   ハノーファー   ピート・サンプラス   ボリス・ベッカー 3-6, 7-6, 7-6, 6-7, 6-4 [27]
1997年   ハノーファー   ピート・サンプラス   エフゲニー・カフェルニコフ 6-3, 6-2, 6-2 [28]
1998年   ハノーファー   アレックス・コレチャ   カルロス・モヤ 3-6, 3-6, 7-5, 6-3, 7-5 [29]
1999年   ハノーファー   ピート・サンプラス   アンドレ・アガシ 6-1, 7-5, 6-4 [30]
テニス・マスターズ・カップ (Tennis Masters Cup)
開催地 優勝者 準優勝者 決勝結果 出典
2000年   リスボン   グスタボ・クエルテン   アンドレ・アガシ 6-4, 6-4, 6-4 [31]
2001年   シドニー   レイトン・ヒューイット   セバスチャン・グロジャン 6-3, 6-3, 6-4 [32]
2002年   上海市   レイトン・ヒューイット   フアン・カルロス・フェレーロ 7-5, 7-5, 2-6, 2-6, 6-4 [33]
2003年   ヒューストン   ロジャー・フェデラー   アンドレ・アガシ 6-3, 6-0, 6-4 [34]
2004年   ヒューストン   ロジャー・フェデラー   レイトン・ヒューイット 6-3, 6-2 [35]
2005年   上海市   ダビド・ナルバンディアン   ロジャー・フェデラー 6-7, 6-7, 6-2, 6-1, 7-6 [36]
2006年   上海市   ロジャー・フェデラー   ジェームズ・ブレーク 6-0, 6-3, 6-4 [37]
2007年   上海市   ロジャー・フェデラー   ダビド・フェレール 6-2, 6-3, 6-2 [38]
2008年   上海市   ノバク・ジョコビッチ   ニコライ・ダビデンコ 6-1, 7-5 [39]
ATPワールドツアー・ファイナルズ (ATP World Tour Finals)
開催地 優勝者 準優勝者 決勝結果 出典
2009年   ロンドン   ニコライ・ダビデンコ   フアン・マルティン・デル・ポトロ 6-3, 6-4
2010年   ロンドン   ロジャー・フェデラー   ラファエル・ナダル 6-3, 3-6, 6-1
2011年   ロンドン   ロジャー・フェデラー   ジョー=ウィルフリード・ツォンガ 6-3, 6-7, 6-3
2012年   ロンドン   ノバク・ジョコビッチ   ロジャー・フェデラー 7-6, 7-5
2013年   ロンドン   ノバク・ジョコビッチ   ラファエル・ナダル 6-3, 6-4
2014年   ロンドン   ノバク・ジョコビッチ   ロジャー・フェデラー 不戦勝
2015年   ロンドン   ノバク・ジョコビッチ   ロジャー・フェデラー 6-3, 6-4
2016年   ロンドン   アンディ・マリー   ノバク・ジョコビッチ 6-3, 6-4
ATPファイナルズ (ATP Finals)
開催地 優勝者 準優勝者 決勝結果 出典
2017年   ロンドン   グリゴール・ディミトロフ   ダビド・ゴファン 7-5, 4-6, 6-3
2018年   ロンドン   アレクサンダー・ズベレフ   ノバク・ジョコビッチ 6-4, 6-3
2019年   ロンドン   ステファノス・チチパス   ドミニク・ティーム 6-7(6-8), 6-2, 7-6(7-4)
2020年   ロンドン   ダニール・メドベージェフ   ドミニク・ティーム 4-6, 7-6(7-2), 6-4
2021年   トリノ   アレクサンダー・ズベレフ   ダニール・メドベージェフ 6-4, 6-4
2022年   トリノ   ノバク・ジョコビッチ   キャスパー・ルード 7-5, 6-3
2023年   トリノ   ノバク・ジョコビッチ   ヤニック・シナー 6-3, 6-3

ダブルス

編集
ザ・マスターズ (The Masters)
開催地 優勝者 準優勝者 決勝結果 出典
1975年   ストックホルム   フアン・ヒスベルト
  マニュエル・オランテス
出場4組の総当たり戦、最高勝率チームが優勝
1976年   ヒューストン   シャーウッド・スチュワート
  フレッド・マクネアー
  ブライアン・ゴットフリート
  ラウル・ラミレス
6-3, 5-7, 5-7, 6-4, 6-4 [40]
1977年   ニューヨーク   ボブ・ヒューイット
  フルー・マクミラン
  スタン・スミス
  ボブ・ルッツ
7-5, 7-6, 6-3 [41]
1978年   ニューヨーク   ジョン・マッケンロー
  ピーター・フレミング
  ヴォイチェフ・フィバク
  トム・オッカー
6-4, 6-2, 6-4 [42]
1979年   ニューヨーク   ジョン・マッケンロー
  ピーター・フレミング
  ヴォイチェフ・フィバク
  トム・オッカー
6-3, 7-6, 6-1 [43]
1980年   ニューヨーク   ジョン・マッケンロー
  ピーター・フレミング
  ピーター・マクナマラ
  ポール・マクナミー
6-4, 6-3 [44]
1981年   ニューヨーク   ジョン・マッケンロー
  ピーター・フレミング
  ケビン・カレン
  スティーブ・デントン
6-3, 6-3 [45]?
1982年   ニューヨーク   ジョン・マッケンロー
  ピーター・フレミング
  シャーウッド・スチュワート
  ファーディ・テイガン
7-5, 6-3 [46]
1983年   ニューヨーク   ジョン・マッケンロー
  ピーター・フレミング
  パベル・スロジル
  トマシュ・スミッド
6-2, 6-2 [47]
1984年   ニューヨーク   ジョン・マッケンロー
  ピーター・フレミング
  シャーウッド・スチュワート
  マーク・エドモンドソン
6-3, 6-1 [48]
1985年   ニューヨーク   ステファン・エドベリ
  アンダース・ヤリード
  マッツ・ビランデル
  ヨアキム・ニーストロム
6-1, 7-6 [49]
1986年   ロンドン   ステファン・エドベリ
  アンダース・ヤリード
  ヤニック・ノア
  ギー・フォルジェ
6-3, 7-6, 6-3 [50]?
1987年   ロンドン   ミロスラフ・メチージュ
  トマシュ・スミッド
  ケン・フラック
  ロバート・セグソ
6-4, 7-5, 6-7, 6-3 [51]?
1988年   ロンドン   リック・リーチ
  ジム・ピュー
  エミリオ・サンチェス
  セルヒオ・カサル
6-4, 6-3, 2-6, 6-0 [52]?
1989年   ロンドン   ジム・グラブ
  パトリック・マッケンロー
  ジョン・フィッツジェラルド
  アンダース・ヤリード
7-5, 7-6, 5-7, 6-3 [53]?
ATPツアーダブルス世界選手権 (ATP Tour World Doubles Championships)
開催地 優勝者 準優勝者 決勝結果 出典
1990年   サンクチュアリーコーブ   ギー・フォルジェ
  ヤコブ・ラセク
  エミリオ・サンチェス
  セルヒオ・カサル
6-4, 7-6, 5-7, 6-4 [54]
1991年   ヨハネスブルグ   ジョン・フィッツジェラルド
  アンダース・ヤリード
  ケン・フラック
  ロバート・セグソ
6-4, 6-4, 2-6, 6-4 [55]
1992年   ヨハネスブルグ   マーク・ウッドフォード
  トッド・ウッドブリッジ
  ジョン・フィッツジェラルド
  アンダース・ヤリード
6-2, 7-6, 5-7, 3-6, 6-3 [56]
1993年   ヨハネスブルグ   ヤッコ・エルティン
  ポール・ハーフース
  マーク・ウッドフォード
  トッド・ウッドブリッジ
7-6, 7-6, 6-4 [57]
1994年   ジャカルタ   ヨナス・ビョルクマン
  ヤン・アペル
  マーク・ウッドフォード
  トッド・ウッドブリッジ
6-4, 4-6, 4-6, 7-6, 7-6 [58]
1995年   アイントホーフェン   パトリック・ガルブレイス
  グラント・コネル
  ヤッコ・エルティン
  ポール・ハーフース
7-6, 7-6, 3-6, 7-6 [59]
1996年   ハートフォード   マーク・ウッドフォード
  トッド・ウッドブリッジ
  セバスチャン・ラルー
  アレックス・オブライエン
6-4, 5-7, 6-2, 7-6 [60]
1997年   ハートフォード   リック・リーチ
  ジョナサン・スターク
  マヘシュ・ブパシ
  リーンダー・パエス
6-3, 6-4, 7-6 [61]
1998年   ハートフォード   ヤッコ・エルティン
  ポール・ハーフース
  ダニエル・ネスター
  マーク・ノールズ
6-4, 6-2, 7-5 [62]
1999年   ハートフォード   セバスチャン・ラルー
  アレックス・オブライエン
  マヘシュ・ブパシ
  リーンダー・パエス
6-3, 6-2, 6-2 [63]
2000年   バンガロール   ドナルド・ジョンソン
  ピート・ノーバル
  マヘシュ・ブパシ
  リーンダー・パエス
7-6, 6-3, 6-4 [64]
2001年-02年
ダブルス開催なし
テニス・マスターズ・カップ (Tennis Masters Cup)
開催地 優勝者 準優勝者 決勝結果 出典
2003年   ヒューストン   ボブ・ブライアン
  マイク・ブライアン
  ファブリス・サントロ
  ミカエル・ロドラ
6-7, 6-3, 3-6, 7-6, 6-4 [65]
2004年   ヒューストン   ボブ・ブライアン
  マイク・ブライアン
  ウェイン・ブラック
  ケビン・ウリエット
4-6, 7-5, 6-4, 6-2 [66]
2005年   上海市   ファブリス・サントロ
  ミカエル・ロドラ
  リーンダー・パエス
  ネナド・ジモニッチ
6-7, 6-3, 7-6 [67]
2006年   上海市   ヨナス・ビョルクマン
  マックス・ミルヌイ
  ダニエル・ネスター
  マーク・ノールズ
6-2, 6-4 [68]
2007年   上海市   ダニエル・ネスター
  マーク・ノールズ
  シーモン・アスペリン
  ユリアン・ノール
6-2, 6-3 [69]
2008年   上海市   ダニエル・ネスター
  ネナド・ジモニッチ
  ボブ・ブライアン
  マイク・ブライアン
7-6, 6-2 [70]
ATPワールドツアー・ファイナルズ (ATP World Tour Finals)
開催地 優勝者 準優勝者 決勝結果 出典
2009年   ロンドン   ボブ・ブライアン
  マイク・ブライアン
  マックス・ミルヌイ
  アンディ・ラム
7-6, 6-3
2010年   ロンドン   ダニエル・ネスター
  ネナド・ジモニッチ
  マヘシュ・ブパシ
  マックス・ミルヌイ
7-6, 6-4
2011年   ロンドン   マックス・ミルヌイ
  ダニエル・ネスター
  マルチン・マトコフスキ
  マリウシュ・フィルステンベルク
7-5, 6-3
2012年   ロンドン   マルセル・グラノリェルス
  マルク・ロペス
  マヘシュ・ブパシ
  ロハン・ボパンナ
7-5, 3-6, [10-3]
2013年   ロンドン   ダビド・マレーロ
  フェルナンド・ベルダスコ
  ボブ・ブライアン
  マイク・ブライアン
7-5, 6-7(3-7), [10-7]
2014年   ロンドン   ボブ・ブライアン
  マイク・ブライアン
  イワン・ドディグ
  マルセロ・メロ
6-7(5-7), 6-2, [10-7]
2015年   ロンドン   ジャン=ジュリアン・ロジェ
  ホリア・テカウ
  ロハン・ボパンナ
  フロリン・メルジェ
6-4, 6-3
2016年   ロンドン   ヘンリ・コンティネン
  ジョン・ピアーズ
  レイベン・クラーセン
  ラジーブ・ラム
2-6, 6-1, [10-8]
ATPファイナルズ (ATP Finals)
開催地 優勝者 準優勝者 決勝結果 出典
2017年   ロンドン   ヘンリ・コンティネン
  ジョン・ピアーズ
  ルカシュ・クボット
  マルセロ・メロ
6-4, 6-2
2018年   ロンドン   マイク・ブライアン
  ジャック・ソック
  ピエール=ユーグ・エルベール
  ニコラ・マユ
5-7, 6-1, [13-11]
2019年   ロンドン   ピエール=ユーグ・エルベール
  ニコラ・マユ
  レイベン・クラーセン
  マイケル・ヴィーナス
6-3, 6-4
2020年   ロンドン   ウェスリー・クールホフ
  ニコラ・メクティッチ
  ユルゲン・メルツァー
  エドゥアール・ロジェ=バセラン
6-2, 3-6, [10-5]
2021年   トリノ   ピエール=ユーグ・エルベール
  ニコラ・マユ
  ラジーブ・ラム
  ジョー・ソールズベリー
6-4, 7-6(7-0)
2022年   トリノ   ラジーブ・ラム
  ジョー・ソールズベリー
  マテ・パビッチ
  ニコラ・メクティッチ
7-6(7-4), 6-4
2023年   トリノ   ラジーブ・ラム
  ジョー・ソールズベリー
  マルセル・グラノリェルス
  オラシオ・セバジョス
6-3, 6-4

優勝回数ランキング

編集
選手名 回数
1.   ノバク・ジョコビッチ 7
2.   ロジャー・フェデラー 6
3.   イワン・レンドル 5
  ピート・サンプラス
5.   イリ・ナスターゼ 4
6.   ジョン・マッケンロー 3
  ボリス・ベッカー
8.   ビョルン・ボルグ 2
  レイトン・ヒューイット
  アレクサンダー・ズベレフ
11.   スタン・スミス 1
  ギリェルモ・ビラス
  マニュエル・オランテス
  ジミー・コナーズ
  ステファン・エドベリ
  アンドレ・アガシ
  ミヒャエル・シュティヒ
  アレックス・コレチャ
  グスタボ・クエルテン
  ダビド・ナルバンディアン
  ニコライ・ダビデンコ
  アンディ・マリー
  グリゴール・ディミトロフ
  ステファノス・チチパス
  ダニール・メドベージェフ

太字は現役選手

過去のシングルス出場者

編集
1 2 3 4 5 6 7 8
2023   ジョコビッチ   アルカラス   メドベージェフ   シナー   ルブレフ   チチパス
(代役:  フルカチュ)
  A.ズベレフ   ルーネ
2022   ナダル   チチパス   ルード   メドベージェフ   オジェ=アリアシム   ルブレフ   ジョコビッチ   フリッツ
2021   ジョコビッチ   メドベージェフ   A.ズベレフ   チチパス
(代役:  ノリー)
  ルブレフ   ベレッティーニ
(代役:  シナー)
  ルード   フルカチュ
2020   ジョコビッチ   ナダル   ティーム   メドベージェフ   A.ズベレフ   チチパス   ルブレフ   シュワルツマン
2019   ナダル   ジョコビッチ   フェデラー   メドベージェフ   ティーム   チチパス   A.ズベレフ   ベレッティーニ
2018   ジョコビッチ   フェデラー   A.ズベレフ   アンダーソン   チリッチ   ティーム   錦織   イスナー
2017   ナダル
(代役:  カレーニョ・ブスタ)
  フェデラー   A.ズベレフ   ティーム   チリッチ   ディミトロフ   ゴファン   ソック
2016   マリー   ジョコビッチ   ワウリンカ   ラオニッチ   錦織   モンフィス
(代役:  ゴファン)
  チリッチ   ティーム
2015   ジョコビッチ   マリー   フェデラー   ワウリンカ   ナダル   ベルディハ   フェレール   錦織
2014   ジョコビッチ   フェデラー   ワウリンカ   錦織   マリー   ベルディハ   ラオニッチ
(代役:  フェレール)
  チリッチ
2013   ナダル   ジョコビッチ   フェレール   デル・ポトロ   ベルディハ   フェデラー   ワウリンカ   ガスケ
2012   ジョコビッチ   フェデラー   マリー   フェレール   ベルディハ   デル・ポトロ   ツォンガ   ティプサレビッチ
2011   ジョコビッチ   ナダル   マリー
(代役:  ティプサレビッチ)
  フェデラー   フェレール   ツォンガ   ベルディハ   フィッシュ
2010   ナダル   フェデラー   ジョコビッチ   セーデリング   マリー   ベルディハ   フェレール   ロディック
2009   フェデラー   ナダル   ジョコビッチ   マリー   デル・ポトロ   ダビデンコ   ベルダスコ   セーデリング
2008   フェデラー   ジョコビッチ   マリー   ダビデンコ   ロディック
(代役:  ステパネク)
  ツォンガ   デル・ポトロ   シモン
2007   フェデラー   ナダル   ジョコビッチ   ダビデンコ   ロディック   フェレール   ゴンサレス   ガスケ
2006   フェデラー   ナダル   ダビデンコ   リュビチッチ   ロディック   ロブレド   ナルバンディアン   ブレーク
2005   フェデラー   アガシ
(代役:  ゴンサレス)
  コリア   ダビデンコ   リュビチッチ   ガウディオ   ナルバンディアン   プエルタ
2004   フェデラー   ロディック   ヒューイット   サフィン   モヤ   コリア   ヘンマン   ガウディオ
2003   ロディック   フェレーロ   フェデラー   コリア   アガシ   シュットラー   モヤ   ナルバンディアン
欠場・棄権 交代選手1 交代選手2
2023   チチパス (6位)   フルカチュ
(  チチパスの代役)
  フリッツ
2022   アルカラス (1位)   ルーネ   フルカチュ
2021   チチパス (4位)
  ベレッティーニ (6位)
  シナー
(  ベレッティーニの代役)
  ノリー
(  チチパスの代役)
2020   ベレッティーニ   シャポバロフ
2019   バウティスタ・アグート   モンフィス
2018   ナダル (2位)
  デル・ポトロ (4位)
  ハチャノフ   チョリッチ
2017   ナダル (1位)
  ワウリンカ (7位)
  カレーニョ・ブスタ
(  ナダルの代役)
  クエリー
2016   モンフィス (6位)
  ナダル (8位)
  ゴファン
(  モンフィスの代役)
  バウティスタ・アグート
2015   ガスケ   イスナー
2014   ナダル (3位)
  ラオニッチ (8位)
  フェレール
(  ラオニッチの代役)
  ロペス
2013   マリー (4位)   ツォンガ   ラオニッチ
2012   ナダル (4位)   ガスケ   アルマグロ
2011   マリー (3位)   ティプサレビッチ
(  マリーの代役)
  アルマグロ
2010   ベルダスコ   ユージニー
2009   ロディック (6位)   ツォンガ   リュビチッチ
2008   ナダル (1位)
  ロディック (6位)
  ステパネク
(  ロディックの代役)
  キーファー
2007   ロブレド   チェラ
2006   アンチッチ   ベルディハ
2005   ナダル (2位)
  ロディック (3位)
  ヒューイット (4位)
  アガシ (5位)
  サフィン (10位)
  ゴンサレス
(  アガシの代役)
  ヨハンソン
2004   カナス
2003   フィリプーシス

ラウンドロビンのグループ名

編集

2015年より、ラウンドロビンのグループの名称にかつての名選手の名前が付けられるようになった。なお、2019年よりダブルスのグループ名は1人となっている。

シングルスA シングルスB ダブルスA ダブルスB 出典
2020 東京1970 ロンドン2020   ボブ・ブライアン   マイク・ブライアン [10]
2019   アンドレ・アガシ   ビョルン・ボルグ   マックス・ミルヌイ   ヨナス・ビョルクマン
2018   グーガ・クエルテン   レイトン・ヒューイット   ノールズ /   ネスター   ロドラ /   サントロ
2017   ピート・サンプラス   ボリス・ベッカー   ウッドブリッジ /   ウッドフォード   エルティン /   ハーフース
2016   ジョン・マッケンロー   イワン・レンドル   フレミング /   マッケンロー   エドベリ /   ヤリード
2015   スタン・スミス   イリ・ナスターゼ   アッシュ /   スミス   フレミング /   マッケンロー

放送

編集

2013年は、英国ではSky SportsBBCが放送した[11]。他にキー局として米国テニス・チャンネルセルビアB92中東アルジャジーラスペインTVEブラジルのSporTV、日本GAORAが各国で放送している[11]

日本においては、GAORAが放映権を取得しており、2013年からシングルスの全試合完全生中継とダブルスの後日録画放送を実施している[11][12]。2014年大会では、錦織圭の日本人初のツアーファイナルズ出場を記念し、錦織出場の1次リーグ全3試合をBS放送BS朝日[13]、準決勝を地上波テレビ朝日系列が生中継で放送した[14]。 2015年はNHKが地上波とBSの放映権を取得し、総合とBS1でシングルスを全試合完全生中継で放送した。2018年はWOWOWメンバーズオンデマンドParaviが全試合完全生中継、NHK-BS1が一部の試合を完全生中継。2023年WOWOWメンバーズオンデマンド全試合完全生中継。

関連項目

編集

脚注

編集

注釈

編集
  1. ^ ブラッド・ドルーエットはATPツアーの元会長であり、2012年1月に就任したが、2013年5月3日に筋萎縮性側索硬化症の為、死去した[5]

出典

編集
  1. ^ a b ATP Extends Season-Ending Finale In London Through 2020 With New Title Partner Nitto Denko Corporation”. atptour.com (2017年5月25日). 2020年8月15日閲覧。
  2. ^ 日東電工、男子テニスATPの大会スポンサーに”. nikkei.com (2017年5月25日). 2020年8月15日閲覧。
  3. ^ Turin To Host ATP Finals From 2021 To 2025”. ATPTour.com. ATP Tour (2019年4月24日). 2020年8月15日閲覧。
  4. ^ “東京開催はならず、ATPファイナルズは21年から伊トリノで”. AFPBB News. AFP. (2019年4月25日). https://www.afpbb.com/articles/-/3222463 2021年10月16日閲覧。 
  5. ^ Brad Drewett Leaves Lasting Legacy”. atptour.com (2013年5月4日). 2020年8月15日閲覧。
  6. ^ Singles Champion To Hoist Brad Drewett Trophy”. nittoatpfinals.com. 2020年8月15日閲覧。
  7. ^ 2014 ATP World Tour Rulebook”. ATP World Tour. 2015年4月6日閲覧。
  8. ^ 『Number』869号(2015年1月22日号)
  9. ^ Points and Prize Money”. NittoATPFinals.com. ATP Tour. 2021年10月31日閲覧。
  10. ^ Results 2000-2020”. NittoATPFinals.com. ATP Tour. 2021年10月16日閲覧。
  11. ^ a b c BARCLAYS ATP WORLD TOUR FINALS. “BARCLAYS ATP WORLD TOUR FINALS TV SCHEDULE”. 2014年11月4日閲覧。
  12. ^ WorkMaster (2014年11月3日). “「ATP ワールドツアー ファイナルズ」 を全試合完全生中継”. 2014年11月4日閲覧。
  13. ^ サンケイスポーツ (2014年11月5日). “錦織を無料で観戦できる!1次リーグ突破なら地上波も?/テニス”. 2014年11月6日閲覧。
  14. ^ スポーツニッポン (2014年11月15日). “テレビ朝日 地上波で錦織の準決生中継「歴史的な一戦を届ける」”. 2014年11月20日閲覧。

外部リンク

編集