ノッティングヒルの恋人
『ノッティングヒルの恋人』(ノッティングヒルのこいびと、Notting Hill)は、1999年のイギリスのロマンティック・コメディ映画。ロジャー・ミッシェル監督、リチャード・カーティス脚本。出演はジュリア・ロバーツとヒュー・グラントなど。
ノッティングヒルの恋人 | |
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Notting Hill | |
監督 | ロジャー・ミッシェル |
脚本 | リチャード・カーティス |
製作 | ダンカン・ケンワーシー |
製作総指揮 |
リチャード・カーティス ティム・ビーヴァン エリック・フェルナー |
出演者 |
ジュリア・ロバーツ ヒュー・グラント ヒュー・ボネヴィル エマ・チャンバース ジェームズ・ドレイファス リス・エヴァンス ティム・マッキナリー ジーナ・マッキー |
音楽 | トレヴァー・ジョーンズ |
主題歌 |
エルヴィス・コステロ 「She」 |
撮影 | マイケル・コールター |
編集 | ニック・ムーア |
製作会社 | ワーキング・タイトル・フィルムズ |
配給 |
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公開 |
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上映時間 | 123分 |
製作国 |
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言語 | 英語 |
製作費 | $42,000,000[1] |
興行収入 |
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配給収入 |
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ロンドン西部のノッティング・ヒルを舞台に、冴えない書店主とハリウッド女優の恋愛を描く。人気俳優陣の出演もあり、今なおとても人気の高いラブ・ストーリー。
ストーリー編集
バツイチの冴えない男ウィリアムは、ロンドン西部のノッティング・ヒルで旅行書専門の書店を営んでいる。大して儲かっていないその店に、ある日どこかで見たような女性が訪れる。それはハリウッドのスター女優、アナだった。本を買ったアナは微笑んで店を去るが、そのすぐ後に飲み物を買いに出たウィリアムと街角で衝突、アナの服がオレンジジュースで汚れてしまう。うろたえたウィリアムは近くの自分のアパートに行って服を乾かすが、アナは不器用ながらも誠実さをウィリアムに感じる。
数日後にアナが「連絡をください」というので高級ホテル「リッツ・ロンドン」に向かったウィリアムは、新作映画のキャンペーンであったものの雑誌の記者になりすましてアナとの再会に成功。妹ハニーの誕生会に誘う。集まった人々は驚きながらも、自然に振舞う。一つ残ったチョコレート・ブラウニー(chocolate brownie)は不幸自慢をして一番不幸な人が食べるということになり、それぞれが話す。脚の不自由なベラだと思いきや、夫のマックスがウィリアムはバツイチで書店は赤字続き、ハンサムだった顔も崩れてきたと語り、ウィリアムがブラウニーを食べる流れになったところで、アナが女優なんてなるまでもなってからも大変、美容整形の過去の話まで持ち出してとぼやくと、一同は落ち込みブラウニーはアナの物となる。
半年後、女優として成功する以前のヌード写真をスキャンダルされて落胆したアナはウィリアムの家を訪れ、甘い週末をすごす。ところが友人スパイクの一言でマスコミが押し掛け、激怒したアナは去る。
1年後に撮影でロンドンを訪れたアナは一人の女性として愛を告白。ウィリアムは身分が違いすぎると別れを告げる。みんな慰める中でスパイクだけが「お前はなんて馬鹿な男なんだ」と発破をかける。意を決したウィリアムは、アメリカに戻るアナを追って街中を駆け回り、サヴォイでの記者会見にたどり着き再び奇跡を起こす。
キャスト編集
役名 | 俳優 | 日本語吹替 | ||
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ソフト版 | 日本テレビ版 | 機内上映版 | ||
アナ・スコット | ジュリア・ロバーツ | 戸田恵子 | 深見梨加 | |
ウィリアム・タッカー | ヒュー・グラント | 井上純一 | 井上和彦 | 森田順平 |
スパイク(ウィリアムの同居人) | リス・エヴァンス | 山路和弘 | 清水明彦 | 石住昭彦[3] |
ベラ(ウィリアムの友人) | ジーナ・マッキー | 山像かおり | 塩田朋子 | |
マックス(ベラの夫でウィリアムの友人) | ティム・マッキナリー | 斎藤志郎 | 大塚芳忠 | 谷口節 |
ハニー(ウィリアムの妹) | エマ・チャンバース | 小林さやか | 雨蘭咲木子 | |
バーニー(ウィリアムの友人) | ヒュー・ボネヴィル | 相沢正輝 | 立木文彦 | |
マーティン(ウィリアムの店の従業員) | ジェームズ・ドレイファス | 中博史 | 岩崎ひろし | |
12歳の女優 | ミーシャ・バートン | |||
ジェフ・キング | アレック・ボールドウィン (クレジットなし) |
田中正彦 | 西凜太朗 | 乃村健次 |
主題歌編集
- 「She」エルヴィス・コステロ
- シャルル・アズナヴールが1974年に作曲・歌唱した楽曲のカバー。イギリスの連続テレビドラマ「女の七つの顔」の主題歌としてヒット。イギリスではチャートの1位を記録した。アズナヴール版の邦題は「忘れじのおもかげ」。
メモ編集
ウィリアムが住んでいた青いドアの家は、以前リチャード・カーティスが住んでいた所。有名な青いドアは実際にあったが、現在はない。映画の公開後に、家を見に来る人があまりに多く、またペンキを剥がして持っていく不届きな人もいたので、嫌気がさした家主がオークションにかけて売ってしまったという。
作品の評価編集
Rotten Tomatoesによれば、批評家の一致した見解は「適切な材料を使ったロマコメ『ノッティングヒルの恋人』は巧みな話術で語られるラブストーリーのようなものは存在しないことを証明している。特にヒュー・グラントとジュリア・ロバーツが主演している時は。」であり、100件の評論のうち高評価は83%にあたる83件で、平均点は10点満点中7.07点となっている[4]。 Metacriticによれば、34件の評論のうち、高評価は28件、賛否混在は3件、低評価は3件で、平均点は100点満点中68点となっている[5]。
出典編集
- ^ a b “Notting Hill” (英語). Box Office Mojo. 2020年11月4日閲覧。
- ^ 1999年配給収入10億円以上番組 - 日本映画製作者連盟
- ^ a b “関係者によるTwitterでの証言”. 2020年7月22日閲覧。
- ^ “Notting Hill (1999)” (英語). Rotten Tomatoes. 2020年11月4日閲覧。
- ^ “Notting Hill Reviews” (英語). Metacritic. 2020年11月4日閲覧。
関連項目編集
- リッツ・ロンドン
- en:When You Say Nothing at All - ローナン・キーティングによる挿入歌で全英1位。
- 韓国で、チェ・ジウ主演で、『スターの恋人』という題名でテレビドラマ化された。
外部リンク編集
- ノッティングヒル - 英国政府観光庁
- ノッティングヒルの恋人 - allcinema
- ノッティングヒルの恋人 - KINENOTE
- Notting Hill - オールムービー(英語)
- Notting Hill - インターネット・ムービー・データベース(英語)