ノーマ・レイ』(Norma Rae)は、1979年公開のアメリカ映画マーティン・リット監督による社会派ドラマ。

ノーマ・レイ
Norma Rae
監督 マーティン・リット
脚本 アーヴィング・ラヴェッチ英語版
ハリエット・フランク・Jr英語版
製作 タマラ・アセイエフ
アレックス・ローズ
出演者 サリー・フィールド
ロン・リーブマン
音楽 デヴィッド・シャイア
撮影 ジョン・A・アロンゾ
編集 シドニー・レヴィン
配給 アメリカ合衆国の旗 20世紀フォックス
日本の旗 20世紀フォックス
公開 アメリカ合衆国の旗 1979年3月2日
日本の旗 1979年9月29日
上映時間 119分
製作国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
言語 英語
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第52回アカデミー賞では作品賞を含む4部門にノミネートされ、主演女優賞、歌曲賞を受賞[1]サリー・フィールドは、カンヌ国際映画祭女優賞も受賞[2]

ストーリー 編集

アメリカ南部の田舎町。ふたりの子どもを育てながら、紡績工場で働くシングルマザー、ノーマ・レイ(サリー・フィールド)は、目標もなく、日々の生活に追われながらも、両親と共に平凡に暮らしていた。ある日、全米繊維産業労働組合から派遣されてきたルーベン・ワショフスキー(ロン・リーブマン)と出会う。各地を訪問し、工場に労働組合を結成しようとするルーベンの知的な生き方に関心を持ったノーマはルーベンに少しずつ影響を受けてゆく。

その頃ノーマは同じ工場で働く、子連れのソニー・ウェブスター(ボー・ブリッジス)と出会い、結婚し3人の母親となる。

ある日の工場内で、ルーベンの勇気ある行動に共感を覚えたノーマは、労働組合の結成活動に参加し、行動を始める。そして工場経営幹部の執拗な妨害と戦いながら、ルーベンとノーマはついに工場に労働組合を設立する投票で過半数を勝ち取る。

目的を達成したルーベンとノーマは友情と絆を感じながらも、別れを告げノーマが見送る中、ルーベンは車で去ってゆく。

キャスト 編集

役名 俳優 日本語吹替
TBS
ノーマ・レイ・ウェブスター サリー・フィールド 太田淑子
ルーベン・ワショフスキー ロン・リーブマン 羽佐間道夫
ソニー・ウェブスター ボー・ブリッジス 安原義人
ヴァーノン パット・ヒングル 宮川洋一
リオナ バーバラ・バクスレー英語版 高村章子
クレイグ スコット・ロートン 鈴木一輝
ミリー ジーナ・ケイ・パウンダーズ 渕崎ゆり子
ウェイン・ビリングス モーガン・ポール英語版 飯塚昭三
リロイ・メイソン ノーブル・ウィリンガム 大木民夫
ボニー・メイ ゲイル・ストリックランド
サム・ボーレン ロバート・ブロイルズ英語版
エリス・ハーパー ジャック・カルヴィン英語版
ワトソン博士 ブース・コールマン英語版
ルジャン リー・ド・ブルー英語版
ジョージ・ベンソン ジェームズ・ルイージ英語版
ハバード牧師 ヴァーノン・ウェドル英語版
ルシウス・ホワイト ボブ・マイナー英語版
ラマー・ミラー保安官 グレゴリー・ウォルコット
ガードナー ロニー・チャップマン英語版
サム・デイキン バート・フリード英語版
ジェームズ・ブラウン フランク・マクレー
リネット・オダム グレイス・ザブリスキー
ピーター・ギャラット J・ドン・ファーガソン英語版
農夫 ジョージ・R・ロバートソン英語版
不明
その他
上田敏也
野本礼三
石井敏郎
松岡文雄
千田光男
演出 田島荘三
翻訳
効果
調整
制作 トランスグローバル
解説 荻昌弘
初回放送 1981年6月29日
月曜ロードショー

スタッフ 編集

脚注 編集

  1. ^ a b 『アカデミー賞のすべて』357頁。共同通信社、2007年4月9日発行。
  2. ^ 『映画検定 公式テキストブック』216頁。キネマ旬報映画総合研究所編、2009年3月30日改訂版。

参考資料 編集

  • DVD 『ノーマ・レイ』20世紀フォックス ホームエンターテインメント ジャパン。

関連項目 編集

『ハリウッド映画で読む世界覇権国アメリカ』(講談社)という著書の中で、この映画のクライマックス・シーンを思い出すと目頭が熱くなると書いた。
労組オルガナイザーを主要登場人物においた点で共通する。
詩人。労組オルガナイザーがノーマに紹介する詩「あの快い夜のなかへおとなしく流されてはいけない」(Do not go gentle into that good night)の詩人。

外部リンク 編集