ビューティーパーラー (Beauty Parlour) はフランス競走馬である。おもな勝ち鞍は2012年のプール・デッセ・デ・プーリッシュ(フランス1000ギニー)、グロット賞。ディープインパクト産駒として初の日本国外重賞およびG1制覇を達成した。

ビューティーパーラー
ウィルデンシュタイン家の勝負服
原語表記 Beauty Parlour
品種 サラブレッド
性別
毛色 鹿毛
生誕 2009年2月28日(15歳)
ディープインパクト
Bastet
母の父 Giant's Causeway
生国 イギリスの旗 イギリス
生産者 Dayton Investments Ltd.
馬主 Ecurie Wildenstein
調教師 Elie Lelloucheフランス
Henry Cecilイギリス
競走成績
生涯成績 7戦4勝
獲得賞金 46万3108ユーロ
勝ち鞍
GI プール・デッセ・デ・プーリッシュ 2012年
GIII グロット賞 2012年
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経歴 編集

誕生 編集

本馬の母・Bastetは白老ファームに預けられ、2007年、2008年と2年連続でディープインパクトとの交配が行われた。2度目の交配の後にBastetはイギリスへ輸出され、そこで本馬を出産した。

2歳(2011年) 編集

フランスエリー・ルルーシュ調教師に管理されることになった本馬は、サンクルー競馬場の芝1600mのアレダムール賞(未出走戦)でクリストフ・スミヨン鞍上でデビューし、後続を8馬身引き離し圧勝。次走のエスメラルダ賞(一般戦)でも3馬身半差の勝利で2連勝を飾った。

3歳(2012年)から4歳(2013年) 編集

この年の初戦は、G3のグロット賞に出走した。このレースでも4馬身半をつけ勝利、ディープインパクト産駒初の海外重賞制覇を成し遂げた。続くプール・デッセ・デ・プーリッシュでも1番人気に推された本馬は、後続に1馬身差をつけデビューから4連勝でG1初勝利を達成、同時にディープインパクト産駒初の海外G1制覇も達成した。次走のディアヌ賞(フランスオークス)は道中3番手追走から直線入り口で早々と先頭に立つも、ただ1頭伸びたヴァリラに残り100mでかわされ3/4馬身差の2着に敗れた。ルルーシュ調教師は「能力のあるペースメーカーを用意できなかった」とした[1]

7月には、イギリスヘンリー・セシル厩舎へと移籍した[2]。移籍後初出走となったサンチャリオットステークスでは、スタートで他馬2頭に挟まれる不利もあり、道中は中団後方からレースを進めるもそのまま伸びず7着に終わった。

2013年5月26日のイスパーン賞6着を最後に現役を引退、繁殖牝馬となった[3]

競走成績 編集

出走日 競馬場 競走名 距離 着順 騎手 着差 1着(2着)馬
2011.09.07 サンクルー アレダムール賞 芝1600m 1着 C.スミヨン 8馬身 (Nimbus Star)
0000..09.30 サンクルー エスメラルダ賞 芝1600m 1着 A.クラストゥス 3 1/2馬身 (Sagawara)
2012.04.15 ロンシャン グロット賞 G3 芝1600m 1着 C.スミヨン 4 1/2馬身 (Woven Lace)
0000.05.13 ロンシャン プール・デッセ・デ・プーリッシュ G1 芝1600m 1着 C.スミヨン 1馬身 (Up)
0000.06.17 シャンティ ディアヌ賞 G1 芝2100m 2着 C.スミヨン 3/4馬身 Valyra
0000.09.29 ニューマーケット サンチャリオットS G1 芝8f 7着 C.スミヨン 8 3/4馬身 Siyouma
2013.05.26 ロンシャン イスパーン賞 G1 芝1850m 6着 T.クウィリー - Maxios

産駒一覧 編集

2番仔のBlowout(ブローアウト)が2021年のファーストレディステークスを優勝している。

生年 馬名 管理調教師 戦績
初仔 2015年 Being There セン Dubawi Satish Seemar 7戦1勝
2番仔 2016年 Blowout Dansili Chad Brown 14戦5勝
3番仔 2017年 Edge Of Victory Kingman Jean-Claude Rouget 4戦1勝

血統表 編集

ビューティーパーラー血統 (血統表の出典)[§ 1]
父系 サンデーサイレンス系
[§ 2]

ディープインパクト
2002 鹿毛
父の父
*サンデーサイレンス
Sunday Silence
1986 青鹿毛
Halo Hail to Reason
Cosmah
Wishing Well Understanding
Mountain Flower
父の母
*ウインドインハーヘア
1991 鹿毛
Alzao Lyphard
Lady Rebecca
Burghclere Busted
Highclere

Bastet
2002 鹿毛
Giant's Causeway
1997 栗毛
Storm Cat Storm Bird
Terlingua
Mariah's Storm Rahy
Immense
母の母
Benediction
1985 鹿毛
Day Is Done *アーテイアス
Headin' Home
Cathedra *ソーブレスド
Beau Darling
母系(F-No.) (FN:6-e) [§ 3]
5代内の近親交配 Northern Dancer 5×5=6.25% [§ 4]
出典
  1. ^ [4]
  2. ^ [4]
  3. ^ [4]
  4. ^ [4]
  • 全兄Barocci [注 1]はオムニウム2世賞(Listed)勝ち馬。
  • 2代母Benedictionの産駒に、オセアニアのG1を7勝したマイトアンドパワー (Might and Power) 、G3勝ち馬のマターオブオナー (Matter of Honour) 。
  • Benedictionの孫に、香港G1を2勝したラッキーオーナーズ (Lucky Owners) 、曾孫にオセアニアG1を4勝したモシーン (Mosheen)

脚注 編集

注釈 編集

  1. ^ 白老ファームの生産馬。

出典 編集

外部リンク 編集