ファンキー・ジャズ
ファンキー・ジャズ(英:funky Jazz)は、ビバップ、ハード・バップから派生したモダン・ジャズのジャンル。ソウル・ジャズ(Soul jazz)と呼ばれる場合もある。1950年代後半から1960年代前半ごろまで流行した。
概要
編集ファンキー・ジャズ(ソウル・ジャズ)は、ブルースのフィーリングを強調し、ゴスペルの要素も加わった演奏形態である[1]。黒人ジャズ的要素が強く、ビバップやハード・バップに共通した要素である、コードを分解し、旋律を再構成する際に、「ペンタトニック」(五音階)や黒人音楽を意識したスケールを意図的に用いたものも多い。
詳細
編集1960年代、教会音楽(ゴスペル)の影響が強く、ブルー・ノート・スケールやそれに近い音階や進行を使用し、オルガンやギター、ヴィブラフォンなどもフィーチャーされているジャズの総称が、ファンキー・ジャズ(ソウル・ジャズ)とされている。ファンキー・ジャズの代表的なミュージシャンには、ホレス・シルヴァー、キャノンボール・アダレイ[2]、ナット・アダレイ[3]やラムゼイ・ルイスらがいる。また、オルガン・ジャズのジミー・スミス、ベイビー・フェイス・ウィレット、ブラザー・ジャック・マクダフ、ジミー・マクグリフらも、このジャンルに含まれる。
ファンキー・ジャズの主な楽曲
編集- 「ファイブ・スポット・アフター・ダーク」 - カーティス・フラー
- 「ソング・フォー・マイ・ファーザー」 - ホレス・シルヴァー
- 「マーシー・マーシー・マーシー」 - キャノンボール・アダレイ
- 「ワーク・ソング」 - ナット・アダレイ
- 「ジ・イン・クラウド」 - ラムゼイ・ルイス・トリオ
- 「モーニン」 - アート・ブレイキー
- 「ソウルフル・ストラット」 - ヤング・ホルト・アンリミテッド
代表的ミュージシャン
編集脚注
編集- ^ http://www.allmusic.com/style/soul-jazz-ma0000002866
- ^ http://www.cannonball-adderley.com/
- ^ Work Song soul jazz Retrieved 7 August 2021
書籍
編集- 細川周平、後藤雅洋、村井康司、寺島靖国、小川隆夫、加藤総夫、柳沢てつや、北里義之、大村幸則、瀧口秀之、西島多恵子、山下泰司、黒田京子、桜井圭介、上野俊哉、米田栄、田辺秀樹、高橋順一、川竹英克、田村和紀夫、大宅緒、高見一樹、島原裕司、柴俊一『新版 ジャズを放つ』洋泉社、1997年、23頁。ISBN 4896912500。