フィクシング・ア・ホール

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フィクシング・ア・ホール」(英語: Fixing a Hole)は、ビートルズの楽曲である。1967年に発表された8作目のイギリス盤公式オリジナル・アルバム『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』に収録された。レノン=マッカートニー名義となっているが、実質的な作者はポール・マッカートニーで、リード・ボーカルもマッカートニーが担当した。

フィクシング・ア・ホール
ビートルズ楽曲
収録アルバム サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド
英語名 Fixing a Hole
リリース 1967年6月1日 (1967-06-01)
録音
  • 1967年2月9日 (1967-02-09)[1]
  • リージェント・サウンド・スタジオ[1]
  • 1967年2月21日 (1967-02-21)[1]
  • EMIスタジオ[1]
ジャンル
時間 2分36秒
レーベル パーロフォン
作詞者 レノン=マッカートニー
作曲者 レノン=マッカートニー
プロデュース ジョージ・マーティン

サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド 収録曲
ゲッティング・ベター
(A-4)
フィクシング・ア・ホール
(A-5)
シーズ・リーヴィング・ホーム
(A-6)
ミュージックビデオ
「Fixing A Hole (Remix)」 - YouTube

歌詞編集

本作の歌詞について、マッカートニーは「穴を直すと言うことを言いたかった。自由になって自分の心を漂わせて芸術を志向し、前衛を冷笑するのはやめようという気持ち」と語っている[1]。歌詞中の「See the people standing there who disagree, and never win And wonder why they don't get in my door(あそこに立っている人を見てください。反対ばかりしていて、絶対に勝てない人たち。なぜ僕のドアから入れないのか不思議に思っています。)」というフレーズは、マッカートニーの自宅の周りに群がるファンについての言及とされている[5]

この曲は直訳すると「穴を修理する」となるが、スラング読みだと「(覚せい剤などの)液体の麻薬を注射した跡」となってしまうためBBCでは放送禁止に指定されてしまったというエピソードを持つ[6][1]

レコーディング編集

本作のレコーディングは、1967年2月9日にリージェント・サウンド・スタジオという実質デモ作成用のスタジオで開始され[注 1]、同日に3テイク[注 2]録音された[1]。トラック1にはマッカートニーのハープシコードに加えて、リンゴ・スタードラムスマラカス、トラック2にはジョン・レノンベースが録音され[注 3]、トラック4にマッカートニーがボーカルを録音した後に、空いているトラック3を利用してダブルトラッキングされた[1]

テイク1のすべてのトラックをピンポン録音してテイク2にした際に、2つのボーカルがトラック4にまとめられ、ベース、ハープシコード、ドラムス、マラカスをトラック1にダビング。そこで空いたトラック2にジョージ・ハリスンがトーン・コントロールを調整して、「ひとりぼっちのあいつ」でも効くことができる高音の聴いたリードギター[注 4]を録音[1]。トラック3に先のギター・ソロをダブルトラックした後、バッキング・ボーカルを追加[1]

1967年2月21日にEMIスタジオで作業を再開。先のスタジオでレコーディングしたテイク2のリダクション・ミックスを作成し、新しいテープにコピー[1]。ここで、リードギターとバッキング・ボーカルのトラックがトラック3にまとめられ、マッカートニーのボーカルを録音した共にミックスされてトラック4にダビングされ、リズム・トラックはトラック1に残された[1]。EMIスタジオでのセッションでは、ハープシコードをジョージ・マーティンが演奏し、ベースを通常通りマッカートニーが演奏している。このため最終的なマスターでは、ベース、ドラムス、ハープシコードのパートが、それぞれ2種類ずつ入っている[1]

同日に5種類のモノ・ミックスが作成された。モノ・マスターは2分6秒の辺りで、リミックス3とリミックス6を編集で繋いで作成されている[1]

演奏編集

※出典[1]

カバー・バージョン編集

脚注編集

[脚注の使い方]

注釈編集

  1. ^ 普段使用しているEMIスタジオは、埋まっていて使用できなかった。
  2. ^ ただし、第2テイクは別のテープ・レコーダーの4トラックからピンポン録音したもの[1]
  3. ^ リージェント・スタジオで録音を担当したリチャード・ラッシュも、「あの曲ではジョンがベースを弾いていたのをはっきり覚えているよ」と証言している[7]
  4. ^ 使用ギターはフェンダー・ストラトキャスター[1]

出典編集

  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q Sgt. Pepper 2017, p. 12.
  2. ^ Unterberger, Richie. Fixing a Hole - The Beatles - オールミュージック. 2020年4月10日閲覧。
  3. ^ Steve Smith: Wyman and Taylor join the Rolling Stones onstage; Coldplay takes a break”. Pasadena Star-News. 2012年12月3日時点のオリジナル[リンク切れ]よりアーカイブ。2020年4月10日閲覧。
  4. ^ “10 Beatles Songs We Wouldn’t Bring Back in the Yesterday Universe”. Spin (Spin Media LLC). (2019年7月4日). https://www.spin.com/2019/07/beatles-list-bad-songs-yesterday/ 2020年4月10日閲覧。 
  5. ^ “Aldridge, Alan. "Paul McCartney's Guide to the Beatles' Songbook"”. Los Angeles Times (Los Angeles Times Communications LLC): p. B19. (1968年1月14日) 
  6. ^ Spitz 2005, p. 697.
  7. ^ バビアック, アンディ『ビートルズ・ギア』坂本信(訳)、リットーミュージック、2002年、200頁。
  8. ^ Sergeant Pepper's 40th Anniversary”. 60s Season. BBC Radio 2 (2009年). 2020年4月10日閲覧。

参考文献編集

  • ハウレット, ケヴィン (2017年). ビートルズ『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド 50周年記念エディション (6枚組スーパー・デラックス)』のアルバム・ノーツ [楽曲解説]. アップル・レコード.
  • Spitz, Bob (2005). The Beatles: The Biography. Little, Brown and Company. ISBN 978-0-7394-6966-8. https://archive.org/details/beatlesbiography00spit 

外部リンク編集