メインメニューを開く

フォックスファイヤーFoxfire)は、日本の釣具・アウトドア用品メーカーのティムコ1982年(昭和57年)より製造・販売するアウトドアブランド[1]

ブランド名はアメリカ合衆国の教育者で作家民俗学者でもあるエリオット・ウィギントン英語版が、1966年からジョージア州ラブンにおいて、枯れ木に繁殖する菌類が放つ発光現象の燐光Foxfire)を地元の高校生らと観察し、ネイティブ・アメリカンを含む地域住民の間に伝わる民間伝承などを聞き取り出版化(『The Fox Fire Book』)したフォックスファイヤープロジェクト英語版ことに由来する。ブランド創設当初の商品タグには、「CLOTHING FOR NATURALIST」のキャッチフレーズとともに、フォックスファイヤープロジェクトの「わたしたちの土地に昔から伝えられてきた生活の知恵や伝統的な技術や道具を見直して、未来へ語りついないでいくために、知恵のある人に習い、自然から学ぼう」という解説と、それを引用した「語りつぐべきすぐれた知恵」というブランドコンセンプトが表記されていた。

フォックスファイヤーの立ち上げに関わったのが、ライフスタイルプロデューサーフライ・フィッシングの釣り師でもあった浜野安宏である。最初のブランドロゴマークであったスプルース(トウヒ属針葉樹)も、浜野がカナダ・クイーンシャーロット島(ハイダ・グワイ)のヤコーン川英語版で出会ったものを参考にしている。また、初期の商品タグには釣り竿が描かれフライフィッシングをイメージさせるいくつかの派生デザインもあった。

商品はフィッシングベストから始まったが、その生産は、出稼ぎに行かず通年働ける場所を作りたいという思いから雪深い東北の寒村に設立されてまもない茅葺屋根の農家の納屋を改造した小さな縫製工場であった。1984年よりジャケット(ブルゾン)、シャツズボン、レインジャケット(合羽)、バッグ帽子も発売し、1985年にはエアロポーラス素材を用いたウェーダー1987年には日本で初めてとなるゴアテックス製のレインジャケットなど、新素材を採り入れた商品開発を続ける。また、ブランドを手掛けるティムコはフライロッドのオービス代理店であるが、一時期フォックスファイヤーブランドとしてフライロッドを発売していたこともある。

1989年には「FOX FIRE EXTRA」(FFX)というサブブランドも発表(1996年に終了)。1994年からはユニセックスが主流だったアウトドアウエア業界で女性向けの「フォックスファイヤーウイメン」と子供用の「フォックスファイヤーキッズ」も展開(キッズは終了)。同時に登山を意識した商品や、イギリス毛織物ツイードの有名ブランドハリスツイードと提携したジャケット(背広上着)はじめ、John TullochやHampton Luggageといった英国ブランドとのコラボ、さらにブリーフケースネクタイ財布などの皮製小物といった日常でも使えるラインナップを取り揃えるようになった。1995年よりリサイクルポリエステル素材を一部の商品に導入する環境配慮を開始。1996年にはニコンと共同で偏光グラスを開発(2001年よりサイトマスターとしてティムコの独自ブランド化し、フォックスファイヤーから切り離された)。

2000年一眼レフカメラを収納するカメラパック、2001年から極寒地で撮影することを目的とした防寒着グローブやカメラ機材を意識したザックやショルダーバッグなどによるフォトレックシリーズを発表し以後主力商品となり、カタログにも毎回写真家が起用され、写真教室も開催するようになった。

2002年はブランド設立20周年ということで、「Traveling Wisdom」の新コンセプトを掲げ、ビブラムを使用したシューズ[2]や限定200個の記念腕時計を発売したり[3]、コンセプトブックを発表。2003年花粉の付着を防止するアンチポラン素材を商品化。2004年、日本で初めて商品の紫外線遮蔽率(UVカット)を表示化。

2007年の設立25周年を機にロゴデザインを現行のトライロッドに一新。レーシングスーツメーカーのデグナーとコラボレートしたレザージャケットを限定販売。2008年には新ロゴに「True to nature」の新コンセプトが書き添えられた。同年には防虫素材のスコーロンを採用。

2010年以降、ウイメンで山ガール野フェスでの使用を意識したジャギー調やエスニック風のデザインが増えている。

2012年に設立30周年を迎え、2013年から軽量素材を用いたエアリスタを発売。

脚注編集

  1. ^ カタカナ表記の場合、フォックスファイーと表記されることもあるが、公式サイトやカタログではフォックスファイーが正式
  2. ^ ビブラムは経年劣化(加水分解)が著しいことが報告されている
  3. ^ G-SHOCKにもFOX FIREというモデルタイプがあるが無関係

参考編集

1985年~2010年のカタログおよび20周年記念誌『THE CONCEPT of Fox Fire』

外部リンク編集