ブッシュ』(原題: W.)は、2008年製作のアメリカ映画。監督はオリバー・ストーン。製作当時現職だった第43代アメリカ合衆国大統領ジョージ・W・ブッシュ伝記映画。主演のブッシュ役はジョシュ・ブローリン

ブッシュ
W.
監督 オリバー・ストーン
脚本 スタンリー・ワイザー
製作 ビル・ブロック
エリック・コペロフ
ポール・ハンソン
モリッツ・ボーマン
スタンリー・ワイザー
製作総指揮 アルバート・ヤン
トーマス・スターチ
エリオット・ファーワーダ
ジョニー・ホン
テレサ・チャン
トム・オルテンバーグ
クリストファー・マップ
デイヴィッド・ウィーリー
マシュー・ストリート
ピーター・グレイヴス
出演者 ジョシュ・ブローリン
エリザベス・バンクス
音楽 ポール・カンテロン
撮影 フェドン・パパマイケル
編集 ジョー・ハッシング
ジュリー・モンロー
配給 アメリカ合衆国の旗 ライオンズゲート
日本の旗 角川映画
公開 アメリカ合衆国の旗 2008年10月17日
日本の旗 2009年5月16日
上映時間 129分
製作国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
言語 英語
製作費 $25,100,000[1]
興行収入 $29,506,464[1]
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日本版の予告編では「世紀のKY(靴よけ)男 ブッシュ」という文字が出る[2]

あらすじ 編集

キャスト 編集

※括弧内は日本語吹き替え

製作 編集

監督のオリヴァー・ストーンは当初、ソンミ村虐殺事件に関する映画を製作する予定であったが、直前に全米脚本家組合ストライキのため、またそれに伴い主演のブルース・ウィリスが降りたために製作中止となってしまった[3]。その後、ジョージ・W・ブッシュの伝記映画に関するプロジェクトに移った。

当初、ジョージ・W・ブッシュ役にはクリスチャン・ベールが配役されていた[4]。ちなみにクリスチャン・ベールは、その後『バイス』でディック・チェイニー副大統領を演じることになる。

撮影は2008年5月12日にルイジアナ州シュリーブポートから始まり、7月11日に終わった[5]。10月17日に全米公開された[6]

評価 編集

レビュー・アグリゲーターRotten Tomatoesでは224件のレビューで支持率は58%、平均点は6.00/10となった[7]Metacriticでは36件のレビューを基に加重平均値が56/100となった[8]

反証 編集

ブッシュ研究家のジェイコブ・ワイズバーグ英語版(Jacob Weisberg)によると2点の間違いがあるという。

  • 一つ目は、ブッシュがチェイニー副大統領の意見に逆らって「大統領は僕だ。決めるのは僕だ」と突っ張るシーン。チェイニー副大統領は、こんな風にブッシュを怒らせたりはせず、ブッシュをうまく操って、ブッシュが自分で考えたかのように思わせるという。
  • 二つ目は、ブッシュが荒波の打ち寄せる岸壁に立ち、「闇がある。僕を追い続ける闇が」と呟くシーン。実際のブッシュは、こういう詩的な表現はしないそうである(ただし日本版ではこのシーンはカットされている)。

脚注 編集

  1. ^ a b W. (2008)”. Box Office Mojo. 2010年8月29日閲覧。
  2. ^ ブッシュの靴投げ事件
  3. ^ Benjamin Svetkey (2008年5月7日). “First Look: W., Oliver Stone's Bush Biopic”. Entertainment Weekly. http://www.ew.com/ew/article/0,,20198476,00.html 2008年5月8日閲覧。 
  4. ^ Larry Carroll (2008年10月15日). “What Do Batman And George W. Bush Have In Common? Oliver Stone Explains…”. MTV. http://moviesblog.mtv.com/2008/10/15/what-do-batman-and-george-w-bush-have-in-common-oliver-stone-explains/ 2008年10月15日閲覧。 
  5. ^ “Brolin, Wright arrested in pub fight”. Variety. (2008-07-13). http://www.variety.com/article/VR1117988852.html 2008年7月14日閲覧。. 
  6. ^ Fleming, Michael (2008年5月8日). “Lionsgate books Oliver Stone's W. Variety. http://www.variety.com/article/VR1117985350.html?categoryid=13&cs=1 2008年5月9日閲覧。 
  7. ^ W. (2008)”. Rotten Tomatoes. Fandango Media. 2022年7月3日閲覧。
  8. ^ W. Reviews”. Metacritic. CBS Interactive. 2022年7月3日閲覧。

外部リンク 編集