ブレイン・ゲーム』(原題:Solace)は、2015年に公開されたアメリカ合衆国スリラー映画である。監督はアフォンソ・ポヤルト、主演はアンソニー・ホプキンスが務めた。日本語字幕は杉山緑が担当している[3]

ブレイン・ゲーム
Solace
監督 アフォンソ・ポヤルト
脚本 テッド・グリフィン
ショーン・ベイリー
製作 ボー・フリン
トーマス・アウグスバーガー
トリップ・ヴィンソン英語版
マシアス・エムケ
クローディア・ブリュームフーバー
製作総指揮 ショーン・ベイリー
ジェイコブ・ペチェニック
ガード・シェパーズ
アンソニー・ホプキンス
出演者 アンソニー・ホプキンス
ジェフリー・ディーン・モーガン
アビー・コーニッシュ
コリン・ファレル
音楽 BT
撮影 ブレンダン・ガルヴィン
編集 ルーカス・ゴンザーガ
製作会社 シルヴァー・リール
エデン・ロック・メディア
フィルムネイション・エンターテインメント英語版
フリン・ピクチャー・カンパニー
ベンチャー・フォース
配給 アメリカ合衆国の旗 ライオンズゲート・プレミア
日本の旗 ポニーキャニオン
公開 カナダの旗 2015年9月9日(プレミア上映)
アメリカ合衆国の旗 2016年12月16日
日本の旗 2018年10月6日
上映時間 101分[1]
製作国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
言語 英語
興行収入 世界の旗 $23,361,999[2]
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原題:Solaceの意味は、「名詞:慰め・癒し」「動詞:慰める、苦痛を和らげる」であると、冒頭に表示される。

概略 編集

娘が亡くなってからというもの、超能力者のジョン・クランシーは世間との関わりを断って生きていた。そんなある日、旧友のFBI捜査官、ジョー・メリウェザーがジョンの元を訪ねてきた。ジョンの力を使って連続殺人犯を逮捕しようというのである。最初は断るつもりでいたジョンだったが、ジョーの熱意に心を動かされ、捜査に協力することにした。ジョーの相棒であるキャサリン・コウルズは超能力の存在に懐疑的だったが、ジョンと接していく中で考えを改めていった。やがて、犯人はチャールズ・アンブローズという名前の男であることが判明するが、チャールズは超能力を駆使して犯行を重ねており、その能力はジョンを凌駕するものであった。

キャスト 編集

※括弧内は日本語吹替[4]

製作 編集

本作の脚本は『セブン』の続編として執筆されたものであったが、続編の企画が頓挫したために、独立した作品として製作されることになった[5]

2011年9月、アンソニー・ホプキンスが本作に出演するとの報道があった[5]2012年5月10日、アフォンソ・ポヤートが本作のメガホンを取ることになったと報じられた[6]。2013年2月、コリン・ファレルがキャスト入りした[7]。5月、本作の主要撮影ジョージア州アトランタで始まった[8][9]

公開 編集

2015年9月9日、本作は第40回トロント国際映画祭英語版でプレミア上映された。当初、本作はレラティヴィティ・メディアの配給で2016年9月2日に全米公開される予定だったが[10]、同社が経営困難に陥ったために公開の目処が立たない状況となった。後にライオンズゲート・プレミアが本作の全米配給権を購入し、2016年12月16日に全米公開された[11]

評価 編集

本作に対する批評家からの評価は伸び悩んでいる。映画批評集積サイトのRotten Tomatoesには48件のレビューがあり、批評家支持率は25%、平均点は10点満点で4.3点となっている。サイト側による批評家の見解の要約は「『ブレイン・ゲーム』は才能溢れるキャスト陣と凝った設定を売りにしているが、使い古された文句と滑稽な捻りの間でダラダラと進むストーリーという欠点の方が目立っている。」となっている[12]Metacriticには12件のレビューがあり、加重平均値は36/100となっている[13]

参考 編集

ジョン・クランシーが、プッチーニの歌劇《ラ・ボエーム》からテノールのアリア「冷たい手を」を聴く場面(9'15"~11'00")があるが、歌詞の「Chi son? Chi son?」と、報告書の「私は誰?」の文字をかぶらせて演出している。演奏はジョナサン・ウェルチ(テノール)、ウィル・ハンバーグ(指揮)/スロヴァキア放送交響楽団(NAXOS)である(エンドロールに明記)。 。

出典 編集

外部リンク 編集