ペルー空軍
ペルー空軍(ペルーくうぐん、スペイン語: Fuerza Aérea del Perú、略称FAP)はペルーの空軍組織。
ペルー空軍 Fuerza Aérea del Perú | |
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創設 | 1919年 |
国籍 | ペルー |
軍種 | 空軍 |
タイプ | 軍事航空 |
任務 | 航空戦闘 |
上級部隊 | ペルー軍 |
渾名 | FAP |
主な戦歴 |
コロンビア・ペルー戦争 エクアドル・ペルー戦争 パキシャ戦争 セネパ戦争 ペルー紛争 |
識別 | |
国籍識別標 | |
フィンフラッシュ | |
使用作戦機 | |
攻撃機 |
KT-1P A-37B Su-25K/UBK |
電子戦機 |
C-26BM リアジェット35 |
戦闘機 |
MiG-29SMP/UB/SE/S ミラージュ2000P/DP |
攻撃ヘリ | Mi-25D/DU/Mi-35P |
輸送ヘリ | Mi-17-1B/-1V/Mi-171Sh |
練習ヘリ | F-280FX |
汎用ヘリ |
Bo 105LSA3 ベル 212 ベル 412HP |
偵察機 | PC-6 |
練習機 |
CH2000 セスナ 172 KT-1P |
輸送機 |
DHC-6 C-27J L-100 An-32B |
給油機 | KC-130H |
歴史
編集1929年5月20日に陸軍と海軍の航空機部隊を統合しペルー飛行部隊(Cuerpo de Aviacion del Peru)が組織された。1933年のコロンビア・ペルー戦争でO2UコルセアとカーチスF11ホークを用いてアマゾンでコロンビア軍と交戦した。この際3機を失う。1936年3月12日にはペルー航空部隊(Cuerpo Aeronáutico del Perú)に改編された。1941年のエクアドル・ペルー戦争には、ゲリラ戦術をとるエクアドル軍に対しNA-50戦闘機やカプロニ Ca.310爆撃機で大規模な地上攻撃を行った。7月23日には、地上攻撃中のホセ・アベラルト・キニューネス・ゴンザレス中尉は対空砲火で被弾しエクアドル軍の陣地に体当たりし自爆、ゴンザレス中尉は大尉に昇進し、1966年5月10日には国家英雄が追贈された[1]ほか、チクラーヨにFAPカピターン・アベラルト・キニューネス・ゴンザレス国際空港が開港した。
マヌエル・オドリーア大統領政権下において再編成され、1950年7月18日に空軍として独立した。当時の主力機はF-86やホーカー ハンター、イングリッシュ・エレクトリック キャンベラなどの米英製の機体だったが、1970年代から1980年代初期にかけてはSu-22やAn-26といったソビエト連邦製の航空機や、フランス製のミラージュ5P・ミラージュ2000P戦闘機を多数導入した。1982年のフォークランド紛争ではアルゼンチンに協力し、10機のミラージュ5Pをアルゼンチン空軍に移管した。
1980年代後半の経済危機により空軍予算は縮小する事となる。1995年のセネパ紛争ではエクアドル軍との交戦により、航空機・ヘリコプターを9機失った。この紛争後、1996年にペルー空軍はMiG-29を、1998年にはSu-25を導入し、21世紀を迎えてもKT-1P練習・COIN機[1]やC-27J輸送機を導入する[2]など機体の更新を進めている。
組織
編集空軍総司令官(Comandante Genneral de la FAP)の下、以下の職位・組織がある。2007年時点で現役兵総員15,000人。
- 空軍参謀総長(Jefe del Estado Mayor General de la FAP)
- 空軍総監査官(Inspector General de la FAP)
- 第1航空団(Ala Aérea Nº 1)司令部:ピウラ
- 第6航空群(Grupo Aéreo Nº 6)在チクラーヨ
- 第612飛行隊「ピロト・デ・コンバテ」(Escuadrón Aéreo 612、"Pilotos de Combate")
- 第7航空群(Grupo Aéreo Nº 7)在ピウラ
- 第711飛行隊「エスコルピオネス」(Escuadrón Aéreo 711、"Escorpiones")
- 第11航空群(Grupo Aéreo Nº 11) 在タララ(Talara)
- 第112飛行隊「ティグレス」(Escuadrón Aéreo 112、"Tigres")
- 第6航空群(Grupo Aéreo Nº 6)在チクラーヨ
- 第2航空団(Ala Aérea Nº 2)司令部:カヤオ
- 第3航空群(Grupo Aéreo Nº 3)在カヤオ
- 第332飛行隊(Escuadrón Aéreo 332)
- 第8航空群(Grupo Aéreo Nº 8)在カヤオ
- 第811飛行隊(Escuadrón Aéreo 811)
- 第3航空群(Grupo Aéreo Nº 3)在カヤオ
- 第3航空団(Ala Aérea Nº 3)司令部:アレキパ
- 第2航空群(Grupo Aéreo n.º 2) 在ビートル・デ・ガウナ(Vítor de Gauna)
- 第211飛行隊(Escuadrón Aéreo 211)
- 第4航空群(Grupo Aéreo n.º 4) 在ラ・ホーヤ(La Joya)
- 第201飛行隊(Escuadrón Aéreo 201)
- 第411飛行隊(Escuadrón Aéreo 411)
- 第513飛行隊(Escuadrón Aéreo 513)
- 第51航空群(Grupo Aéreo n.º 51)在ピスコ(Pisco)
- 第511飛行隊(Escuadrón Aéreo 511)
- 第512飛行隊(Escuadrón Aéreo 512)
- 第2航空群(Grupo Aéreo n.º 2) 在ビートル・デ・ガウナ(Vítor de Gauna)
- 第5航空団(Ala Aérea Nº 5)司令部:イキトス
- 第42飛行隊(Grupo Aéreo n.º 42)
装備
編集航空機
編集固定翼機
編集- 戦闘機
- MiG-29C × 16機
- MiG-29SE × 3機
- A-37B × 18機
- ミラージュ2000P × 10機
- ミラージュ2000DP × 2機
- ミラージュ5P × 9機
- 攻撃機
- Su-25A × 18機
- Su-22/Su-17M-2 × 18機以上
- 輸送機
- KC-707-323C × 1機
- ボーイング737 × 1機
- ダグラス DC-8 × 2機
- ビーチ80 × 15機
- ビーチ90 × 3機
- ビーチ99 × 2機
- セスナ320 × 1機
- セスナ185 × 3機
- デ・ハビランド・カナダ DHC-5 × 12機
- デ・ハビランド・カナダ DHC-6 × 5機
- フォッカー F28 × 1機
- FH-227 × 1機
- ダッソー ファルコン 20 × 1機
- L-100-20 × 5機
- リアジェット25B × 2機
- PA-31T × 1機
- ピラタス PC-6 × 9機
- Y-12 × 6機
- L-100 × 3機
- An-32 × 7機
- An-72 × 3機
- C-27J スパルタン × 4機[2]
- 練習・COIN機
回転翼機
編集- 攻撃ヘリコプター
- MI-24/Mi-25D × 16機
- 輸送ヘリコプター
- Mi-8 × 5機
- Mi-17TM × 8機
- Mi-17 × 10機
- AB-212 × 14機
- MBB Bo 105 × 10機
- ベル 206 × 不明
- ベル 214ST × 1機
- ベル 412 × 1機
- ベル47 × 12機
- UH-1D × 8機
- SA 316 × 5機
- 練習ヘリコプター
- シュワイザー 300C × 6機
ミサイル
編集階級
編集日本語 | スペイン語 | NATO階級符号 | ||||
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士官 | ||||||
空軍大将 | General del Aire | |||||
空軍中将 | Teniente General | |||||
空軍少将 | Mayor General | |||||
空軍大佐 | Coronel | |||||
空軍中佐 | Comandante | |||||
空軍少佐 | Mayor | |||||
空軍大尉 | Capitán | |||||
空軍中尉 | Teniente | |||||
空軍少尉 | Alferez | |||||
技術官および下士官 | ||||||
先任管理技術官 | Técnico Supervisor Mayor | |||||
管理技術官 | Técnico Supervisor | |||||
検査技術官 | Técnico Inspector | |||||
1等技術官 | Técnico de Primero | |||||
2等技術官 | Técnico Segundo | |||||
3等技術官 | Técnico Tercero | |||||
1等下士官 | Suboficial de Primero | |||||
2等下士官 | Suboficial de Segundo | |||||
3等下士官 | Suboficial de Tercero | |||||
部隊区分および兵卒 | ||||||
1等軍曹 | Sargento Primero | |||||
2等軍曹 | Sargento Segundo | |||||
伍長 | Cabo | |||||
空軍兵 | Avionero |
脚注
編集出典
編集参考文献
編集- Christopher Langton, Military Balance 2007, Routledge