白金の夜明け

ももいろクローバーZのアルバム
マホロバケーションから転送)

白金の夜明け』(はっきんのよあけ)は 2016年2月17日に発売された、ももいろクローバーZの4thアルバム(3rdアルバムと同時発売)。

『白金の夜明け』
ももいろクローバーZスタジオ・アルバム
リリース
時間
レーベル EVIL LINE RECORDS
チャート最高順位
ゴールドディスク
  • ゴールド(日本レコード協会
  • ももいろクローバーZ アルバム 年表
    5TH DIMENSION
    (2013年)

    【コンピレーション】
    入口のない出口
    (2013年)
    AMARANTHUS
    &
    白金の夜明け
    (2016年)
    【コンピレーション】
    MCZ WINTER SONG COLLECTION
    (2016年)

    MOMOIRO CLOVER Z BEST ALBUM「桃も十、番茶も出花」
    (2018年)
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    音楽業界では珍しい、オリジナルフルアルバムの2作同時リリースという試みが行われ〝生と死とファンタジー〟をテーマに計20曲もの新曲が含まれる[3]。本作はその2枚目にあたる。

    両アルバムはオリコンランキングで1位と2位を独占。自身2度目の達成であり、女性アーティストとしては初の快挙となった[2][4]。日本レコード協会・ゴールドディスク認定(累計出荷10万枚以上25万枚未満)[5]

    アルバムの世界観を再現するため、グループ初の全国ドームツアー『MOMOIRO CLOVER Z DOME TREK 2016 “AMARANTHUS/白金の夜明け”』を行った。

    両アルバムの世界観

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    起きて見る夢がテーマで、人の一生を扱う。生演奏の比重が高く、リアルな人生を表現。
    • 4thアルバム『白金の夜明け』(本作)
    寝て見る夢がテーマで、ファンタジーを扱う。打ち込みの比重が高く、妄想世界を表現。

    本アルバムの概要

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    専門評論家によるレビュー
    レビュー・スコア
    出典評価
    ミュージックマガジン』(原田和典)          
    (同氏の平均評点は7.05)[6]
    Billboard JAPAN(杉岡祐樹)肯定的[7]

    『白金の夜明け』は、時間軸を超えたパラレルワールドやファンタジーを描いたアルバム。メンバーの玉井詩織は「現実ではあり得ないような世界観だけど、どこか現実と通じるものもある」としている[8]

    タイトルの「白金=プラチナ」は、決してさびないものの象徴であり、5人で末永く続くグループへの幕開けとしての意味合いがある。

    収録曲の作家陣は、ORANGE RANGEのNAOTO、ヒップホップ集団KING OF DIGGIN' PRODUCTIONを率いるMURO、米国ロックバンドのKISSなど幅広く、アルバム最後のトラックは、シンガーソングライターとしてのキャリアもある、KinKi Kids堂本剛による作詞作曲で、ジャニーズ事務所所属タレント以外への提供は、これが初めて[9]

    アルバム発売前には、ももいろクローバーZと縁のある著名人達が、本作の収録曲を試聴している様子を視聴することが出来る「試聴×視聴ビデオ」が公開された。

    収録曲

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    映像外部リンク
      白金の夜明け - YouTube
    ドキュメンタリー・ミュージックビデオであり、早見あかりが在籍していたころの映像も使われている。
      マホロバケーション - YouTube
    監督は田辺秀伸
      希望の向こうへ(ライブ映像) - YouTube
    ももクロ夏のバカ騒ぎ2020 配信先からこんにちは』より
      愛を継ぐもの(ライブ映像) - YouTube
    MomocloMania2018 -Road to 2020-』より
    1. 個のA、始まりのZ -prologue-
      作詞:只野菜摘 / 作曲・編曲:NARASAKI
      • 3rdアルバム『AMARANTHUS』からのつながりをイメージして作られ、「HAPPY Re:BIRTHDAY」のメロディが引用されている。
    2. 桃源郷(とうげんきょう)
      作詞:森由里子 / 作曲・編曲:NARASAKI
      歌詞・動画 - 歌ネット
      • 桃源郷とは理想の世界を意味する。
    3. 白金の夜明け(はっきんのよあけ)
      作詞:前田たかひろ / 作曲・編曲:横山克
      歌詞・動画 - 歌ネット
      • 2023年には、「白金の夜明け -ZZ ver.-(ダブルゼータ バージョン)」を、2018年以降のメンバー4人体制バージョンとして制作。配信限定アルバム『ZZ’s III』に収録された。
    4. マホロバケーション
      作詞:六ツ見純代 / 作曲・編曲:invisible manners
      歌詞・動画 - 歌ネット
      • 本アルバムのリード曲
      • タイトルは造語で「マホロバ(素晴らしい場所)での休暇」という意味。作詞の六ツ見純代は、「きっとファンの方にとって、ももクロちゃんのライブはそういう場所であろうという発想から」だとしている[10]
      • 間奏の英語は“Ladies & Gentlemen! The most exciting space show you've ever witnessed. Become a brand new exciting recreation artist group of heaven. Appearing live! Momoiro Clover Z!”
      • 2021年には、「マホロバケーション -ZZ ver.-(ダブルゼータ バージョン)」を、2018年以降のメンバー4人体制バージョンとして制作。配信限定アルバム「ZZ’s II」に収録された。
    5. 夢の浮世に咲いてみな
      作詞:岩里祐穂 & ポール・スタンレー / 作曲:ポール・スタンレー & グレッグ・コリンズ / 編曲:KISS & グレッグ・コリンズ
      歌詞・動画 - 歌ネット
      • 13thシングル
    6. ROCK THE BOAT(ロック ザ ボート)
      作詞:岩里祐穂 / 作曲・編曲:ニコール・モリエ & グレッグ・カースティン
      歌詞・動画 - 歌ネット
      • ブリトニー・スピアーズが"Dangerous"というタイトルで歌う予定であった楽曲を、デモ段階で制作を保留してもらい譲り受けた経緯がある。
      • 作曲のグレッグ・カースティンはグラミー賞受賞作家であり[11]、2015年に手がけたアデルの"Hello"は世界的ヒット曲になった。
      • タイトルは「波乱を起こす」という意味。
    7. 希望の向こうへ(きぼうのむこうへ)
      作詞:桑原永江 / 作曲・編曲:佐藤晃
      歌詞・動画 - 歌ネット
      • 高城れにをフィーチャーした楽曲で、ソロコンサートで発した「私からみんなを手放したりはしない」というメッセージが歌詞に反映されている。
    8. カントリーローズ -時の旅人-(カントリーローズ ときのたびびと)
      作詞・作曲・編曲:NAOTO
      歌詞・動画 - 歌ネット
    9. イマジネーション
      作詞・作曲・編曲:清竜人
      歌詞・動画 - 歌ネット
      • もう1枚の『AMARANTHUS』でも清竜人の提供曲が9曲目となっており、両アルバムを繋ぐ役割となっている。
    10. MOON PRIDE
      作詞・作曲・編曲:Revo
      歌詞・動画 - 歌ネット
      • 12thシングル
    11. 『Z』の誓い
      作詞:森雪之丞 / 作曲:NARASAKI / 編曲:NARASAKI・ゆよゆっぺ
      歌詞・動画 - 歌ネット
      • 15thシングル
    12. 愛を継ぐもの(あいをつぐもの)
      作詞・作曲:前山田健一 / 編曲:Tom-H@ck
      歌詞・動画 - 歌ネット
    13. もっ黒ニナル果て(もっくろになるはて)
      作詞:MUROBOO / 作曲・編曲:MURO・SUI
      歌詞・動画 - 歌ネット
      • 「もっ黒」とは「ももクロとモノノフの一体感が最高潮になった状態」を指す[12]。元ネタは、作曲を手掛けたMUROのシングル『THE VINYL ATHLETES』のサブタイトル「真ッ黒ニナル果テ」である(レコードを扱う手のひらが汚れて真っ黒になることを表現していた)。
    14. 桃色空(ピンクゾラ)
      作詞・作曲:堂本剛 / 編曲:堂本剛・十川ともじ
      歌詞・動画 - 歌ネット
      • 音楽番組などで度々共演している縁から、堂本剛が声をかけたことがきっかけとなり、事務所の垣根を越えた楽曲提供が実現した。野外ライブなどで、空がピンク色になる時間帯に5人が歌っている姿を思い浮かべて書き下ろした曲。2枚のアルバムを締めくくる曲ということで、両作品のテーマである「命」と「夢」を描いている。ギター演奏でも参加、レコーディングの際にはメンバーへのディレクションも行っている。
      • それまでの持ち歌になかったソウル・バラードであるとメンバーは述べている[13]
      • 10周年BESTアルバム『MOMOIRO CLOVER Z BEST ALBUM「桃も十、番茶も出花」』<初回限定 -モノノフパック->のファン投票企画で2位に選ばれている。

    Blu-ray(初回限定盤のみ)

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    1. マホロバケーション(ミュージックビデオ
    2. 白金の夜明け(ドキュメンタリー ミュージックビデオ
    3. Documentary of "白金の夜明け"

    参加ミュージシャン

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    [ ]は演奏時間

    個のA、始まりのZ -prologue- [2:32]

    桃源郷 [4:42]

    • All Instruments:NARASAKI

    白金の夜明け [6:08]

    マホロバケーション [4:29]

    夢の浮世に咲いてみな [4:40]

    ROCK THE BOAT [3:05]

    希望の向こうへ [5:16]

    カントリーローズ -時の旅人- [5:29]

    • Bass & Guitar & Programming:NAOTO

    イマジネーション [4:40]

    MOON PRIDE [3:42]

    『Z』の誓い [4:49]

    愛を継ぐもの [4:06]

    • Guitar & All Programming:Tom-H@ck
    • Chorus:木村綺羅羅
    • Strings:小寺里奈ストリングス
    • Strings Arrange:Tom-H@ck、戸田有里子

    もっ黒ニナル果て [4:06]

    • Programming:MURO、SUI

    桃色空 [5:38]

    出典

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    1. ^ 2016年02月16日のCDアルバムデイリーランキング(2016年02月16日付)”. オリコン. 2016年2月17日閲覧。
    2. ^ a b 【オリコン】ももクロ同発アルバム1・2位独占 史上初の快挙も達成「なんとっ!!」”. オリコン. 2016年2月23日閲覧。
    3. ^ プロローグ2曲と、ヤンキースタジアム限定で田中将大の登場曲として流れていた「勝手に君に」をカウントした場合は23曲
    4. ^ 両作ともオリジナルのアルバムでの達成は、男性アーティストも含めて初である。
    5. ^ 一般社団法人 日本レコード協会|各種統計”. RIAJ. 2018年9月27日閲覧。
    6. ^ 『ミュージックマガジン』2016年3月号 pp.161-162
    7. ^ ももいろクローバーZ「白金の夜明け」”. Billboard JAPAN (2016年). 2016年2月23日閲覧。
    8. ^ TOKYO FM『ももいろクローバーZのSUZUKI ハッピー・クローバー!』(2016年1月31日放送)
    9. ^ ももクロ新作にやくしまるえつこ&堂本剛が楽曲提供”. 音楽ナタリー. 2016年1月13日閲覧。
    10. ^ iTunesでアルバム「白金の夜明け」「AMARANTHUS」120カ国へ配信されてます!”. 公式blog. 2016年3月8日閲覧。
    11. ^ プロデュースに関わったケリー・クラークソンのアルバム『Stronger』で、2013年のGrammy Award for Best Pop Vocal Albumを受賞
    12. ^ テレビ埼玉『HOT WAVE』(2015年12月30日放送)にてメンバーから解説があった。作詞を担当したBOOによるツイートも参照。
    13. ^ 『ミュージックマガジン』2016年3月号

    外部リンク

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