ユナイテッド・インターナショナル・ピクチャーズ
ユナイテッド・インターナショナル・ピクチャーズ(UIP; United International Pictures)は1981年にイギリスの首都ロンドンに設立された映画配給会社。パラマウント・ピクチャーズ(バイアコムCBS)とユニバーサル・スタジオ(コムキャストが所有するNBCユニバーサルの一部)の合弁会社であり、米国およびカナダ以外に配信している。20世紀フォックスと販売契約を締結しており、以前はユニバーサル・スタジオ傘下のドリームワークスも配給していた。
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種類 | 子会社 |
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略称 | ULP |
本社所在地 |
![]() ロンドン |
設立 | 1981年 |
業種 | 映画 |
事業内容 | 配給 |
所有者 |
バイアコムCBS (50%) NBCユニバーサル (50%) |
主要株主 |
パラマウント・ピクチャーズ (50%) ユニバーサル・スタジオ (50%) |
関係する人物 | ルー・ワッサーマン |
外部リンク | http://www.uip.com/ |
概要編集
北米以外の地域でユニバーサル・ピクチャーズ、パラマウント・ピクチャーズ、メトロ・ゴールドウィン・メイヤーの作品を配給していたCIC(Cinema International Corporation)がMGMとユナイテッド・アーティスツ(UA)の合併を機に1981年、UIPに改組された(2000年にMGM/UA作品の配給権は20世紀フォックスへ移行)。本拠地はイギリスのロンドンにある。
海外15ヶ国では2007年に組織の改編が行なわれユニバーサル・ピクチャーズ、パラマウント・ピクチャーズそれぞれ独立した配給体制を持つように決定した。
日本法人編集
日本法人は、ユナイテッド・インターナショナル・ピクチャーズ・ファー・イースト。UIP映画と表記されることもある。
東宝洋画系や松竹・東急系チェーンで数多くのヒット作・大作を上映していたが、末期はほとんどが東宝洋画系で上映されていた。2004年にドリームワークスと角川グループが提携したことにより、2005年以降に公開されたドリームワークス作品は、配給先が当時角川傘下であったアスミック・エースとなった。
2008年からパラマウントは独立した配給体制となり(ビデオソフトの販売を担当していた日本法人・パラマウント ホーム エンタテインメント ジャパン(現・NBCユニバーサル・エンターテイメントジャパン)に配給部門(パラマウント ピクチャーズ ジャパン(現・東和ピクチャーズ))を新設)、ユニバーサルは東宝東和に配給委託することが決まり、2007年12月末をもって日本支社は解散。CIC時代から数えて37年に及ぶ歴史に幕を下ろした。
配給作品上映時は作品冒頭で英文題名が表示される際、画面右下部(作品によっては左下部)に映倫マークが表示されるパターンが長らく続いていたが、末期は映画会社ロゴ表示前にブラックバックに白抜きで邦題ロゴと字幕翻訳者名、画面右下部に映倫マークが表示されるパターンとなった。このパターンはパラマウントジャパンになってからも続いている(ユニバーサルは東宝東和マークとユニバーサルマークの間に邦題ロゴと字幕翻訳者名が表示されている)。
主な作品編集
- ゴッドファーザーシリーズ
- ジョーズシリーズ
- インディ・ジョーンズ シリーズ(第4作「インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国」よりパラマウント・ジャパンが配給)
- 007シリーズ(第13作「007 オクトパシー」から第19作「007 ワールド・イズ・ノット・イナフ」まで担当)
- E.T.
- ビバリーヒルズ・コップシリーズ
- バック・トゥ・ザ・フューチャーシリーズ
- トップガン
- ジュラシック・パークシリーズ
- ミッション:インポッシブルシリーズ(第4作「ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル」と第5作「ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション」はパラマウント・ジャパン、第6作「ミッション:インポッシブル/フォールアウト」より東和ピクチャーズが配給)
- ハムナプトラシリーズ(第3作「ハムナプトラ3 呪われた皇帝の秘宝」より東宝東和が配給)
- ワイルド・スピードシリーズ(第4作「ワイルド・スピード MAX」より東宝東和が配給)
- シュレックシリーズ(3はアスミック・エース、4はパラマウント・ジャパンが配給) 他
関連項目編集
- ユナイテッド・シネマ - 日本のシネマコンプレックス運営会社
外部リンク編集
- 公式ウェブサイト(英語)