リベラルホーク: Liberal hawk)は、アメリカ合衆国における自由主義の政治イデオロギーの1つで、米国において主に民主党政権時のタカ派外交政策介入主義姿勢に非常に大きな影響を与えている。政策的には共和党中心のネオコンと共通点を持ち、人脈的にもつながりが深く超党派として活動することも多く人道的介入主義が特徴であるがネオコンとの区別はつきにくい。

概要編集

ウッドロー・ウィルソンフランクリン・ルーズベルトハリー・S・トルーマンジョン・F・ケネディリンドン・ジョンソンら介入主義的な民主党の各大統領の系譜を継ぐ勢力であり、冷戦時代は朝鮮戦争ベトナム戦争などを支え、かつては冷戦リベラル英語版とも呼ばれた。冷戦崩壊後にアメリカを唯一の超大国に確立したビル・クリントンによるクリントン・ドクトリンもこれに該当し、コソボ紛争ではセルビアに対して北大西洋条約機構(NATO)初の軍事行動を行った。アメリカ同時多発テロ事件後の共和党のブッシュ政権によるイラクへの侵攻を支持してネオコンと軌を一にした民主党の政治家を表す用語として注目が集まり、アメリカの左派やリベラル派を大きくこの介入主義派と介入反対派に分断させることになった[1]

ネオコンと共に東欧旧ソ連各国でのカラー革命や中東のアラブの春に関与し、強く支持してきた。それらの行動から特にロシアウラジーミル・プーチン大統領との強い対立関係にあり、対露強硬派(新冷戦)とも言われ、孤立主義モンロー主義を主張してリベラルホークの代表的政治家であるヒラリー・クリントンを破って当選したドナルド・トランプによるトランプ政権とロシアの関係を厳しく追及した。また、フランスベルナール=アンリ・レヴィに代表されるようにアメリカ合衆国以外にもリベラルホークは浸透してきている。2021年に誕生したジョー・バイデン政権でもリベラルホークは閣僚の中心となっている。

代表的なリベラルホークのシンクタンクは戦略国際問題研究所(CSIS)やブルッキングス研究所新アメリカ安全保障センター等である。

リベラルホークと深い関連のあるとされている著名人編集

脚注と出典編集

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  1. ^ Packer, George. "The Liberal Quandary Over Iraq." The New York Times Magazine. December 8, 2002.

関連項目編集

外部リンク編集