ヴィッセルLive!(ヴィッセルライブ)とは、サンテレビジョンで放送されるJリーグヴィッセル神戸戦の実況中継番組である。

概要 編集

サンテレビジョンは、ヴィッセル神戸がJリーグに参入してから数年ほどは一部のホーム戦中継を行っていたが、その後はプロ野球中継阪神タイガース戦、オリックス・バファローズ戦の自社制作。一時期は福岡ダイエーホークス[1]の自社制作[2]や、前記3球団が関与しない場合を含めた他の独立局[3]が制作した中継のネット受けも)を最優先に編成していたことや、放送権の都合もあり、試合中継を行っていなかった。

しかし、2016年に1試合のみながらヴィッセルのホームゲーム中継を再開。DAZNがJリーグ公式戦の中継に参入した2017年シーズンからは、JリーグがDAZN制作分の中継映像に関して著作権を保有するようになった。そこでサンテレビでは、DAZN向けの中継映像[4]をベースに自社で独自に実況を挿入するスタイルで、ヴィッセル神戸のリーグ戦中継の本格化に乗り出した[5]。なお、当番組の立ち上げに際しては、楽天株式会社(ヴィッセル神戸の大株主)がグループ単位でスポンサーに付いている。

基本的にプロ野球阪神戦中継や中央競馬中継と重複しない日程の試合を中継するが、競馬中継の裏開催となった2017年シーズン最終節の試合を中継録画形式で放送したことがある。サンテレビは2015年を最後に阪神戦以外のプロ野球中継(オリックス戦の自社制作[6][7] や他の独立局からのネット受けなど[8])を取りやめているため、阪神戦中継のない日のスポーツ中継としての役割を事実上引き継いでいる。

FCバルセロナミッドフィルダーとして世界のサッカー界で名を馳せていたアンドレス・イニエスタがヴィッセルに在籍した時期(2018年7月 - 2023年7月)には、Jリーグにおけるイニエスタのデビューゲーム(2018年7月22日の対湘南ベルマーレ戦)とラストゲーム(2023年7月1日の対コンサドーレ札幌戦)がナイトマッチとしてノエビアスタジアム神戸で組まれていたことから、いずれの試合も当番組で生中継。後者については、「イニエスタのヴィッセルラストゲーム」と銘打って、日本国内の地上波テレビ局では唯一(試合後の退団セレモニーを含めた)生中継を19:00 - 21:55に実施した[9]

出演者 編集

関連項目 編集

脚注 編集

  1. ^ 一時サンテレビがダイエーと資本関係があったため。
  2. ^ ダイエー戦は九州朝日放送またはテレビ朝日制作の場合もあった。
  3. ^ 1990年代以前は対阪神戦以外のカードもKBS京都近鉄バファローズ→大阪近鉄バファローズ南海ホークス戦)・三重テレビ中日ドラゴンズ戦。東海テレビが実制作)・テレビ神奈川大洋ホエールズ→横浜大洋ホエールズ→横浜ベイスターズヤクルトスワローズ・川崎本拠地時代のロッテオリオンズ戦)・テレビ埼玉西武ライオンズ・川崎本拠地時代のロッテオリオンズ戦)・千葉テレビ(千葉ロッテマリーンズ戦)・東京ケーブルネットワーク日本ハムファイターズ戦・テレビ埼玉または千葉テレビ経由)からネット受けしていた。
  4. ^ 映像製作はMBSメディアホールディングスの連結子会社の放送映画製作所が受託。
  5. ^ スポーツ観戦、動画で手軽に 多様化で競争激しく”. 神戸新聞NEXT (2017年5月20日). 2017年5月21日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年5月22日閲覧。
  6. ^ 1989年には完全自社制作の他に、毎日放送の解説者とアナウンサーによる中継を放送したことがある。
  7. ^ 対阪神の『関西ダービー』に限り日程により主催を問わず自社制作することがある(2018年は阪神主催で、2019年・2022年はオリックス主催で実施)。
  8. ^ ただしその後も、セ・パ交流戦で阪神がビジターになる場合に、テレビ埼玉埼玉西武ライオンズ主催)や千葉テレビ放送千葉ロッテマリーンズ主催)からのネット受けが行われている(この両球団主催に限ってはサンテレビによる乗り込み自社制作を行っていない。またカードによってはKBS京都のみのネット受けとなる場合もある)。なおKBS京都では阪神ビジター戦がない年度に両局から他カード(セ・パ交流戦でセ・リーグの球団がビジターとなる試合を含む)を数試合ネット受けすることがある。
  9. ^ ディフェンダーとして2021年に大宮アルディージャで現役を引退した後に、2022年からヴィッセルのサッカースクールでコーチを務めている河本は、この試合から当番組の中継で解説を担当。阪神が東京ドーム読売ジャイアンツとのデーゲーム(サンテレビが放送権を保有していない試合)に臨んでいたことも背景に、地上波での独占生中継が当番組で実現した。実際には退団セレモニーの途中で放送枠を消化したため「完全生中継」には至らなかったものの、ハーフタイムには、イニエスタに対する湯浅からの独占インタビュー(事前収録)の映像を放送。その一方で、NHK BS1でも日本全国に向けて並列中継を実施した(実況:曽根優、解説:早野宏史)。

外部リンク 編集