久田 哲也(ひさだ てつや、1984年10月30日 - )は、日本の元プロボクサー大阪府堺市出身。第40代日本ライトフライ級王者。ハラダボクシングジム所属。

久田 哲也
基本情報
本名 久田 哲也
階級 ライトフライ級
国籍 日本の旗 日本
誕生日 (1984-10-30) 1984年10月30日(39歳)
出身地 大阪府堺市
スタイルボクサーファイター
プロボクシング戦績
総試合数 47
勝ち 34
KO勝ち 20
敗け 11
引き分け 2
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来歴

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高校1年でハラダボクシングジムに入門し2003年11月19日、プロデビュー。1RKO勝利で初戦を飾る。

2004年全日本新人王決定戦西日本フライ級予選に出場するも1回戦で敗退。翌2005年、2度目の新人王挑戦では西日本フライ級予選準決勝で当時5勝(5KO)無敗だった奈須勇樹を相手に激しい打撃戦の末、判定負け。後に奈須はこの年の全日本フライ級新人王を獲得している。 2008年12月28日、当時日本ライトフライ級9位でWBC世界ミニマム級26位だった戎岡淳一に8R判定勝利し2009年1月に初のランキング入りを果たした。この試合終了直後、前年12月24日の岡田正継戦での10RTKO勝利以来の劇的勝利に観衆からは「年末男」との声が上がった。

2011年7月5日、最強後楽園準決勝で日本ライトフライ級2位の田口良一と対戦し、6回0-3(56-68×2、56-59)の判定負けを喫し日本ライトフライ級3位だった久田は最強後楽園の準決勝で敗退した[1]

2013年7月1日、最強後楽園準決勝で日本ライトフライ級8位の堀川謙一と対戦し、6回0-3(55-59×2、43-60)の判定負けを喫し日本ライトフライ級4位だった久田は最強後楽園の準決勝で敗退した[2]

2013年7月5日、OPBFは久田をOPBF東洋太平洋ライトフライ級ランキングから圏外とした[3][4]

2013年11月15日、大阪府立体育会館で長田瞬志とフライ級8回戦を行い、3回1分49秒TKO勝ちを収め再起した[5]

2015年3月4日、神戸市立中央体育館で行われた「REAL SPRITS42」で杦本健太とフライ級8回戦を行い、1-2(77-76、75-79、76-77)の判定負けを喫した[6]

2015年5月9日、神戸市立中央体育館で小坂駿とフライ級8回戦を行い、8回1分54秒TKO勝ちを収め再起を果たした[7]

2015年7月18日、大阪府立体育会館第2競技場で日本ライトフライ級11位の油田京士とライトフライ級8回戦を行い、2回2分24秒TKO勝ちを収めた[8]

2015年11月13日、大阪府立体育会館で行われた「ファイティングビートボクシング」で諸一宇と50kg契約8回戦を行い、6回2分12秒TKO勝ちを収めた[9]

2016年4月22日、大阪府立体育会館第2競技場で行われた「ファイティングビートボクシング」でインドネシアライトフライ級6位のアルディ・テファとライトフライ級10回戦を行い、5回1分31秒KO勝ちを収めた[10]

2016年7月22日、大阪府立体育会館第2競技場で行われた「ファイティングビートボクシング」で松井謙太とライトフライ級8回戦を行い、8回2分58秒TKO勝ちを収めた[11]

2016年10月22日、最強後楽園ミリオンマッチで日本ライトフライ級2位の山口隼人と対戦し、7回に山口陣営からタオルが投入されたため、7回2分30秒TKO勝ちを収め日本ライトフライ級王者拳四朗への挑戦権獲得に成功、最強後楽園の敢闘賞に選出された[12]。11月10日、WBO世界ライトフライ級13位にランクインした[13][14]

日本ライトフライ級王者の拳四朗との対戦が2017年4月2日に決定したが[15]、拳四朗が3月21日付けで王座を返上したため、予定されていた試合は中止となった[16]

2017年4月21日、大阪府立体育会館第2競技場で行われた「ファイティングビートボクシング」で拳四朗の王座返上に伴い日本ライトフライ級2位の堀川謙一と日本ライトフライ級王座決定戦を行い、10回3-0(95-92、96-91、97-91)の判定勝ちを収め王座獲得に成功した[17]。5月8日の第38回チャンピオンカーニバルの表彰選考会では敢闘賞の候補に選ばれるが決選投票の末に受賞を逃した[18]

2017年7月28日、大阪府立体育会館第2競技場で日本ライトフライ級1位の角谷淳志と対戦し、8回2分54秒TKO勝ちを収め日本王座の初防衛に成功した[19]。 2017年8月1日、IBFは久田をIBF世界ライトフライ級7位にランクインした[20]

2017年11月17日、大阪府立体育会館第2競技場で日本ライトフライ級5位の上久保タケルと対戦し、4回2分58秒KO勝ちを収め日本王座の2度目の防衛に成功した[21]

2018年4月15日、大阪府立体育会館第2競技場で板垣幸司と対戦し、10回2-1(96-95、97-94、94-96)判定勝ちを収め日本王座の3度目の防衛に成功した[22]

2018年7月16日、大阪府立体育会館第2競技場で小野晃輝と対戦し、10回3-0(96-93×2、96-94)判定勝ちを収め日本王座の4度目の防衛に成功した[23]

2018年11月16日、大阪府立体育館第二競技場で日本ライトフライ級9位の戸谷彰宏と対戦し、10回3-0(97-92×2、98-92)判定勝ちを収め、5度目の防衛に成功した[24]

2018年12月5日付けで日本ライトフライ級王座を返上した[25]

2019年4月20日、大阪府立体育会館第二競技場でインドネシアフライ級王者のスティヴァヌス・ナナ・ブーと対戦し、5回3分1秒KO勝ちを収めた[26]

2019年10月1日、WBA世界ライトフライ級1位の挑戦者として、大阪府立体育会館で同級スーパー王者の京口紘人と対戦。平成以降で最も遅い世界挑戦となった久田は、2回に右ストレートをカウンターで決め京口の膝を折らせるも、9回に京口の右アッパーと続けて打ち下ろした右フックでダウンを喫するなどして、12回0-3(112-115、111-116、110-117)で判定負けを喫し、王座獲得に失敗した[27]

2021年4月24日、大阪府立体育会館でWBC世界ライトフライ級王者となった寺地拳四朗に挑戦するも、2回にワンツーでダウンを奪われるなどして、12回0-3(108-119、109-118×2)で判定負けを喫し、王座獲得に失敗した[28]。そして、この試合を最後に現役引退を表明した[29]

2021年6月24日、自身のブログ・Twitterにて、正式に引退を表明した[30][31]

獲得タイトル

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戦績

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  • プロボクシング:47戦 34勝(20KO)11敗 2引分
日付 勝敗 時間 内容 対戦相手 国籍 備考
1 2003年11月19日 勝利 1R 2:46 KO 小畑彰吾   日本(SFマキ) プロデビュー戦
2 2004年4月9日 敗北 4R 判定 1-2 本田猛   日本(尼崎) 2004年西日本フライ級新人王トーナメント予選
3 2004年7月4日 勝利 4R 判定 3-0 近藤雄資   日本(鍵本エディ)
4 2005年6月5日 勝利 2R 0:45 KO 松下泰士   日本(ヨシヤマ) 2005年西日本フライ級新人王トーナメント予選
5 2005年7月31日 敗北 4R 判定 0-3 奈須勇樹   日本(グリーンツダ)
6 2005年12月9日 勝利 4R 判定 2-0 森島隆司   日本(SFマキ)
7 2006年4月21日 勝利 4R 2:08 TKO 早野吉男   日本(尼崎亀谷)
8 2006年7月28日 敗北 6R 判定 1-2 山田卓哉   日本(エディタウンゼント)
9 2006年10月9日 勝利 6R 判定 2-0 堀江純平   日本(大阪帝拳)
10 2006年11月17日 勝利 6R 判定 3-0 堀江純平   日本(大阪帝拳)
11 2007年5月12日 勝利 8R 判定 3-0 竹本裕規   日本(風間)
12 2007年8月19日 敗北 8R 判定 1-2 難波拓人   日本(明石)
13 2007年12月24日 勝利 10R 0:56 TKO 岡田正継   日本(グリーンツダ)
14 2008年8月3日 勝利 10R 判定 2-1 吉田ファンキー   日本(奈良)
15 2008年12月28日 勝利 8R 判定 2-1 戎岡淳一   日本(明石)
16 2009年4月10日 勝利 8R 判定 3-0 浦西勝史   日本(神拳阪神)
17 2009年7月23日 勝利 4R 2:16 TKO 松下泰士   日本(ヨシヤマ)
18 2009年11月13日 勝利 4R 2:27 TKO 新垣勝彦   日本(アポロ)
19 2010年4月23日 勝利 5R 1:28 TKO 鈴木優作   日本(アポロ)
20 2010年7月9日 勝利 7R 0:15 TKO 町田昌丈   日本(グリーンツダ)
21 2010年11月12日 勝利 7R 1:16 TKO 鈴木遼   日本(真正)
22 2011年4月15日 勝利 10R 判定 3-0 鈴木優作   日本(アポロ)
23 2011年7月5日 敗北 6R 判定 3-0 田口良一   日本(ワタナベ) 2011年日本タイトル挑戦権獲得トーナメント 準決勝
24 2011年11月11日 敗北 8R 判定 3-0 堀川謙一   日本(SFマキ)
25 2012年5月5日 勝利 8R 判定 3-0 鈴木優作   日本(アポロ)
26 2012年7月21日 敗北 4R TKO 久高寛之   日本(仲里ATSUMI)
27 2012年11月16日 勝利 3R 0:52 TKO 長田瞬志   日本(堺東ミツキ)
28 2013年7月1日 敗北 6R 判定 3-0 堀川謙一   日本(SFマキ) 2013年日本タイトル挑戦権獲得トーナメント 準決勝
29 2013年11月15日 勝利 3R 1:49 TKO 長田瞬志   日本(堺東ミツキ)
30 2014年4月18日 引分 8R 判定 1-0 戎岡淳一   日本(明石)
31 2014年7月18日 引分 8R 判定 1-1 村井貴裕   日本(守口東郷)
32 2015年3月4日 敗北 8R 判定 2-1 杦本健太   日本(明石)
33 2015年5月9日 勝利 8R 1:54 TKO 小坂駿   日本(真正)
34 2015年7月17日 勝利 2R 2:24 TKO 油田京士   日本(エディタウンゼント)
35 2015年11月13日 勝利 6R 2:12 TKO 諸一宇   日本(尼崎)
36 2016年4月22日 勝利 5R 1:31 KO アルディ・テファ   インドネシア
37 2016年7月22日 勝利 8R 2:58 TKO 松井謙太   日本(三河)
38 2016年10月22日 勝利 7R 2:30 TKO 山口隼人   日本(TEAM10COUNT) 2016年日本タイトル挑戦権獲得トーナメント 決勝
39 2017年4月21日 勝利 10R 判定 3-0 堀川謙一   日本(三迫) 日本ライトフライ級王座決定戦
40 2017年7月28日 勝利 8R 2:54 TKO 角谷淳志   日本(金沢) 日本王座防衛1
41 2017年11月17日 勝利 4R 2:58 KO 上久保タケル   日本(井岡弘樹) 日本王座防衛2
42 2018年4月14日 勝利 10R 判定 2-1 板垣幸司   日本(広島三栄) 日本王座防衛3
43 2018年7月16日 勝利 10R 判定 3-0 小野晃輝   日本(筑豊) 日本王座防衛4
44 2018年11月16日 勝利 10R 判定 3-0 戸谷彰宏   日本(蟹江) 日本王座防衛5
45 2019年4月20日 勝利 5R 3:01 KO ステバヌス・ナナ・バウ   インドネシア
46 2019年10月1日 敗北 12R 判定0-3 京口紘人   日本(ワタナベ) WBAスーパー世界ライトフライ級タイトルマッチ
47 2021年4月24日 敗北 12R 判定0-3 寺地拳四朗   日本(B.M.B) WBC世界ライトフライ級タイトルマッチ
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脚注

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  1. ^ 最強後楽園開幕 ボクシングニュース「Box-on!」 2011年7月5日
  2. ^ 内藤ら決勝進出 最強後楽園準決勝 ボクシングニュース「Box-on!」 2013年7月1日
  3. ^ OPBF June Ratings 2013 OPBF公式サイト 2013年7月5日
  4. ^ OPBFランキング発表 新ランカー続々 ボクシングニュース「Box-on!」 2013年7月5日
  5. ^ 11.15大坂ボディメーカーコロシアム Boxing News(ボクシングニュース) 2013年11月15日
  6. ^ 元日本バンタム級王者、大場浩平が引退式 Boxing News(ボクシングニュース) 2015年3月5日
  7. ^ 長谷川穂積、再起戦で無敗メキシカンに大差判定勝ち Boxing News(ボクシングニュース) 2015年5月9日
  8. ^ ランカー対決、久田哲也が油田京士を鮮烈TKO Boxing News(ボクシングニュース) 2015年7月18日
  9. ^ 久田哲也が本領発揮、3連続KO勝ち飾る Boxing News(ボクシングニュース) 2015年11月14日
  10. ^ 久田哲也がKOで4連勝、拳四朗への挑戦アピール Boxing News(ボクシングニュース) 2016年4月23日
  11. ^ 久田哲也が5連続KO勝利、最強後楽園出場へ Boxing News(ボクシングニュース) 2016年7月23日
  12. ^ 最強後楽園ミリオンマッチ、MVPはSB級の久我勇作 Boxing News(ボクシングニュース) 2016年10月22日
  13. ^ WBO RANKING NOVEMBER 2016 2016年11月10日
  14. ^ 久田哲也、川口勝太、赤穂亮がWBOランク入り Boxing News(ボクシングニュース) 2016年11月18日
  15. ^ 川口勝太がOPBF王者ダッケルに挑戦、4.2大阪 Boxing News(ボクシングニュース) 2017年3月10日
  16. ^ 拳四朗が王座返上、4.2日本L・フライ級戦は中止に Boxing News(ボクシングニュース) 2017年3月22日
  17. ^ 久田哲也が日本L・フライ級新王者、堀川謙一に雪辱 Boxing News(ボクシングニュース) 2017年4月21日
  18. ^ カーニバルMVPは西谷和宏 各賞は久我、船井、坂 Boxing News(ボクシングニュース) 2017年5月8日
  19. ^ 久田哲也が8回TKO勝ち、日本L・フライ級王座初防衛 Boxing News(ボクシングニュース) 2017年7月28日
  20. ^ IBF Ratings IBF公式サイト公式サイト 2017年8月1日
  21. ^ 久田哲也が貫禄の4回KO勝ち、日本L・フライ級V2 Boxing News(ボクシングニュース) 2017年11月17日
  22. ^ 久田哲也が辛勝V3 久高寛之は初の日本王座獲得 Boxing News(ボクシングニュース) 2018年4月15日
  23. ^ 久田哲也がダウン挽回してV4 日本L・フライ級戦 Boxing News(ボクシングニュース) 2018年7月17日
  24. ^ 久田哲也が世界アピール 日本L・フライ級盤石のV5 Boxing News(ボクシングニュース)2018年11月17日
  25. ^ 久田が日本Lフライ級王座返上 世界挑戦目指す サンスポ.com 2018年12月6日
  26. ^ 坂正典がWBO・AP戦KO負け、久田哲也は貫禄V Boxing News(ボクシングニュース)2019年4月21日
  27. ^ 大阪決戦は京口紘人がV2 久田哲也は奮闘及ばず Boxing News(ボクシングニュース)2019年10月1日
  28. ^ 寺地拳四朗が大差判定でWBC・L・フライ級V8 久田哲也は2度目の挑戦及ばず Boxing News(ボクシングニュース)2021年4月24日
  29. ^ 涙のV8 寺地拳四朗「負けたら終わりと思っていた」 久田哲也は引退表明 Boxing News(ボクシングニュース)2021年4月24日
  30. ^ 【引退報告】 久田哲也オフィシャルブログ「ぜったい世界チャンピオン!」Powered by Ameba 2021年6月24日
  31. ^ 2021年6月24日のツイート

関連項目

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外部リンク

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空位
前タイトル保持者
拳四朗
第40代日本ライトフライ級王者

2017年4月21日 - 2018年12月5日(返上)

空位
次タイトル獲得者
堀川謙一