亀塚古墳
亀塚古墳(かめづかこふん)は、大分県大分市里にある前方後円墳の古墳。国の史跡に指定されている。
亀塚古墳 | |
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所属 | 亀塚古墳群 |
所在地 | 大分県大分市里 |
位置 | 北緯33度14分5秒 東経131度44分22.5秒 / 北緯33.23472度 東経131.739583度座標: 北緯33度14分5秒 東経131度44分22.5秒 / 北緯33.23472度 東経131.739583度 |
形状 | 前方後円墳 |
規模 | 墳丘長116m |
埋葬施設 | 組合式箱型石棺 |
出土品 | 勾玉・管玉 |
築造時期 | 5世紀初頭 |
史跡 | 国の史跡「亀塚古墳」 |
特記事項 | 大分県最大級の規模 |
地図 |
大分県では小熊山古墳(杵築市狩宿)と並び最大級の規模の古墳で、5世紀初頭(古墳時代中期)の豊国の範囲での築造と推定される。近年の住宅地開発などで周辺の古墳調査が進み、一帯は「亀塚古墳群」として認知されつつある。
概要
編集墳丘は前方部を南に向けた3段構築で、全長116メートル(前方部長52メートル、後円部直径64メートル)、高さは前方部7メートル・後円部10メートルで、西側のくびれ部に造出しがある。墳丘は白い石英質の葺石で覆われていた。
埋葬施設は前方部墳頂に2つ設けられており、第1の埋葬部には長さ3.2メートルにもおよぶ大形の箱型の組合せ式石棺が埋められており、第2の埋葬部はその東側に後から設けられた。すでに盗掘を受けていたが、短甲・鉄刀の破片、滑石製の勾玉、碧玉製の管玉、ガラス製の小玉などが出土している。
古墳域は1996年(平成8年)3月28日に国の史跡に指定されている。
築造時期
編集被葬者
編集古くから海部王(あまべのきみ)の墓であると伝えられており、日本書紀にもこの地に「海人部」が設置されていた記録があることから、海部民(あまべのたみ)の首長が埋葬されていたと考えられる。
保存・復元整備
編集大規模な盗掘によって石棺が破壊され、大半の副葬品も持ち去られてしまっていたが、墳丘の保存状態は良く、上空からもはっきりと前方後円墳であることが確認できる状態であった。ただし周辺の整備は平成に入るころまでほとんど行なわれず、車道から竹薮に入り獣道を辿っていくと不法投棄も多く、それを超えていくと、突然視界が開けて姿を現すような場所だった
1996年(平成8年)に国の史跡に指定されたことから「亀塚古墳公園」として大規模な保存事業および観光開発が行われた。古墳は部分的に葺石や埴輪のレプリカなどが置かれ築造当時の様子が再現され、展示施設として微力ながら海部古墳資料館が建設されている。
海部古墳資料館
編集亀塚古墳の出土品のほか、大分各地域の古墳について豊富なジオラマなどで展示解説されている。
- 開館時間:午前9時 - 午後5時
- 休館日:月曜日(祝日の場合は翌日)、年末年始(12月28日 - 1月4日)
- 入館料:無料
- 駐車場:無料
- 問い合わせ:大分市教育委員会 文化財課
催事
編集10月 「海部のまつり」と題して想像上の古代衣装を身に着けた海部媛(あまべのひめ)や市長行政関係者などが古墳の周囲を回り、族長が海・山・川の幸を奉納する儀式を行なう。史跡指定による観光開発の一環として始められたが、年々集客率が低下してきている。
所在地
編集- 大分県大分市大字里
アクセス
編集周辺の古墳
編集参考文献
編集関連項目
編集外部リンク
編集- 亀塚古墳 - 国指定文化財等データベース(文化庁)
- 大分市|亀塚古墳公園・海部古墳資料館
- 亀塚古墳 - ウェイバックマシン(2004年11月22日アーカイブ分)
- パノラマ写真で見る大分県/亀塚古墳