坂ノ市駅
日本の大分県大分市にある九州旅客鉄道の駅
坂ノ市駅(さかのいちえき)は、大分県大分市坂ノ市中央一丁目にある、九州旅客鉄道(JR九州)日豊本線の駅である[1][2]。
坂ノ市駅 | |
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駅舎(2009年3月) | |
さかのいち Sakanoichi | |
◄大在 (3.1 km) (4.4 km) 幸崎► | |
所在地 | 大分県大分市坂ノ市中央一丁目9-34[1][2] |
所属事業者 | 九州旅客鉄道(JR九州) |
所属路線 | ■日豊本線 |
キロ程 | 147.4 km(小倉起点) |
電報略号 | サチ |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 1面2線[1] |
乗車人員 -統計年度- |
1,032人/日(降車客含まず) -2020年- |
開業年月日 | 1914年(大正3年)4月1日[3] |
備考 | 業務委託駅[4] |
歴史編集
- 1914年(大正3年)4月1日:鉄道院が開設[3]。当時この地は
佐賀市 ()村[5]であったが、佐賀駅との混同を防ぐ為、現駅名での設置となった。 - 1920年(大正9年)1月1日:佐賀市村が町制施行。駅名が町名に採用され坂ノ市町となる。
- 1974年(昭和49年)4月10日:急行(上り)高千穂(西鹿児島駅 - 東京駅)の停車開始(18時26分発)。同時期に急行「日南3号」の停車開始。
- 1975年(昭和50年)3月10日:急行「高千穂」「日南」廃止。
- 1978年(昭和53年)4月1日:貨物取扱廃止[6]。
- 1979年(昭和54年)4月:駅舎改築[3]。
- 1985年(昭和60年)3月14日:荷物扱い廃止[6]。
- 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化により九州旅客鉄道が継承[6]。
- 1989年(平成元年)3月9日:「みどりの窓口」を設置[7]。
- 2012年(平成24年)12月1日:ICカードSUGOCAの利用を開始[8]。
駅構造編集
JR九州サービスサポートが駅業務を受託する業務委託駅であり[4]、きっぷうりばが設置されている[9]。ICカードSUGOCAは出入場とチャージのみ対応している[10]。
当初は2018年3月17日に牧駅 - 幸崎駅間に駅遠隔案内システム「ANSWER」を導入した上で当駅を無人化する予定であったが、高城駅 - 当駅間に関しては「ANSWER」導入は見送られた。JR九州は駅のバリアフリー工事の進展状況や「ANSWER」導入駅の利用状況を踏まえた上で、当駅にも「ANSWER」導入を検討するとしている[11][12][13]。
のりば編集
のりば | 路線 | 方向 | 行先 |
---|---|---|---|
1 | ■日豊本線 | 上り | 大分・別府方面 |
2 | 下り | 佐伯・延岡方面 |
現存しない構造物編集
- 旭化成大分工場専用線
- 大在駅と接続していた旧東京第二陸軍造兵廠坂ノ市製造所専用線とは別に、1番線の北側に構内側線のような形で存在し、現駅舎の北東側に上屋もあった。区画整理事業、日豊線高速化事業および駅東側鉄橋の架替工事等により、痕跡はほぼ消滅している。
利用状況編集
2020年(令和2年)度の1日平均乗車人員は1,032人である[14]。大分市街への通勤圏であり、また県立大分東高等学校の最寄駅でもある事から朝夕にはそれなりの乗降がある。
乗車人員推移 | |
---|---|
年度 | 1日平均人数 |
2000年 | 1,189 |
2001年 | 1,089 |
2002年 | 1,015 |
2003年 | 1,009 |
2004年 | 985 |
2005年 | 1,006 |
2006年 | 1,009 |
2007年 | 997 |
2008年 | 1,010 |
2009年 | 967 |
2010年 | 983 |
2011年 | 947 |
2012年 | 1,017 |
2013年 | 1,075 |
2014年 | 1,033 |
2015年 | 1,138 |
2016年 | 1,165 |
2017年 | 1,203 |
2018年 | 1,173 |
2019年 | 1,220 |
2020年 | 1,032 |
駅周辺編集
駅の南側が本町となり、旧坂ノ市町役場を受け継いだ大分市坂ノ市支所等がある。 駅の北側は昭和50年頃まで松林とススキに覆われた湿原が広がり、その先には「白砂青松」と謳われた日吉原海水浴場があった[3]。 海岸は埋め立てられ、7号埋立地[15]として造船所や太陽光発電所が建設された他、駅付近は土地区画整理事業により住宅地が造成された。
バス路線編集
駅から南へ徒歩2分の国道197号沿いに大分バス坂の市バス停がある。駅名および一般的な地名は「坂ノ市」だが、バス停名のみ「坂の市」と記されている。
過去のバス路線編集
その他編集
- 土地区画整理事業の際、駅前の商店等が全て1km離れたバイパス道路沿いに移転したため、駅前一帯は広大な空き地となっていた。現在は住宅地として整備が進んでいる[1]。
- ジェイアール九州バス大分支店が設置されていたが、当駅発着のバス路線が全て廃止されたために臼杵車庫[注釈 6]に統合された。
隣の駅編集
脚注編集
注釈編集
出典編集
- ^ a b c d e f 『週刊 JR全駅・全車両基地』 44号 宮崎駅・都城駅・志布志駅ほか80駅、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2013年6月23日、19頁。
- ^ a b “大分支店内各駅”. JR九州鉄道営業. 2016年4月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年9月4日閲覧。
- ^ a b c d “駅の景色<1> 坂ノ市駅(日豊本線)”. 大分合同新聞(朝刊) (大分合同新聞社): p. 11. (1992年6月2日)
- ^ a b 大分駅事業所 - JR九州サービスサポート.2021年12月12日閲覧
- ^ 『いろは別鉄道駅名鑑. 大正3年12月10日現在』(国立国会図書館デジタルコレクション)
- ^ a b c 石野哲(編) 『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 Ⅱ』JTB、1998年、754頁。ISBN 978-4-533-02980-6。
- ^ “10駅に「みどりの窓口」設置へ JR九州”. 交通新聞 (交通新聞社): p. 1. (1989年3月5日)
- ^ 交通新聞 (交通新聞社): p. 1. (2012年12月4日)
- ^ 坂ノ市駅 - JR九州.2021年12月12日閲覧
- ^ SUGOCA 利用可能エリア 九州旅客鉄道、平成28年3月26日時点(2016年10月5日閲覧)。
- ^ “大分市内の一部の駅が「Smart Support Station」に変わります” (PDF) (プレスリリース), (2018年2月16日) 2018年3月6日閲覧。
- ^ “大分市内、牧駅除く7駅は無人化先送り JR九州”. 大分合同新聞. (2018年2月15日) 2018年3月6日閲覧。
- ^ “敷戸と大分大学前駅 無人化今秋にも”. 大分合同新聞. (2018年2月16日) 2018年3月6日閲覧。
- ^ “駅別乗車人員上位300駅(2020年度)” (PDF). 九州旅客鉄道. 2021年9月8日閲覧。
- ^ 1978年1月号 広報おおいた( おおいたデジタルアーカイブ)、大分県
関連項目編集
外部リンク編集
- 坂ノ市駅(駅情報) - 九州旅客鉄道