出雲大社前駅
島根県出雲市にある一畑電車の駅
出雲大社前駅(いずもたいしゃまええき)は、島根県出雲市大社町杵築南にある[2][4]、一畑電車大社線の駅で[2][6][7]、同線の終着駅である[3]。駅番号は26。出雲大社の最寄駅である[6]。
出雲大社前駅* | |
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駅舎(2013年4月) | |
いずもたいしゃまえ IZUMOTAISHA-MAE | |
◄25 浜山公園北口 (1.9 km) | |
所在地 | 島根県出雲市大社町杵築南1346-9[1] |
駅番号 | 26 |
所属事業者 | 一畑電車 |
所属路線 | ■大社線 |
キロ程 | 8.3 km(川跡起点) |
駅構造 | 地上駅[2] |
ホーム | 1面2線[2][3] |
乗車人員 -統計年度- |
238人/日(降車客含まず) -2021年- |
乗降人員 -統計年度- |
479人/日 -2021年- |
開業年月日 | 1930年(昭和5年)2月2日[2][3][4] |
備考 |
登録有形文化財[4][5][6] 近代化産業遺産[2][4] * 開業時は大社神門駅 |
歴史
編集- 1930年(昭和5年)2月2日:一畑電気鉄道大社線の川跡駅 - 当駅間が開通[4][8]、大社神門駅(たいしゃしんもんえき)として駅開業[2][3][9]。
- 1970年(昭和45年)10月1日:駅名を出雲大社前駅に改称する[4][9]。
- 1996年(平成8年)12月20日:国の登録有形文化財に登録される(官報告示は12月26日)[4][5]。
- 2006年(平成18年)4月1日:一畑電気鉄道の持株会社移行に伴い、傘下に新設した一畑電車が鉄道事業を承継[8]。同社の駅となる[4]。
- 2009年(平成21年)2月6日:近代化産業遺産に認定される[4][10]。
- 2012年(平成24年)9月:出雲大社大遷宮挙行・「神話博しまね」開催に伴う出雲市・島根県との合同整備事業として行われた駅舎改装が完了。当駅構内にデハニ50形の静態展示スペースを設置、駅舎隣に多目的オープンスペース「縁結びスクエア」が開業[11]。
- 2014年(平成26年):島根県産木材の利用促進事業の一環として、斐伊川流域林業活性化センターとの協働により、駅改札や売店など構内の内装木質化を行い、4月より使用開始。合わせて島根県木材PRコーナーを設置[12][13]。
- 2023年(令和5年)10月16日:早朝・夜間の一部時間帯無人化[14]。
駅構造
編集頭端式ホーム1面2線[3]を有する地上駅で、構内には映画『RAILWAYS 49歳で電車の運転士になった男の物語』で使用されたデハニ50形が展示されている[3][6]。有人駅で業務委託駅となっている[9]。
自動券売機が2台設置されており、うち1台はクレジットカードや交通系ICカード全国相互利用サービス対応の交通系ICカード(通称10カード)に対応している。
駅舎は鉄筋コンクリート構造で洋風建築を取り入れているが[2][4]、これは当駅開業前に開設していた旧大社駅が和風建築を取り入れたのに対抗して建築したとされている[2][3]。また、壁面にはステンドグラス風の窓がはめこまれている[2]。1996年(平成8年)に国の登録有形文化財として登録[4][5]、また2009年(平成21年)には近代化産業遺産の「近代化産業遺産群 続33(大衆観光旅行)」に認定されている[2][4][10]。かつては駅舎の中央上部に塔があったが撤去された。
ホーム | 路線 | 行先 |
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1・2 | ■大社線 | 川跡・電鉄出雲市・松江しんじ湖温泉方面 |
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駅舎内部(2022年10月)
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改札口(2022年10月)
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ホーム(2022年10月)
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構内(2010年10月)
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構内に保存されているデハニ52(2017年8月)
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改装前の駅舎(2008年7月)
利用状況
編集各年度の1日平均の利用者数は以下の通り[15][16][17][18]。
年度 | 1日平均 乗車人員 |
1日平均 乗降人員 |
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1999年 | 182 | 392 |
2000年 | 202 | 429 |
2001年 | 187 | 383 |
2002年 | 226 | 455 |
2003年 | 248 | 557 |
2004年 | 381 | 762 |
2005年 | 246 | 495 |
2006年 | 238 | 483 |
2007年 | 209 | 445 |
2008年 | 372 | 743 |
2009年 | 242 | 504 |
2010年 | 265 | 552 |
2011年 | 245[9] | 507 |
2012年 | 280 | 577 |
2013年 | 451 | 935 |
2014年 | 499 | 1,026 |
2015年 | 418 | 871 |
2016年 | 374 | 768 |
2017年 | 473 | 1,015 |
2018年 | 391 | 848 |
2019年 | 342 | 803 |
2020年 | 183 | 431 |
2021年 | 238 | 479 |
駅周辺
編集- 出雲大社
- 竹野屋旅館(1877年創業の老舗旅館で、竹内まりやの実家[19][20])
- 島根県立古代出雲歴史博物館
- 大社文化プレイス(うらら館・大社図書館)
- 出雲市役所大社行政センター
- 旧大社線 大社駅[6]
- 出雲市立大社中学校
- 出雲市立大社小学校
- 島根県道161号斐川出雲大社線
隣の駅
編集脚注
編集- ^ しまね観光ナビ 出雲大社観光レンタサイクル(一畑電車 出雲大社前駅) - 島根県観光連盟
- ^ a b c d e f g h i j k 鼠入昌史『終着駅巡礼』イカロス出版、2016年12月25日、98頁。ISBN 978-4-8022-0259-6。
- ^ a b c d e f g “出雲大社前駅(一畑電車 大社線)異国情緒あふれる駅舎の理由【訪ねて行きたい鉄道駅舎 第22回】”. サライ.jp (2017年3月6日). 2022年1月21日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j k l 安田就視・松本典久『DJ鉄ぶらブックス 027 昭和の終着駅 中国・四国篇』交通新聞社、2018年8月31日、54頁。ISBN 978-4-330-92918-7。
- ^ a b c 一畑電鉄出雲大社前駅舎 - 文化遺産オンライン(文化庁)
- ^ “一畑電車が10月ダイヤ改定 終電繰り上げも”. 朝日新聞デジタル. (2021年9月17日). オリジナルの2021年9月17日時点におけるアーカイブ。 2022年1月21日閲覧。
- ^ a b 寺田 2013, p. 168.
- ^ a b c d 寺田 2013, p. 299.
- ^ a b “近代化産業遺産群 続33” (PDF). 経済産業省. p. 72. 2022年1月21日閲覧。
- ^ “広報いずも 2013年1月号” (PDF). 出雲市広報情報課. p. 2 (2012年12月20日). 2022年1月21日閲覧。
- ^ “出雲大社駅構内の木質化等を行ないました。”. 一畑電車 (2014年4月10日). 2015年12月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年1月21日閲覧。
- ^ “一畑電車、出雲大社前駅の内装を「木質化」”. Response. (2014年4月10日). 2022年1月21日閲覧。
- ^ “出雲大社前駅の早朝・夜間 無人化による駅業務開始のご案内”. 一畑電車. 2023年11月22日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年11月22日閲覧。
- ^ 島根県統計書
- ^ 統計でみる出雲2019
- ^ 統計でみる出雲2020
- ^ 国土数値情報 駅別乗降客数データ - 国土交通省、2021年7月11日閲覧
- ^ “竹野屋の歴史”. 竹野屋について. 竹野屋旅館. 2022年3月16日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年5月9日閲覧。 “シンガーソングライターの竹内まりやは四代目繁蔵の三女にあたります(原文ママ)”
- ^ “竹内まりや「廃業はイヤ!」実家旅館の“お家騒動”乗り越え自らオーナーに”. 週刊女性PRIME. 主婦と生活社 (2017年5月16日). 2023年1月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年5月9日閲覧。
参考文献
編集- 寺田裕一『改訂新版 データブック日本の私鉄』ネコ・パブリッシング、2013年1月19日。ISBN 978-4-7770-1336-4。
関連項目
編集外部リンク
編集- 26.出雲大社前 - 一畑電車
- 一畑電鉄出雲大社前駅舎 - 国指定文化財等データベース(文化庁)