千潮丸(ちしおまる)は、千葉県教育庁の所有する漁業実習船である。千葉県立銚子商業高等学校海洋科千葉県立館山総合高等学校海洋科及び専攻科千葉県立大原高等学校の海洋科学系列の生徒が利用している。

千潮丸
横浜港大さん橋に接岸中の本船(2011年9月6日)
基本情報
船種 漁業実習船
船籍 日本の旗 日本
所有者 千葉県
建造所 カナサシ重工
信号符字 7JBM[1]
IMO番号 9379882
MMSI番号 432558000
経歴
進水 2006年
竣工 2006年7月
就航 2006年7月20日
現況 就航中
要目
総トン数 499 トン
全長 56.09 m
型幅 9.50 m
機関方式 ディーゼル
航海速力 12.5ノット
搭載人員 62名
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歴代の実習船 編集

  • 1955年(昭和30年)6月10日、初代千潮丸が竣工・就役した[2]。89トン[3]
  • 1958年(昭和33年)12月10日、初代若千葉丸が竣工・就役した[2]
  • 1965年(昭和40年)3月22日、2代目若千葉丸が竣工・就役した[3]。188.77トン[3]
  • 1975年(昭和50年)5月20日、3代目若千葉丸が竣工・就役した[3]。465.34トン[3]
  • 1989年(平成元年)3月26日[3]、先代の第4代「千潮丸」は静岡県清水市(現・静岡市清水区)の金指造船所で建造され、2006年(平成18年)まで18年間航海した。475.0トン[3]
  • 2006年(平成18年)7月20日、現在の第5代「千潮丸」が就航した。総トン数は499トンである。
  • 千葉県には、2008年(平成20年)3月までは漁業実習船が2隻あったが、その後「千潮丸」1隻だけとなった。もう1隻の船は、1996年(平成8年)3月までは、「若千葉丸」という「千潮丸」とほぼ同型のマグロ漁業実習船であった。1996年(平成8年)4月から2008年(平成20年)4月までは、「わかちば」という160トン型のカツオサンマ漁業実習船であった。

主な航海予定 編集

ハワイ沖マグロ延縄漁業航海実習(約50日)、千葉県立銚子商業高等学校の海洋科海洋船舶コース2年生、または千葉県立館山総合高等学校の海洋科海洋漁業コース及び海洋技術コース2年生および専攻科の生徒乗船。
  • 3学期:ハワイ沖マグロ延縄漁業航海実習(約50日)、千葉県立銚子商業高等学校の海洋科海洋船舶コース2年生、または千葉県立館山総合高等学校の海洋科海洋漁業コースおよび海洋技術コース2年生および専攻科の生徒乗船。

エピソード 編集

  • 長年に渡って海上気象を観測し通報した功績から、海上保安庁より2012年に気象庁長官表彰を受賞した[4]
  • 2010年9月23日にクレーン台船と衝突事故を起こしたが、外板が凹む程度で済んだ [5]
  • 長年に渡って海上気象を観測し通報した功績から、海上保安庁より2018年に2回目の気象庁長官表彰を受賞した[6]
  • 長期航海実習への出航は千葉日報社の記事になるのが毎年の風物詩[7][8][9]

画像 編集

脚注 編集

  1. ^ J-DOSS 日本海洋データセンター JODC”. 日本海洋データセンター. 2021年5月1日閲覧。
  2. ^ a b 海洋科概要、沿革”. 千葉県立銚子商業高等学校. 2021年5月1日閲覧。
  3. ^ a b c d e f g 安房水産高校(沿革・概要)”. 千葉県立館山高等学校. 2017年5月9日閲覧。
  4. ^ 第137回「気象記念日」 気象庁業績表彰受賞者名簿”. 国土交通省 (2012年6月1日). 2021年5月1日閲覧。
  5. ^ 船舶事故調査報告書 20 漁業実習船千潮丸押船第六十八さだ丸 クレーン台船かいせい衝突”. 国土交通省 (2012年1月27日). 2021年5月1日閲覧。
  6. ^ 安全航行へ気象データ提供 海上保安庁長官が表彰 千葉県立3高の実習船「千潮丸」”. 千葉日報 (2018年9月25日). 2021年5月1日閲覧。
  7. ^ 航海実習生、大海原へ 「千潮丸」で銚子漁港出発”. 千葉日報 (2012年6月9日). 2021年5月1日閲覧。
  8. ^ ハワイへ遠洋航海 マグロはえ縄操業を実習 館山総合高生”. 千葉日報 (2014年1月22日). 2021年5月1日閲覧。
  9. ^ 遠洋航海の実習生激励 銚子商高で壮行会”. 千葉日報 (2017年9月30日). 2021年5月1日閲覧。

関連項目 編集

外部リンク 編集