栃木運輸支局

運輸支局の1つ
宇都宮ナンバーから転送)

栃木運輸支局(とちぎうんゆしきょく)は国土交通省の45都道府県にある運輸支局のひとつ。関東運輸局管内。

栃木運輸支局

管内に自動車検査登録事務所を有する。海事関係は栃木運輸支局で扱うが、船舶登録関係の業務は扱わない。

所在地 編集

自動車登録管轄区域 編集

 
 
佐野自動車検査登録事務所

交付されるナンバープレートについて 編集

現在交付されているナンバープレートは下記の通りである。

  • 栃木運輸支局:「宇都宮」ナンバーになる。
    • 大田原市、那須塩原市、那須郡那須町は「那須」ナンバーのご当地ナンバーとなる。
    • 日光市、塩谷町は2025年(令和7年)5月頃より、「日光」ナンバーのご当地ナンバーとなる予定[1]
  • 佐野自動車検査登録事務所:「とちぎ」ナンバーになる。

元々、栃木運輸支局においては栃木県全域において「栃木」ナンバー(1988年以前は「栃」ナンバー)を交付していたが、栃木県内での自動車登録台数が増加したこともあり、ナンバープレートの逼迫対策もあって、1999年に栃木県南部の佐野市に自動車検査登録事務所を設け、別のナンバープレートを交付することとした。しかし、県南部に「栃木市」が存在する(栃木市は佐野自動車検査登録事務所の管内)ために、栃木運輸支局管内で「栃木」ナンバーを使用しつづけると混乱が生じる恐れがあったことから、栃木運輸支局で交付するナンバープレートを支局の存在する宇都宮市から「宇都宮」ナンバーに変更し、さらに佐野自動車検査登録事務所管内は佐野ナンバーとせず、ひらがなの「とちぎ」ナンバーとした(このとき、佐野市より規模の大きい足利市・栃木市・小山市などから「佐野」ナンバーとすることへの反発からそれぞれ別のナンバーを提案する事態となり、一方で佐野市は「佐野」の名称を用いることにこだわり、最終的には当時の栃木県知事である渡辺文雄が自動車検査登録事務所の移転の可能性をちらつかせながら「佐野」の名前を用いることを断念させたという[2][3])。なお、ダンプカー表示番号の頭は『とち』ではなく『佐野』である。

このように運輸支局で交付するナンバープレートを変更した事例(1988年頃までに実施された、頭文字一文字からフル表示への変更を除く)は、埼玉運輸支局(1975年、埼玉→大宮)および茨城運輸支局(1978年、茨城→水戸)があるが、いずれも検査対象軽自動車の登録名のみの変更(普通登録自動車は「埼」「茨」からの変更)であり、普通登録自動車(白ナンバー・緑ナンバー)を含めた大規模な変更を行った事例は他にない。

脚注 編集

出典 編集

  1. ^ “ご当地ナンバー”で地域の魅力を発信!~6地域から新たな地域名表示(ご当地ナンバー)の導入申込み ~地域名表示の追加 (PDF) 」。国土交通省報道発表資料。2023年(令和5年)4月21日。2023年(令和5年)11月2日閲覧
  2. ^ 「たかが車のナンバー」で勃発した栃木県の「仁義なき抗争」”. デイリー新潮 (2020年8月27日). 2020年8月28日閲覧。
  3. ^ 【ひらがなナンバー】「とちぎ」「つくば」「なにわ」「いわき」 漢字ではない深い事情”. AUTOCAR Japan (2020年4月6日). 2020年8月28日閲覧。

外部リンク 編集