尾小屋駅

かつて日本の石川県小松市にあった尾小屋鉄道の駅

尾小屋駅(おごやえき)は、かつて石川県小松市尾小屋町にあった[1]尾小屋鉄道尾小屋鉄道線ので同線の終着駅である。尾小屋鉄道線の廃止に伴い廃駅となった。

尾小屋駅
おごや
Ogoya
長原 (0.9 km)
地図
所在地 石川県小松市尾小屋町[1]
北緯36度17分55.9秒 東経136度31分44.5秒 / 北緯36.298861度 東経136.529028度 / 36.298861; 136.529028座標: 北緯36度17分55.9秒 東経136度31分44.5秒 / 北緯36.298861度 東経136.529028度 / 36.298861; 136.529028
所属事業者 尾小屋鉄道
所属路線 尾小屋鉄道線
キロ程 16.8 km(新小松駅起点)
駅構造 地上駅
ホーム 1面1線[1]
開業年月日 1919年[1]大正8年)11月26日[2]
廃止年月日 1977年昭和52年)3月20日[1][2]
備考 路線廃止に伴い廃駅。
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歴史 編集

駅構造 編集

単式ホーム1面1線を有する地上駅[1]梯川支流である郷谷川の上に駅舎があり[2]、駅構内の奥には車庫転車台があった[3]。構内には3本の側線が設けられていた[1]。また、当駅は1972年に公開された映画男はつらいよ 柴又慕情』のロケ地となった[1]

駅周辺 編集

当駅の東南側に尾小屋町(旧能美郡西尾村)集落がある。さらにその奥には尾小屋鉱山跡がある。

現状 編集

路線廃止後、駅跡は広場になっており、東京大学鉄道研究会とそのOBによる赤門軽便鉄道保存会(2014年活動終了)によって駅構内跡に作られた倉庫内に、気動車キハ2客車ホハフ7静態保存されている[4]。また、廃止後は尾小屋鉄道から社名を変更した小松バス(現在の北鉄加賀バス)の尾小屋線が廃止代替バスとして運行開始した[5]が、2022年11月30日を以って代替バスが廃止される。

当駅にはほかに、機関車5号蒸気機関車(2代)、気動車キハ3、客車ハフ1が保存、また機関車DC122が放置されていたが、前者3両は小松市により「小松市立ポッポ汽車展示館」に移設し保存されている[2]。また、2014年10月頃にはDC122が、栃木県那須烏山市の那珂川清流鉄道保存会に無償譲渡された。

隣の駅 編集

尾小屋鉄道
尾小屋鉄道線
長原駅 - 尾小屋駅

脚注 編集

  1. ^ a b c d e f g h i j k l 安田・松本 2017, p. 36.
  2. ^ a b c d e f g 朝日 2011, p. 34.
  3. ^ 最後の非電化軽便・尾小屋鉄道を語り継ぐ一冊。 - 名取紀之『編集長敬白』2009年3月18日
  4. ^ “旧尾小屋車両 生かしたい 所有の東大OBら高齢化「引き継いで」”. 北陸中日新聞Web. (2021年8月10日). オリジナルの2021年8月9日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20210809231724/https://www.chunichi.co.jp/article/308174 2022年1月5日閲覧。 
  5. ^ “とめるなバス尾小屋線 「守る会」が乗車証明券配布へ”. 北陸中日新聞Web. (2021年5月1日). オリジナルの2021年5月1日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20210501121143/https://www.chunichi.co.jp/article/246199 2022年1月5日閲覧。 

参考文献 編集

  • 新潮社編 今尾恵介監修 日本鉄道旅行地図帳6号「北信越」 ISBN 978-4-10-790024-1
  • JTBパブリッシング編集 宮脇俊三著 JTBキャンブックス鉄道廃線跡を歩く
  • 『週刊歴史でめぐる鉄道全路線 公営鉄道・私鉄 28 えちぜん鉄道 福井鉄道・北陸鉄道・のと鉄道』朝日新聞出版、2011年11月2日。 
  • 安田就視・松本典久『DJ鉄ぶらブックス 021 昭和の終着駅 北陸・信越編』交通新聞社、2017年6月7日。ISBN 978-4-330-78617-9 

関連項目 編集

外部リンク 編集