愛と精霊の家
『愛と精霊の家』(あいとせいれいのいえ、原題:The House of The Spirits)は、1993年制作のドイツ、デンマーク、ポルトガル映画。
愛と精霊の家 | |
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The House of The Spirits | |
監督 | ビレ・アウグスト |
脚本 | ビレ・アウグスト |
原作 |
イサベル・アジェンデ (「精霊たちの家」より) |
製作 | ベルント・アイヒンガー |
製作総指揮 |
ポーラ・ワインスタイン マーク・ローゼンバーグ |
出演者 |
メリル・ストリープ ジェレミー・アイアンズ ウィノナ・ライダー アントニオ・バンデラス グレン・クローズ アーミン・ミューラー=スタール ヴァネッサ・レッドグレイヴ |
音楽 | ハンス・ジマー |
撮影 | ヨルゲン・ペルソン |
編集 | ヤヌス・ビレスコフ=ヤンセン |
製作会社 | コンスタンティン・フィルム |
配給 |
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公開 |
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上映時間 | 139分 |
製作国 |
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言語 | 英語 |
製作費 | $40,000,000[1] |
興行収入 |
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南米某国(モデルはチリ)の富農一家の波乱に満ちた50年を豪華スターの競演で描いた壮大な人間ドラマ。イサベル・アジェンデのベストセラー小説『精霊たちの家』の映画化。ビレ・アウグスト監督。
あらすじ編集
1928年、南米某国。富農の名家トルエバ家の長女ローザが、政界絡みのトラブルに巻き込まれた父親の身代わりとなって毒殺される。
未来を予知するなど不思議な能力の持ち主である末娘クララは、姉の死を予知しながら救えなかった悲しみから口をきかなくなった。
一方、婚約者ローザを失った青年エステバンは権力を握ることに全ての情熱を傾け、20年間働きづめで大農場を作り上げる。久しぶりに故郷に戻ったエステバンは成長したクララと再会し結婚、エステバンの姉フェルラと3人で屋敷で暮らし始める。
やがてクララは妊娠し、娘ブランカを出産、エステバンは保守党の議員となる。しかし、この頃からエステバンは次第に独善的になり、ブランカが小作人の息子ペドロと逢瀬を重ねていたことを知るや、ヨーロッパのうさん臭い貴族との結婚を強要させたり、実の姉フェルラも追い出してしまう。
クララの死後、時代は大きくうねり始め、軍部が政権を掌握した。そんな中、ブランカはペドロと再会するが、軍事政権に逮捕されてしまう。ペドロは反政府組織のリーダーになっていたため、その居場所を白状させようと軍事政権はブランカを拷問する。
エステバンの奔走でペドロは国外へ脱出、ブランカは釈放される。親娘はここへ来てようやく互いに許し合うのだった。
キャスト編集
※括弧内は日本語吹替
- クララ・トルエバ - メリル・ストリープ(一柳みる)
- エステバン・トルエバ - ジェレミー・アイアンズ(池田勝)
- ブランカ・トルエバ - ウィノナ・ライダー(佐々木優子)
- ペドロ・セグンド - アントニオ・バンデラス(羽賀研二)
- フェルラ・トルエバ - グレン・クローズ(山田礼子)
- トランジート - マリア・コンチータ・アロンゾ
- エステバン・ガルシア - ヴィンセント・ギャロ
- セベロ - アーミン・ミューラー=スタール(岩田安生)
- ニベア - ヴァネッサ・レッドグレイヴ
- 少女時代のクララ - ジェーン・グレイ(大谷育江)
- ローザ - テリー・ポロ
評価編集
本作はドイツ内外の映画賞で数々の賞を受賞し、高い評価を受けた[2]。
脚注編集
- ^ a b “The House of the Spirits (1994)”. Box Office Mojo. 2011年8月15日閲覧。
- ^ “Awards for The House of the Spirits”. Internet Movie Database. 2012年3月16日閲覧。