斉藤美彦
斉藤 美彦(さいとう よしひこ、1955年 - )は、日本の経済学者。博士(経済学)。イギリスのリーテイル・バンキング研究から、金融政策や中央銀行デジタル通貨(CBDC)にその研究分野を移している。令和の時代に入ってからも引き続き活動範囲を広げており、2020年4月には自身のYouTubeチャンネル(斉藤美彦チャンネル)を開設した。
略歴
編集- 1955年 北海道北見市生まれ
- 1973年 北海道札幌南高等学校卒業
- 1979年 東京大学経済学部経済学科卒業
- 1979年 全国銀行協会連合会入社
- 1983年 預金保険機構出向(1985年まで)
- 1986年 ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス(LSE)大学院研究生(1987年まで)
- 1990年 日本証券経済研究所入所
- 1992年 ロンドン大学東洋アフリカ研究学院(SOAS)客員研究員
- 1995年 オックスフォード大学セント・アントニーズ・カレッジスワイヤ・キャセイパシフック・フェロー(1996年まで)
- 1997年 広島県立大学経営学部助教授
- 2001年 獨協大学経済学部教授
- 2007年 中国社会科学院日本研究所客員研究員(2008年まで)
- 2015年 大阪経済大学経済学部教授
著書
編集単著
編集- ポスト・ブレグジットのイギリス金融:政策・規制・ペイメント(文眞堂)2021年
- イングランド銀行の金融政策(金融財政事情研究会)2014年
- 金融自由化と金融政策・銀行行動(日本経済評論社)2006年
- イギリスの貯蓄金融機関と機関投資家(日本経済評論社)1999年
- リーテイル・バンキング:イギリスの経験(時潮社)1994年
主な共著
編集- ファイナンス入門(学問へのファーストステップ③)(ミネルヴァ書房)2021年
- 危機対応と出口への模索 イングランド銀行の戦略(晃洋書房)2020年[髙橋亘との共著]
- 現代経済の解読(第3版)(御茶の水書房)2017年
- イギリス住宅金融の新潮流(時潮社)2010年[簗田優との共著]
- 国債累積時代の金融政策(日本経済評論社)2009年[須藤時仁との共著]
- イギリスの金融規制―市場と情報の観点から―(日本証券経済研究所)2006年
- 第5巻 金融システムの変容と危機(マルクス経済学の現代的課題第I集グローバル資本主義)(御茶の水書房)2004年
- コーポレート・ガバナンスの社会的視座(日本経済評論社)2002年
- 市場化とアメリカのインパクト(東京大学出版会)2001年
- 繁栄と破綻(日本経済評論社)1998年
- 機関投資家と証券市場(日本証券経済研究所)1997年
- 世界の貯蓄金融機関(日本評論社)1996年
- 日米金融規制の再検討(日本経済評論社)1995年
- 市場システムの理論(御茶ノ水書房)1992年
主な訳書
編集- コスタス・ラパヴィツァス著『金融化資本主義:生産なき利潤と金融による搾取』(単訳)(日本経済評論社)2018年
- フォレスト キャピー著 『イングランド銀行―1950年代から1979年まで』(共訳)(日本経済評論社)2015年
- インゴ ウォルター編『銀行の証券業務参入』(共訳)(東洋経済新報社)1990年
論文
編集イギリスおよび日本中心に消費者信用・住宅信用・金融一般・機関投資家(年金・保険・投資信託)等に関連した論文多数