新機動戦記ガンダムW ENDLESS DUEL
『新機動戦記ガンダムW ENDLESS DUEL』(しんきどうせんきガンダムウイング エンドレスデュエル)は、1996年3月29日に日本のバンダイから発売されたスーパーファミコン用2D対戦型格闘ゲーム。
ジャンル | 2D対戦型格闘ゲーム |
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対応機種 | スーパーファミコン |
開発元 | ナツメ |
発売元 | バンダイ |
プロデューサー | 牛村憲彦 |
デザイナー | 谷口俊一 |
プログラマー |
宮部寿保 小室裕達 |
音楽 |
岩月博之 大橋春男 |
美術 |
谷口俊一 鈴木邦夫 |
シリーズ | ガンダムシリーズ |
人数 | 1 - 2人 |
メディア | 16メガビットロムカセット[1] |
発売日 |
1996年3月29日 |
売上本数 | 9万本[2] |
その他 | 型式:SHVC-AEDJ-JPN |
テレビ朝日系テレビアニメ『新機動戦記ガンダムW』(1995年 - 1996年)に登場するモビルスーツ同士による1対1の格闘ゲーム。前作に当たる『機動武闘伝Gガンダム』(1994年)と異なりパイロットの乗換えなどはなく、戦闘ボイスなどは収録されていない。『新機動戦記ガンダムW』の最終回の放送日に発売された[3]。
開発はナツメが行い、プロデューサーは後にPlayStation用ソフト『ガンダムバトルアサルト』(2000年)を手掛けた牛村憲彦、企画はスーパーファミコン用ソフト『ザ・ニンジャウォーリアーズアゲイン』(1994年)を手掛けた谷口俊一、音楽はスーパーファミコン用ソフト『奇々怪界-月夜草子』(1994年)を手掛けた岩月博之および大橋春男が担当している。
本作は同社が開発した初の「ガンダムシリーズ」を題材としたゲーム作品であり、後に発売された同社開発によるPlayStation用ソフト『ガンダム・ザ・バトルマスター』(1997年)と比較してガードダッシュやブーストジャンプといった当時としては多彩な操作が盛り込まれ、格闘ゲームとしての要素は濃くなっている。
ゲーム内容
編集システム
編集通常の2D格闘ゲームと同様、8方向レバーと4ボタンによる操作を行う。 ボタンは通常攻撃の弱/強と、ビームサーベル等を使用した武器攻撃の弱/強となっている。 近接時に前後いずれかの方向と通常攻撃ボタンで投げ、一部MSは空中でも投げを行える。 またレバー上方向への入力で通常のジャンプ、レバー後ろ方向への入力でガードが可能。 他に種類を問わないボタン二つ同時押しと、レバー操作により特殊な操作を行うことが出来る。
- ブーストジャンプ
- 地上でレバー左右以外の方向に入れてボタン2つ同時押しをすると、ブーストを使用したハイジャンプを行う。
- 空中では下方向以外の4方向にレバーを入れて2ボタン同時押しをすると、その方向にステップ・ハイジャンプする。
- ハイジャンプ後の落下時に下方向にレバーを入れる事で、ゆっくりと降下するホバリングが可能。
- ガードダッシュ
- 地上でレバー前方向に入れてボタン2つ同時押しをすると、立ちガードを行いながら前進するガードダッシュを行う。
- ガードしながら間合いを詰める事が出来るが、下段攻撃や投げには無力。
- ガードバックステップ
- 地上でレバー後方向に入れてボタン2つ同時押しをすると、ガードしながら後方にステップする。
- それぞれのステップ、ジャンプは通常攻撃をキャンセルして出す事が出来る。
- ジェネレーター出力ゲージ
- エネルギーゲージ(体力ゲージ)の下に配置されている、最大で300まで溜まるゲージ。
- 攻撃、防御などの様々な動作によって蓄積していく。
- このゲージを使用する事で、以下の動作を行える。
- バルカン
- 敵MSと距離を取った際に相手にサイト表示がされ、その状態で攻撃ボタンを押すとゲージを少量消費してバルカンによる攻撃を行う。
- 押すボタンが弱・強のどちらかで、発射数・消費ゲージ量に差がある。唯一ガンダムエピオンにはない。
- 強必殺技
- 強攻撃ボタンを押して必殺技を放つことで、通常より強力な必殺技となる。
- 消費量は一律100。
- メガ必殺技
- 各MSが持つ超必殺技。
- 消費量は一律200。ウイングガンダム、ウイングガンダムゼロのみ二つのメガ必殺技を持つ。
ステージ構成
編集登場キャラクター
編集- ガンダムデスサイズ
- パイロット: デュオ・マックスウェル
- メガ必殺技: デスハリケーン
- ガンダムヘビーアームズ
- パイロット: トロワ・バートン
- メガ必殺技: フルファイヤー
- ガンダムサンドロック
- パイロット: カトル・ラバーバ・ウィナー
- メガ必殺技: マグアナックヒュージレイド
- ウイングガンダムゼロ
- パイロット: ヒイロ・ユイ
- メガ必殺技: ハイパーツインライフル、バードモード
- メリクリウス
- パイロット: ルクレツィア・ノイン
- 超必殺技: プラネイトサンダー
- ガンダムエピオン
- パイロット: ゼクス・マーキス(仮面なし)
- 超必殺技: スパークウィンド
- ストーリーモードのボスキャラクター。VS.MODE、TRIAL MODEにて隠しコマンドを入力することにより登場。
スタッフ
編集- エグゼクティブ・プロデューサー:尾形和正、浅沼誠
- プロデューサー:牛村憲彦
- 企画:谷口俊一
- プログラマー:宮部寿保、小室裕達
- デザイナー:谷口俊一、鈴木邦夫
- サウンド:岩月博之、大橋春男
評価
編集評価 | ||||||||||
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ゲーム誌『ファミコン通信』の「クロスレビュー」では合計23点(満40点)[4]、『ファミリーコンピュータMagazine』の読者投票による「ゲーム通信簿」での評価は以下の通り、22.9点(満30点)となっている[6]。
項目 | キャラクタ | 音楽 | お買い得度 | 操作性 | 熱中度 | オリジナリティ | 総合 |
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得点 | 4.3 | 3.8 | 3.7 | 3.8 | 3.7 | 3.6 | 22.9 |
関連商品
編集- 新機動戦記ガンダムW ENDLESS DUEL ファイティング・マニュアル(覇王ゲームスペシャル51、講談社、1996年4月 ISBN 4063292517)
- 攻略本。
脚注
編集- ^ 前田尋之「Chapter 2 スーパーファミコンソフトオールカタログ 1996年」『G-MOOK176 スーパーファミコンパーフェクトカタログ』ジーウォーク、2019年9月28日、207頁。ISBN 9784862979131。
- ^ 猪俣謙次『ガンダム神話Zeta』ダイヤモンド社、1997年2月28日初版発行、72頁。ISBN 4-478-95021-0。
- ^ 一部地域により異なる
- ^ a b “新機動戦記ガンダムW 〜ENDLESS DUEL〜 まとめ [スーパーファミコン]” (日本語). ファミ通.com. KADOKAWA CORPORATION. 2020年10月3日閲覧。
- ^ “Shin Kidō Senki Gundam Wing: Endless Duel for SNES (1996)” (英語). Moby Games. Blue Flame Labs. 2020年10月3日閲覧。
- ^ a b 「超絶 大技林 '98年春版」『PlayStation Magazine』増刊4月15日号、徳間書店/インターメディア・カンパニー、1998年4月15日、238頁、ASIN B00J16900U。