旗照夫
旗 照夫(はた てるお、1933年12月2日[1] - 2019年12月8日[2])は、日本のジャズ・シンガー。本名:中山照男[1]。
経歴
編集東京府東京市麻布区生まれ。女1人、男4人の5人きょうだいの四男で、一番上の姉は宝塚出身の歌手として活動した旗マリ子。兄(次男)は俳優をしていた旗昭二。旗照夫自身は日本の男性ファッションモデル第1号。
都立日比谷高校を卒業後、ラジオ東京(現・TBSラジオ)の番組「味の素 ミュージックレストラン」でデビュー[1]。主な曲に「ハッシャバイ(Hush-A-Bye)」「あいつ」「史上最大の作戦のマーチ」などがある[1][2]。美空ひばりや、日本劇場(日劇)「ティーン・エイジャー・ジャズ」で江利チエミとの共演をし、他に映画やテレビなどにも出演した。
1959年から1961年まで、NHKの番組「おかあさんといっしょ」の初代レギュラーメンバーを務めた[1][2]。「NHK紅白歌合戦」に7回出場しているほか[1]、1962年には「みんなのうた」に3回出演している。
1977年、社員教育を目的としたケア・プログラム・アカデミーを創設。
2011年7月19日、「NHK歌謡コンサート」に出演し、「あいつ」を披露。同年11月10日、ゆうぽうとで開催された「第38回日本歌手協会歌謡祭」に出演。
作品
編集シングル
編集コロムビアレコード
- アンチェインド・メロディー UNCHAINED MELODY/ハッシャバイ HUSH-A-BYE(1955年8月、JL-152)
- 捜索者の唄(1956年8月、JL-177)- ワーナー映画「捜索者」主題歌。片面は、小坂一也の「ハート・ブレイク・ホテル」
- サヨナラの唄(SB-6)- 片面は、小坂一也の「ハート・ブレイク・ホテル」
- 砂に書いたラヴ・レター LOVE LETTER IN THE SAND(1957年、SB-32)- 片面は、朝丘雪路の「12時の鏡」
東芝音楽工業
- あいつ/君の顔(1960年、JP-1148)
- 日曜はダメよ/暗闇のブルース(JP-5057)
- アル・ディ・ラ AL DI LA/悲しき夢 LAST NIGHT A HEART WAS BROKEN(JP-5129)- ワーナー映画「恋愛専科」主題歌
- ホワイト・クリスマス
- 史上最大の作戦のマーチ
アルバム
編集- 恋のムード(JPO-1059)
NHK紅白歌合戦出場歴
編集年度/放送回 | 曲目 | 対戦相手 | ||
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1956年(昭和31年)/第7回 | 恋とは素晴らしいもの | 中原美紗緒 | ||
1957年(昭和32年)/第8回 | 八十日間世界一周 | ペギー葉山 | ||
1958年(昭和33年)/第9回 | 碧い空 | 中原美紗緒 | ||
1959年(昭和34年)/第10回 | マック・ザ・ナイフ | 雪村いづみ | ||
1960年(昭和35年)/第11回 | カリーナ | 朝丘雪路 | ||
1962年(昭和37年)/第13回 | 私の青空 | 坂本スミ子 | ||
1963年(昭和38年)/第14回 | 史上最大の作戦のマーチ | ペギー葉山 | ||
NHKみんなのうた出演歴
編集曲目 | コーラス | 初放送年月 | 再放送 | |
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もしぼくが | (なし) | 1962年(昭和37年)4月 - 5月 | 2017年(平成29年)6月 - 7月 | |
アイスクリームの歌 | 天地総子 | 1962年(昭和37年)6月 - 7月 | 2016年(平成28年)6月 - 7月 2022年(令和4年)8月 - 9月 | |
カラスの歌 | 1962年(昭和37年)10月 - 11月 | 2021年(令和3年)11月 | ||
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脚注
編集関連項目
編集- 中山千彰
- テレビプロデューサーで、元ニッポン放送ディレクター。兄(長男)の息子であり、『デーモン小暮のオールナイトニッポン』のディレクターを務めていた時に、親戚のつながりでこの番組のスペシャル企画『月曜オールナイトだよ!歌ってマンボ全員集合!だめだこりゃ』のマンボ大会の審査員として旗照夫が出演した。
- ケイリー=ヒロユキ・タガワ
- ハリウッド俳優。女優をしていた姉の息子。
- 田中知己
- 笠置シヅ子
- 1956年に旗と共演した『ジャジャムボ』という曲は、中国語圏で度々カバーされている(読売新聞2013年7月5日13面)。