松井源吾賞
松井源吾賞(まついげんごしょう)は、優れた構造デザイン・建築構造設計を行った構造家に贈られる賞。1991年から2005年まで計15回実施された。
概要
編集1990年、松井源吾の早稲田大学退官を機に、構造設計者の社会的評価を向上させることを目指して創設された。日本建築構造技術者協会が主催するJSCA賞とともに、日本で開催される建築構造分野の代表的な顕彰であった。2005年の第15回で終了したのち、これを受け継ぐ顕彰として同賞の受賞者らが「日本構造デザイン賞」を創設、第3回(2008年)からは「松井源吾特別賞」が設けられた。
歴代受賞作品・受賞者
編集受賞回 | 受賞者 | 受賞作品 | 建築設計 |
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第15回(2005年) | 金箱温春 | 豊栄市立(現・新潟市立)葛塚中学校 | 安藤忠雄 |
多田脩二 | 中国木材名古屋事業所 | 福島加津也+冨永祥子 | |
増田一眞 | 勝山館跡ガイダンス施設 | 文化財保存計画協会 + 広瀬鎌二 | |
第14回(2004年) | 磐田正晴 | 二宮のアトリエ | 阪根宏彦 |
中井政義 | プラダブティック青山店 | ヘルツォーク&ド・ムーロン | |
第13回(2003年) | セシル・バルモンド | サーペンタイン・ギャラリー・パビリオン 2002 | 伊東豊雄 + アラップ |
浜宇津正 | 郡上八幡スポーツセンター | 黒川哲郎 | |
第12回(2002年) | 稲山正弘 | 岐阜県立森林文化アカデミー | 北川原温 |
金田充弘 | メゾンエルメス | レンゾ・ピアノ + 竹中工務店 | |
第11回(2001年) | 池田昌弘 | 有田陶芸倶楽部 | シーラカンスK&H |
陶器浩一 | 梅田ダイビル | 日建設計 | |
坂茂 | ハノーヴァー万国博覧会日本館および紙管を用いた一連の建築設計 | ||
第10回(2000年) | 梅沢良三 | 鳥取県立フラワーパーク | アーキテクトファイブ |
金田勝徳 + 榊原信一 | 埼玉県立大学 | 山本理顕 | |
第9回(1999年) | 田中彌寿雄 | ふれあいプラザなのはな館 | 高崎正治 |
渡辺邦夫 | 幕張メッセ・北ホール | 槇文彦 | |
第8回(1998年) | 安藤欽也 | パークドーム熊本 | 高橋靗一 |
丹野吉雄 | 大館樹海ドーム | 伊東豊雄 + 竹中工務店 | |
第7回(1997年) | 小堀鐸二 | フジテレビ本社ビル | 丹下健三 |
第6回(1996年) | 新谷眞人 | 葛西臨海公園展望レストハウス | 谷口吉生 |
ハインツ・イスラー | シェル構造の発展に関する一連の業績 | ||
第5回(1995年) | 中田捷夫 | 檮原町地域交流施設 | 隈研吾 |
ピーター・ライス | 関西国際空港ターミナルビル | レンゾ・ピアノ + 日建設計 | |
第4回(1994年) | 今川憲英 | 石打ダム資料館 | 入江経一 |
第3回(1993年) | 斎藤公男 | テンション構造による一連の大スパン建築 | |
レスリー・E・ロバートソン | 建築構造家としての一連の業績 | ||
第2回(1992年) | 草場基成 | 松下クリニック | 葉祥栄 |
播繁 | 大阪東京海上ビルディング | 鹿島建設 | |
第1回(1991年) | 川口衞 | サンジョルディ・パレス | 磯崎新 |
佐々木睦朗 | 美和ロック工業玉城工場 | 黒川雅之 |
参考文献
編集- 日本構造デザイン賞とは 日本構造家倶楽部
- 「松井源吾賞作品集」、松井源吾記念会、2005
関連項目
編集外部リンク
編集- 松井源吾賞受賞者一覧 日本構造家倶楽部