林 琢真(はやし たくま、2000年8月24日 - )は、愛知県愛知郡東郷町出身のプロ野球選手内野手)。右投左打。横浜DeNAベイスターズ所属。

林 琢真
横浜DeNAベイスターズ #00
2023年3月25日 ベルーナドームにて
基本情報
国籍 日本の旗 日本
出身地 愛知県愛知郡東郷町
生年月日 (2000-08-24) 2000年8月24日(23歳)
身長
体重
174 cm
74 kg
選手情報
投球・打席 右投左打
ポジション 遊撃手三塁手二塁手
プロ入り 2022年 ドラフト3位
初出場 2023年3月31日
年俸 1450万円(2024年)[1]
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

経歴 編集

プロ入り前 編集

東郷町立高嶺小学校1年生の時に硬式野球のクラブチームである高嶺ジャガーズで野球を始め、4年時から名古屋東ボーイズに所属し、投手兼内野手としてプレー[2]東郷町立東郷中学校では愛知瀬戸ボーイズでプレーした[2]

東邦高等学校に進学し、2年時から二塁手のレギュラーに定着[2]。3年春の第90回記念選抜高等学校野球大会に出場したが、初戦(2回戦)で花巻東に敗れた[3]。同年夏の西愛知県大会では6試合で打率.429、6盗塁を記録するが[4]、決勝で愛工大名電に敗れた[5]。2学年上に藤嶋健人、1学年下に石川昂弥がいた。

卒業後は駒澤大学に進学し、1年時から二塁手のレギュラーに定着。4年時にはハーレムベースボールウィークの日本代表に選出され[6]、チームトップの打率.368を記録した[2]。大学時代は打撃で結果が残せないシーズンもあったが、通算67試合で27盗塁と俊足巧打と堅い守備を武器とした[4]

2022年9月27日にプロ志望届を提出[7]。その後10月20日に行われたドラフト会議にて、横浜DeNAベイスターズから3位指名を受けた[8]。11月20日、契約金5500万円、年俸910万円という条件で入団した。背番号は00[9]

 
2023年3月5日 横浜スタジアムにて

DeNA時代 編集

2023年は、オープン戦で打率.296と好成績を残し開幕一軍を掴み取る[10]。開幕戦となった3月31日の阪神タイガース戦(京セラドーム)では2番・三塁手としてスタメン出場を果たす[11]。その後は2番・遊撃手として出場を続け[12]、4月9日の中日ドラゴンズ戦(横浜スタジアム)で、無死一・三塁の場面で鈴木博志から犠飛を決めプロ初打点を記録した[13]。4月12日の東京ヤクルトスワローズ戦(神宮球場)で、サイスニードからプロ初安打を打ち、そのままプロ初盗塁も決めた[14]。その後も一軍出場を続けていたが、6月14日、打撃練習中に自打球で痛めた右足の母趾骨折と診断され、出場選手登録を抹消された[15]。リハビリと二軍調整を経て8月8日に再び一軍に昇格すると[16]、8月10日の中日戦(横浜)では仲地礼亜からのプロ初適時打でチームの勝利に貢献し、初めてお立ち台に上がった[17]。そこから三塁・遊撃でスタメン出場を増やし、広島東洋カープとのクライマックスシリーズファーストステージでは1番・遊撃手でフル出場を果たした[18]。1年目は65試合に出場し、打率.206、11打点、7盗塁という成績を残した[18]。11月22日、540万円増となる推定年俸1450万円で契約を更改した[18]

選手としての特徴 編集

50メートル5秒7の俊足を武器とし[19]、一塁到達タイムは4秒を切る[20]。打撃では粘り強さを見せる[4]

堅実な守備力に定評があり[4]、大学時代までは二塁手専門だったが、プロ入り後はチーム事情に合わせて遊撃手や三塁手としてもプレーしている[21]

詳細情報 編集

年度別打撃成績 編集

















































O
P
S
2023 DeNA 65 154 141 12 29 5 0 0 34 11 7 3 5 2 6 0 0 29 2 .206 .235 .241 .476
通算:1年 65 154 141 12 29 5 0 0 34 11 7 3 5 2 6 0 0 29 2 .206 .235 .241 .476
  • 2023年度シーズン終了時

年度別守備成績 編集



二塁 三塁 遊撃




































2023 DeNA 8 3 3 0 0 1.000 19 15 24 5 3 .886 25 26 50 2 9 .974
通算 8 3 3 0 0 1.000 19 15 24 5 3 .886 25 26 50 2 9 .974
  • 2023年度シーズン終了時

記録 編集

初記録

背番号 編集

  • 00(2023年 - )

代表歴 編集

脚注 編集

  1. ^ DeNA - 契約更改 - プロ野球」日刊スポーツ。2023年11月22日閲覧
  2. ^ a b c d 林琢真(横浜DeNAベイスターズ)」週刊ベースボールONLINE。2023年7月10日閲覧
  3. ^ 花巻東・田中、MAX125キロで東邦斬り 幻惑150球完投」『スポニチ Sponichi Annex』2018年3月27日。2022年10月23日閲覧
  4. ^ a b c d 【ドラフト注目選手】駒澤大・林琢真(はやしたくま)の特徴、成績、評価は?|2022年プロ野球ドラフト会議」ベースボールチャンネル、2022年10月19日。2023年4月15日閲覧
  5. ^ 【西愛知】愛工大名電、猛打で5年ぶりV ノーシードから勝ち上がった」『スポニチ Sponichi Annex』2018年7月28日。2022年10月23日閲覧
  6. ^ 侍J大学代表の24選手が選出 日体大の“二刀流”矢澤ら、オランダで国際大会参加」『Full-Count』2022年6月20日。2022年10月23日閲覧
  7. ^ 駒大から大学日本代表の林琢真ら3人がプロ志望届 高校生も9人が新たに提出」『Full-Count』2022年9月27日。2022年10月23日閲覧
  8. ^ 【ドラフト】駒大・林琢真はDeNAが3位指名「とてもびっくり。素直にうれしい」」『日刊スポーツ』2022年10月18日。2022年10月23日閲覧
  9. ^ 【DeNA】3位駒大・林琢真と入団合意「スピード感前面に出しアピールしたい」背番号「00」」日刊スポーツ、2022年11月20日。2022年11月20日閲覧
  10. ^ 【DeNA】ドラフト3位・林琢真が開幕1軍確定 開幕スタメンも視界に オープン戦打率3位」スポーツ報知、2023年3月29日。2023年4月15日閲覧
  11. ^ 打てなくても使われ続けたDeNA林 監督はキャンプから言っていた」朝日新聞DIGITAL、2023年3月14日。2023年4月15日閲覧
  12. ^ 【DeNA】初勝利挙げた前夜とほぼ同じスタメン、ドラ3林琢真はこの日も「2番遊撃」」日刊スポーツ、2023年4月6日。2023年4月15日閲覧
  13. ^ DeNA・新人・林が通算21打席目でプロ初打点!」スポニチアネックス、2023年4月9日。2023年4月15日閲覧
  14. ^ 番長DeNA、連勝4でストップも…ドラ3位・林琢真がプロ初安打&初盗塁「1本出てほっとした」」サンスポ、2023年4月12日。2023年4月15日閲覧
  15. ^ DeNA桑原 登録抹消の理由は肉離れ 林は右母趾骨折」カナロコ、2023年6月14日。2023年6月21日閲覧
  16. ^ 【DeNA】ドラ3林琢真8日中日戦から1軍再昇格へ、開幕1軍も6月14日に右母趾骨折で抹消」日刊スポーツ、2023年8月7日。2023年12月22日閲覧
  17. ^ 【DeNA】プロ初適時打のドラ3・林琢真が初のお立ち台で自己紹介 満員ハマスタの爆笑誘う」スポーツ報知、2023年8月10日。2023年12月22日閲覧
  18. ^ a b c DeNA・林琢真、540万円増の1450万円で更改「1軍で多くの経験をさせていただいた」 2年目の来季は遊撃にこだわる」サンスポ、2023年11月22日。2023年12月22日閲覧
  19. ^ 【DeNA】ドラ3林琢真、目指すは「ハマのスピードスター」大学屈指50m走5秒7の俊足武器」日刊スポーツ、2022年10月28日。2023年4月15日閲覧
  20. ^ 林琢真(横浜DeNAベイスターズ)」週刊ベースボールONLINE。2023年4月15日閲覧
  21. ^ 5試合で5人起用…DeNAの遊撃争いが超激化 ドラ3新人を指揮官称賛「うまくつないだ」」Full-Count、2023年4月6日。2023年4月15日閲覧
  22. ^ a b 【DeNA】ルーキー林琢真がプロ初安打 記念球は京田が村上から受け取り、頭をペコリと感謝」『日刊スポーツ』2023年4月11日。2023年4月11日閲覧

関連項目 編集

外部リンク 編集