架空の植物一覧(かくうのしょくぶついちらん)は、神話や伝説等に登場する実在しない植物の一覧である。

ジョン・ジェラード作 Herbal (1597)から「The goose-tree」。フジツボの木(barnacle tree)とも呼ばれる。ガチョウを生む木

近代・現代の創作に関しては、複数の創作に共通して用いられている概念や、詳細な設定があり物語の中で大きな役割を担っているもの、独立記事作成の目安を達成したものなどに限定して記載する。

神話・伝説編集

生命の樹、生命の木
世界樹World tree
天国・地獄等の植物
食人木
  • マダガスカルの木
  • vampire vine
  • ヌビアの木
  • ヤ=テ=ベオ(中央アメリカと南アメリカ)
  • 樹木子(日本民話)
  • オオカムヅミ - 【日本神話】雷神と黄泉軍を追い払った3個の桃
  • 禁断の果実
  • 不和の林檎
  • 黄金の林檎 - ギリシャ神話や北欧神話など、登場頻度が多い。
  • 銀の林檎 - アイルランド神話に登場するアマン・アヴラッハ英語版(古アイルランド語で「林檎の場所」の意)という楽園島の木に生る魔法のリンゴ。食べると不老不死となる。
  • 聖なるリンゴがついた銀の枝(ケルト神話) - 異界アンヌンとティル・ナ・ノーグを渡るのに必要なパスポート。
    • アマン・アヴラッハに来た船乗りに、不思議な女性がリンゴの花がついた銀の枝を渡し、船乗りは素晴らしい旅を始めるエピソードもある[1]
  • 仙桃(蟠桃)(中国神話) - 薬。西王母が長命を望む前漢の武帝に与えた。仙人が集う宴会「蟠桃会」で、孫悟空が盗み食いをして不老長寿となる。
  • 窮桑の実 - 【中国神話】1万年に一度長寿の効果のある果実をつける[2]
不思議な能力を持つ
  • ラスコヴニク英語版(スラヴ神話) - あらゆる鍵の開け閉めができる力を持ち、鉄を金に変える錬金術の素材。しかし、存在を確認できる生物は僅かしかいない。
  • ロートスの木ギリシア神話
  • 搖錢樹 - 中国の民話に登場する「金のなる木」
  • en:Mímameiðr(ミーミルの樹、北欧神話) - 火や金属に対して無傷
神・人・動物の特徴を持つもの
その他
  • うどんげ(インドの伝説。同名の植物が実在する)
  • 知恵の樹(旧約聖書)
  • フィクス・ルミナレス英語版(ローマ神話)
  • バルンストック(北欧神話) - オーディンが剣を刺した木。後に、その剣をシグルドが引き抜くこととなる。
  • ヒソプ (旧約聖書) - 清めの水英語版、癒しの儀式に使用するようにと書かれている植物だが、長い歴史の中で特定不能となった。
  • レーラズ英語版(北欧神話) - ユグドラシルと同一視されることがある。二匹の山羊に葉が食べられる。
  • シダの花en) - スラヴ語圏の伝説上の植物。見つけた人に幸運が舞い込むというが、そもそもシダは花を咲かせない植物である。
  • Cad Goddeu(en、「木の戦い」の意) - 14世紀のウェールズのポエム。伝説的な付与魔術師グウィディオンが木を動かし、軍隊として戦わせた。

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近代の創作編集

遺伝子操作突然変異
パロディ
ファンタジー

謂れのある植物編集

  • en:Sacred tree at Uppsala - ウプサラの聖木
  • オオウイキョウ - プロメテウスが茎に火を隠して人間に渡した。ディオニューソスの持つ豊穣の杖テュルソスは、オオウイキョウの茎から作られている[3]
  • シルフィウム英語版 - 薬・調味料。架空の植物ではなく、実在したが原因不明の理由で絶滅
  • ニワウルシ(別名:神樹、tree of heaven) - 中国原産の木。耐候性と生命力、繁殖力と成長力が強く、伐採しても直ぐに芽が生えて再生し、駆除が困難であることから 地獄の木(tree of Hell)とも呼ばれる。漢方薬にも使われている。一部の地域では、侵略種とされる。
  • 三度栗 - 年に3回実を付けると言われる品種。
  • ヤドリギ - ケルトに置いて重要視され、北欧神話の神バルドルを倒すのに使用された。ギリシア神話の英雄アイネイアースには「黄金のヤドリギの枝」を冥府の王プロセルピナに手土産として送るエピソードがある。
聖なるハーブ英語版
  • バーベナ - 神や超自然的な力と関連付けられ、悪魔祓い、強壮剤として信じられた。「Devil's bane(悪魔が滅びる原因)」とも呼ばれた。

宗教編集

ケルト
  • ハシバミ - 知恵と魔除けと関連付けられ、占いや魔法の道具とされた。
  • ヤドリギ - 神聖視されたが、オークについたものは特に神聖とされた。
仏教三大聖樹

脚注編集

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  1. ^ Emain AblachOxford Reference
  2. ^ 袁珂 著、鈴木博 訳『中国の神話伝説』上、青土社、1993年 137-139頁
  3. ^ 藤田安二 (1976). “オオウイキョウについて”. 香料 116: 63-66. 

関連項目編集