柴田 嶺(しばた りょう、1987年2月24日[3] - )は、日本の元フィギュアスケート選手(ペア、男子シングル)。2004年ISUジュニアグランプリ ハルギタ杯、2005年ISUジュニアグランプリ アンドラ杯優勝。ペア転向時のパートナーは高橋成美

柴田 嶺
Ryo SHIBATA
選手情報
生年月日 (1987-02-24) 1987年2月24日(37歳)
代表国 日本の旗 日本
出生地 北海道釧路市
身長 169 cm
元パートナー 高橋成美
元コーチ ステファニア・ベルトン
ロックニ・ブルーベイカー
川越正大
須貝麻里子 (1998-2005)[2]
元振付師 ニコライ・モロゾフ
Jamie Whyte
川越正大
元所属クラブ 木下グループ
引退 2018年
ISUサイト バイオグラフィ
ISU パーソナルベストスコア
合計スコア 172.81 2004 JGPハルギタ杯
ショート 58.00 2005 JGPクロアチア杯
フリー 116.64 2005 JGPアンドラ杯
■テンプレート ■選手一覧 ■ポータル ■プロジェクト

人物 編集

イリーナ・スルツカヤのビールマンスピンに憧れ、(男子としては珍しく)ビールマンスピンを習得[4]。衣装や髪型など、見せることにも強い意識を持つ[5]。コンビネーションのセカンドジャンプに3回転ループをつけることができたほか[6]、3回転アクセルは2007年の練習中に成功をおさめていた[7]

経歴 編集

小学5年生のとき、テレビで長野オリンピックを見たことがきっかけでフィギュアスケートを始める[8]。高校卒業までは釧路の須貝麻里子に師事し[9]、2002年に全日本ジュニア選手権優勝、同年の全日本選手権では5位に入った。翌2003-2004シーズンは不振に陥り、2004-2005シーズンには日本スケート連盟の特別強化指定を外れたためISUジュニアグランプリには自費参加となったが、ハルギタ杯で優勝しJGPファイナルに進出。翌シーズンのジュニアグランプリアンドラ杯で2度目の優勝を果たした。

明治大学進学とともに上京し、中学2年生から振り付けを依頼していた川越正大の指導を受けるようになった[9]が、シニアクラスでは表彰台に立つことがなく2007-2008シーズンを最後に国際舞台からも遠ざかった。

2010年1月に競技から引退[10]。故郷釧路で開催された冬季国民体育大会が最後の競技会となった。プロ転向を表明している。

2013年末〜2015年3月にヨーロッパ各地を巡演する最大級のアイスショー「ホリデー・オン・アイス」、2015年7月〜9月にイギリス・ブラックプールプレジャービーチで開催されたロングラン公演「ホット・アイス・ショー」に出演。海外をメインにプロスケーターとしてのキャリアを築く。[11]

2016年5月18日、高橋成美とのペアを結成し、競技に復帰することが発表された。[12]

2018年7月12日、自らのインスタグラムで競技引退を発表した。[13]

2022年7月、9月から開催される浅田真央アイスショー「BEYOND」への参加が発表された。

主な戦績 編集

ペア 編集

大会/年 2016-17 2017-18
全日本選手権 4 2
アジア冬季大会 6
アジアフィギュア杯 3

詳細 編集

2017-2018 シーズン
開催日 大会名 SP FS 結果
2017年8月2日 - 5日 2017年アジアフィギュア杯香港 2
42.78
2
89.56
3
132.34
2016-2017 シーズン
開催日 大会名 SP FS 結果
2017年2月23日 - 25日 2017年アジア冬季競技大会札幌 5
48.78
6
81.75
6
130.53
2016年12月22日 - 25日 第85回全日本フィギュアスケート選手権門真 4
43.25
4
79.13
4
122.38

男子シングル 編集

大会/年 2002-03 2003-04 2004-05 2005-06 2006-07 2007-08 2008-09 2009-10
全日本選手権 5 11 7 8 16 15
GP中国杯 10 12
GPロシア杯 12
エイゴンチャレンジ杯 5
世界Jr.選手権 12 12
全日本Jr.選手権 1 棄権 6 3
JGPファイナル 4 7
JGPクロアチア杯 3
JGPアンドラ杯 1
JGPハルギタ杯 1
JGPクールシュベル 4
JGPチェコスケート 14
JGPトラパネーゼ杯 12
JGPベオグラード・スパロー 4

詳細 編集

2009-2010 シーズン
開催日 大会名 SP FS 結果
2009年12月25日-26日 第78回全日本フィギュアスケート選手権門真 11
60.40
17
101.09
15
161.49


2008-2009 シーズン
開催日 大会名 SP FS 結果
2008年12月25日-27日 第77回全日本フィギュアスケート選手権長野 13
53.80
17
87.58
16
141.38


2007-2008 シーズン
開催日 大会名 SP FS 結果
2008年3月6日-9日 2008年エイゴンチャレンジ杯ハーグ 8
53.70
5
115.10
5
168.80
2007年12月26日-28日 第76回全日本フィギュアスケート選手権大阪 11
50.00
7
117.93
8
167.93
2007年11月7日-11日 ISUグランプリシリーズ 中国杯ハルビン 12
48.70
12
85.49
12
134.19


2006-2007 シーズン
開催日 大会名 SP FS 結果
2006年12月27日-29日 第75回全日本フィギュアスケート選手権名古屋 11
54.35
8
122.99
7
177.34
2006年11月24日-26日 ISUグランプリシリーズ ロシア杯モスクワ 12
49.32
10
109.11
10
158.43
2006年11月9日-12日 ISUグランプリシリーズ 中国杯南京 8
57.40
10
96.23
10
153.63


2005-2006 シーズン
開催日 大会名 予選 SP FS 結果
2006年3月6日-12日 2006年世界ジュニアフィギュアスケート選手権リュブリャナ 5
106.20
9
55.08
15
95.93
12
151.01
2005年12月23日-25日 第74回全日本フィギュアスケート選手権東京 - 11
53.15
9
108.20
11
161.35
2005年12月10日-11日 第74回全日本フィギュアスケートジュニア選手権長野 - 3
56.75
3
112.50
3
169.25
2005年11月24日-27日 2005/2006 ISUジュニアグランプリファイナルオストラヴァ - 6
53.20
8
97.91
7
151.11
2005年10月6日-9日 ISUジュニアグランプリ クロアチア杯ザグレブ - 1
58.00
3
107.65
3
165.65
2005年9月7日-11日 ISUジュニアグランプリ アンドラ杯カニーリョ - 3
53.73
1
116.64
1
170.37


2004-2005 シーズン
開催日 大会名 SP FS 結果
2004年12月2日-5日 2004/2005 ISUジュニアグランプリファイナルヘルシンキ 3
57.62
4
107.92
4
165.54
2004年11月20日-21日 第73回全日本フィギュアスケートジュニア選手権大阪 5
54.67
7
101.12
6
155.79
2004年10月12日-17日 ISUジュニアグランプリ ハルギタ杯ミエルクレア=チュク 2
56.36
1
116.45
1
172.81
2004年8月26日-28日 ISUジュニアグランプリ クールシュベルクールシュベル 4
51.22
4
98.27
4
149.49


2003-2004 シーズン
開催日 大会名 SP FS 結果
2003年10月31日-11月3日 ISUジュニアグランプリ チェコスケートオストラヴァ 9 15 14


2002-2003 シーズン
開催日 大会名 予選 SP FS 結果
2003年2月24日-3月2日 2003年世界ジュニアフィギュアスケート選手権オストラヴァ 5 12 12 12
2002年11月23日-24日 第71回全日本フィギュアスケートジュニア選手権名古屋 - 1 2 1
2002年10月31日-11月3日 ISUジュニアグランプリ トラパネーゼ杯ミラノ - 4 16 12
2002年9月12日-14日 ISUジュニアグランプリ ベオグラード・スパローベオグラード - 2 5 4


2001-2002 シーズン
開催日 大会名 SP FS 結果
2001年11月23日-24日 第70回全日本フィギュアスケートジュニア選手権東京 5 7 6

プログラム 編集

ペア

シーズン SP FS
2017-2018 A Moment to Remember
作曲:大島ミチル
振付:マリナ・ズエワ
映画『ニュー・シネマ・パラダイス』より
作曲:エンニオ・モリコーネ
振付:マッシモ・スカリ
2016-2017 タイスの瞑想曲
作曲:ジュール・マスネ
歌劇『トゥーランドット』より
作曲:ジャコモ・プッチーニ


シングル

シーズン SP FS EX
2008-2009[14] ロミオとジュリエット
作曲:セルゲイ・プロコフィエフ
振付:アストリッド・シュラブ
死の舞踏
作曲:カミーユ・サン=サーンス
火の鳥
作曲:イーゴリ・ストラヴィンスキー
振付:川越正大、佐藤紀子
オペラ座の怪人
作曲:アンドリュー・ロイド・ウェバー
振付:川越正大
2007-2008[15] 死の舞踏
作曲:カミーユ・サン=サーンス
振付:川越正大
幻想即興曲
作曲:フレデリック・ショパン
振付:川越正大
ティアーズ・イン・ヘヴン
ボーカル:エリック・クラプトン
振付:川越正大
2006-2007[2][16] ハナの瞳
作曲:マクシム・ムルヴィツァ
振付:川越正大
アディオス・ノニーノ
作曲:アストル・ピアソラ
振付:川越正大
ティアーズ・イン・ヘヴン
ボーカル:エリック・クラプトン
振付:川越正大
アヴェ・マリア
2005-2006[17] ブラックオパール
振付:川越正大
マラゲーニャ
演奏:エルネスト・レクオーナ
振付:川越正大
ストレイ・キャット・ストラット
作曲:ブライアン・セッツァー
振付:川越正大
2004-2005[17] レジェンド・オブ・フォール 作曲:ジェームズ・ホーナー マラゲーニャ
演奏:エルネスト・レクオーナ
振付:川越正大
プレイヤー
2003-2004[17] テンペスト 『レッド・バイオリン』より
作曲:フリッツ・クライスラー、演奏:川井郁子
ピアノ協奏曲第1番
ピアノ協奏曲第2番
作曲:セルゲイ・ラフマニノフ
プレイヤー

脚注 編集

  1. ^ 2017 札幌冬季アジア大会公式HPの選手情報より
  2. ^ a b 『Cutting Edge 2007』p.90
  3. ^ 『フィギュアスケート選手名鑑 2006』新書館、2005年12月、p.36
  4. ^ 『Cutting Edge』pp.81-83、『Cutting Edge 2007 日本男子フィギュアスケートオフィシャルファンブック』DAI-X出版、2007年1月、p.68
  5. ^ 『Cutting Edge 2007』pp.66-67
  6. ^ 『Cutting Edge 2008』p.71
  7. ^ 『Cutting Edge 2008』p.69
  8. ^ 『Cutting Edge 日本男子フィギュアスケートオフィシャルファンブック』DAI-X出版、2005年12月、p.77
  9. ^ a b 『Cutting Edge 2008 日本男子フィギュアスケートオフィシャルファンブック』DAI-X出版、2007年12月、p.71
  10. ^ フィギュア柴田、来年1月で引退 釧北陽高出身 - 47news 同 - 北海道新聞
  11. ^ 高橋成美/柴田嶺組インタビュー - Pigeon Post
  12. ^ フィギュア柴田嶺6年ぶり現役復帰、高橋とペア結成
  13. ^ 「SNSを通じて皆さんにご報告させて頂きます😊 2016年にペアとして現役復帰し、 約2年間競技者として滑らせて頂きましたが、 この度引退をさせて頂く決意を致しました❗️ …」”. Instagram. 2019年5月9日閲覧。
  14. ^ 『フィギュアスケートDays Plus 2008-2009男子シングル読本』ダイエックス出版、2008年9月、p.34
  15. ^ 『Cutting Edge 2008』p.72
  16. ^ 『Cutting Edge 2008』p.67
  17. ^ a b c 『Cutting Edge』p.95

外部リンク 編集