森夏枝
日本の政治家
森 夏枝(もり なつえ、1981年7月2日 - )は、日本の政治家。日本維新の会所属の元衆議院議員(1期)。京都維新の会前代表。
森 夏枝 もり なつえ | |
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生年月日 | 1981年7月2日(43歳) |
出生地 | 日本 愛媛県西条市 |
出身校 | 鹿屋体育大学 |
前職 |
太極拳指導員 党本部職員 |
所属政党 |
(無所属→) (日本維新の会→) (維新の党→) (おおさか維新の会→) 日本維新の会 |
親族 | 父・森達正(西条市議会議員) |
選挙区 | 比例近畿ブロック(京都3区) |
当選回数 | 1回 |
在任期間 | 2017年10月22日[1] - 2021年10月14日 |
経歴
編集愛媛県西条市出身[2]。父親の森達正はスポーツ用品店経営の傍ら1995年より西条市議会議員を務め、2018年より「たぬき本舗」を設立し社長に就任、息子(専務)とともに経営している[3][4][5]。
愛媛県立西条高等学校卒業。2001年に上海体育大学武術学部太極拳学科に交換留学する[6]。2004年に鹿屋体育大学を卒業し、太極拳指導員になる。2008年に父親と「西条中央スポーツクラブ」を設立運営[4]。2009年には内閣府の「世界青年の船」事業に参加した[7]。
2011年の愛媛県議会議員選挙では西条市選挙区から無所属で立候補するも落選[8]。
2012年に維新政治塾を卒業。同年の第46回衆議院議員総選挙では愛媛3区から日本維新の会公認で立候補するも落選[9]。
2014年の第47回衆議院議員総選挙では愛媛4区から維新の党公認で立候補するが落選[10]。
2015年の愛媛県議会議員選挙では西条市選挙区から立候補するも落選[11]。
2016年の衆議院京都3区補欠選挙では、おおさか維新の会公認で立候補したが、次点で落選[12]。
2017年の第48回衆議院議員総選挙では京都3区から日本維新の会公認で立候補。得票数は5候補者中4位、惜敗率26.202%、得票率10.04%[注 1]であったが、重複立候補していた比例近畿ブロックで名簿上単独1位と優遇されていたため復活当選を果たした[13][14]。
政策
編集- アベノミクスをどちらかと言えば評価しない[17]。
- 消費増税の先送りを評価する[17]。
- 安全保障関連法の成立を評価する[17]。
- 安倍内閣による北朝鮮問題への取り組みを評価する[17]。
- 共謀罪法を評価する[17]。
- 安倍内閣による森友学園問題・加計学園問題への対応を評価しない[17]。
- 幼稚園・保育所から大学まで教育を無償化すべきだ[17]。
- 当面は財政再建のために歳出を抑えるのではなく、景気対策のために財政出動を行うべきだ[17]。
- 財政赤字は危機的水準であるので、国債発行を抑制すべきだ[17]。
- 所得や資産の多い人に対する課税を強化すべきだ[17]。
- 治安を守るためにプライバシーや個人の権利が制約にどちらかと言えば反対[17]。
- 被選挙権を得られる年齢を引き下げるべきだ[17]。
- 外国人労働者の受け入れを進めるべきだ[17]。
- 原子力規制委員会の審査に合格した原子力発電所の再開にどちらかと言えば反対[17]。
- 選択的夫婦別姓の導入にどちらかといえば賛成[17]。
- 消費税10%に反対[17]。
- 憲法改正に賛成。改正すべき項目として、憲法改正の手続・国民の権利と義務・地方自治を挙げる[17]。
不祥事
編集- 2018年度と2019年度に森の事務所で事務局長を務める父親が党員延べ99人の党費計約20万円を肩代わりしていた。公職選挙法では寄付行為を禁じており、森は「政治団体の支払いではなく、事務局長が個人的に立て替えた」と主張し違法性はないと釈明した上で「管理がずさんだった」と述べた[18]。森はこの問題が発覚した2020年10月時点では自身の関与を否定していたが、同年12月末には一転して事務所関係者に「難しかったら名前だけでいいです」などと発言していたことを認めた。また、肩代わりした党費の回収は困難との見方を示した上で、「党員になることに財産的価値はないので、寄付行為にはあたらない」と主張し、記者会見は開かない意向を示した[19]。2021年1月18日、日本維新の会幹事長の馬場伸幸は会見で森に15日付けで党員資格停止3カ月の処分を出したことを明らかにした[20]。同年3月23日、京都市民らでつくる「日本維新の会・森夏枝被害者の会」が、森らを公職選挙法違反(選挙区内での寄付)などの疑いで京都地方検察庁に告発状を提出したと「- 被害者の会」関係者が明らかにした[21]。
- 2018年1月以降、通常は議員歳費から引き落とされる議員宿舎の家賃を、文書通信交通滞在費や党本部からの献金などが入った資金管理団体から支出していた[22]。
- 第19回統一地方選挙直前の2019年2月、同じ維新の会に所属する上倉淑敬京都府議会議員を誹謗中傷する内容の文書を作成し、京都の一部地域に郵送などの方法で頒布した[23]。森側は「森夏枝被害者の会」が公職選挙法違反(虚偽事項の公表)の疑いでこの問題を京都地検に告発したことが報じられた2021年4月時点では代理人弁護士を通して「主張されている事実の正誤についての反論や法解釈の誤りについての指摘を行っていきたいと考えております」と述べていた[24]が、同年5月には一転して「京都維新の会」の全体会議において事実を認め謝罪した[23][25][26]。日本維新の会代表の松井一郎らは森に対して口頭注意した上で、「今回の件で(京都維新の会の)代表を辞めさせることは考えていない。引き続き頑張るように。皆さんの信頼回復につとめるように」などと述べ、森を続投させる意向を示した[23]。
- 2021年2月に森が代表を務める日本維新の会京都府総支部が府選挙管理委員会に提出した2020年分の政治資金収支報告書において、支出した備品・消耗品費を33万4千円過大に計上していた。同支部は2022年6月に報告書を修正しており、支部の幹事長を務める上倉淑敬府議は「当時の会計担当者が二重計上したり、森夏枝事務所で使った支出を計上したりしていた」と説明した[27]。
脚注
編集注
編集出典
編集- ^ “国会議員の任期満了日等”. 鳥取県公式サイト 2021年8月18日閲覧。
- ^ 森夏枝:愛媛3区 : プロフィル : 衆院選2012 : 衆院選 : 選挙 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
- ^ 「想い」が繋いだたぬきのタスキ。愛媛の老舗銘菓「たぬき本舗株式会社」が語る事業承継のリアル事業承継LABO, 2020年06月02日
- ^ a b 若手クラブ仕事人の夢メッセージ森夏枝さん公益財団法人日本スポーツ協会、2012メルマガ10月(84号)
- ^ ソーシャルインパクトボンド 償還済 西条市SIB たぬきまんじゅう販路拡大プロジェクトen.try
- ^ 衆議院京都府第3区 補欠選挙
- ^ “2017衆院選:主な立候補者の横顔 3区 /京都”. 毎日新聞. (2017年10月13日) 2020年10月13日閲覧。
- ^ 愛媛県 議選 : 開票結果 : 統一地方選2011 : 地方選 : 選挙 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
- ^ 愛媛 小選挙区:開票結果:総選挙2012年 - YOMIURI ONLINE、2017年10月24日閲覧。
- ^ 愛媛-開票速報-2014衆院選 - 朝日新聞デジタル、2017年10月24日閲覧。
- ^ 愛媛県議選2015 開票速報 - 愛媛新聞ONLINE、2017年10月24日閲覧。
- ^ 【衆院ダブル補選】京都3区補選で民進党の泉健太氏当選 約6万5000票獲得し対立候補を寄せ付けず - 産経ニュース(2016年4月25日)、2017年10月24日閲覧。
- ^ 第48回衆院選 京都 - 毎日新聞、2017年10月24日閲覧。
- ^ 【速報】維新・森氏が復活当選 - 京都新聞(2017年10月22日)、2017年10月24日閲覧。
- ^ 維新・森氏が衆院選出馬取りやめ意向 馬場幹事長「理由はよく分からない」京都新聞2021年9月26日付
- ^ “維新京都府総支部代表に堀場幸子衆院議員、幹事長に上倉淑敬府議”. 京都新聞. (2022年11月5日) 2022年11月6日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q 2017衆院選 候補者アンケート朝日東大谷口研究室調査
- ^ “維新議員の事務所が99人分の党費肩代わり 父親が私費で支払い、公選法違反の可能性”. 京都新聞. (2020年10月13日) 2020年10月13日閲覧。
- ^ “党員集め「名前だけでいい」と発言 維新・森議員認める”. 朝日新聞. (2020年12月28日) 2020年12月29日閲覧。
- ^ “維新・森衆院議員に党員資格停止3カ月の処分 事務所が党費肩代わり「法に触れる可能性認識」”. 京都新聞. (2021年1月18日)
- ^ “維新・森議員を公選法違反容疑で告発 党費肩代わりで”. 朝日新聞DIGITAL. (2021年3月23日) 2021年3月23日閲覧。
- ^ “維新・森夏枝氏、議員宿舎家賃を資金管理団体から支出 2年で計136万円”. 毎日新聞. (2020年11月30日) 2020年11月30日閲覧。
- ^ a b c 前代未聞!維新の会の衆院議員が「怪文書作成」バレて謝罪へFRIDAY, 講談社、2021年05月12日
- ^ 日本維新の会所属議員に浮上した「怪文書騒動」その深層 「告発状」が京都地検に提出されるまでに… FRIDAY, 講談社、2021年04月12日
- ^ “維新・森衆院議員が府議を中傷する文書 「事実」と陳謝”. 朝日新聞. (2021年5月13日) 2021年5月16日閲覧。
- ^ “「祇園のクラブによく飲みに」維新・森夏枝衆院議員、府議中傷で謝罪”. 読売新聞. (2021年5月16日) 2021年5月16日閲覧。
- ^ “維新の京都支部、政治資金収支33万円過大に計上 不適切な会計処理認める”. 京都新聞. (2022年11月5日) 2022年11月6日閲覧。