株式会社沖データ(おきデータ、: Oki Data Corporation)は、東京都港区に本社を置いていた日本プリンターメーカー。通称「OKIデータ」。

株式会社沖データ
Oki Data Corporation.
種類 株式会社
略称 ODC
本社所在地 日本の旗 日本
108-8551
東京都港区芝浦4丁目11番22号
設立 1994年平成6年)10月1日
業種 電気機器
法人番号 1010401006123 ウィキデータを編集
代表者 代表取締役社長 波多野徹
資本金 190億円
売上高 1,078億円(グループ)
2019年3月期)
従業員数 1,053名(単独)
4,216名(グループ)
(2019年3月末現在)
主要株主 沖電気工業(株) 100%
外部リンク https://www.oki.com/jp/printing/
特記事項:2021年4月1日沖電気工業に吸収合併。
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概要 編集

沖電気のプリンター部門が1994年平成6年)に独立分社化。インパクトプリンターに強みを持つ一方、独自のLEDヘッドを使用したLED方式の電子写真プリンター(LEDプリンター)で一定の評価を得ている。

1994年平成6年)発売のMICROLINE803PSIIはA3ノビ用紙に対応した世界初のプリンターであった。

1996年平成8年)MICROLINE4wを発表。LED技術の優位性を活かした、当時世界最小・超小型プリンターであった。

1990年代後半、オフィスの印刷物のカラー化が急激に進むなか、1998年平成10年)、OKIデータとして初のカラープリンターとなるMICROLINE8cを発表。以降の同社のカラープリンターのベースとなった。

2003年平成15年)に発売したインパクトプリンター5860SPは、従来では困難であった2.7mmまでの厚さの通帳や厚紙へ印字を可能とし、主に中国市場をターゲットとして開発され、銀行・郵便局などの通帳、戸籍簿などの証明書類への業務用印刷に使用された。

2006年平成18年)発売のLEDタンデムカラープリンターC3400(A4)、C8600(A3)は電子写真式カラープリンターとして当時世界最小。また、世界初の異種材料間の薄膜接合技術を実用レベルで量産化に成功した「エピフィルムボンディング技術」を開発した。

同社のLEDプリンターは「HDカラープリンティングテクノロジー」と称する技術に特徴があり、精細なドット印刷が可能なことから、2pt以下の細かな字や極細の線が表現でき、ドット毎に階調表現が可能なため、繊細なカラー表現が可能となっている。 また、メディア全体に正確なドット印字が可能なことから、「デジタル・ドット・プリント・テクノロジー」と称される印刷されたドットをデジタルデータとして読み込むAnoto、Val-Code、Grid Mark等のアプリケーション対応に優れたプリンターである。

2008年平成20年)にはオフィス向けブランド「COREFIDO」を発表し、業界初の5年間無償保証という画期的なサービスで国内シェア拡大に挑んでいる。

2012年平成24年)以降、更に進化した「COREFIDO2」では、メンテナンス品の無償提供やメンテナンスバリアフリー設計とオフィスのダウンタイムやコストの無駄を削減するサービスを強化している。

2013年平成25年)にはプロフェッショナル市場向けに開発したフラグシップモデルC941dn を発売。OKIデータで初めて5色トナーでの印刷を実現し、豊かなデザイン表現を可能とした。

加えて、プロフェッショナル市場でのプリンター事業強化を図るため、2015年平成27年)に株式会社OKIデータ・インフォテックを設立。ワイドフォーマットインクジェットプリンターおよび大判マルチファンクションプリンターなどの商品ラインアップを拡充している。

2021年4月1日、親会社に合併され消滅。

事業所 編集

関連会社 編集

  • 株式会社エム・エル・サプライ
  • 株式会社OKIデータMES

かつて存在した関連会社 編集

  • 株式会社OKIデータ・インフォテック(2015年10月1日にセイコーインスツル株式会社からの事業譲渡により子会社化、2018年4月1日に沖データに吸収合併)
  • 株式会社沖データシステムズ(2010年10月1日に沖データに吸収合併)
  • 株式会社沖デジタルイメージング(2017年4月1日に沖データに吸収合併)

外部リンク 編集